(2452) 招かれざる客
【監督】スタンリー・クレイマー
【出演】シドニー・ポワチエ、キャサリン・ホートン、スペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘプバーン
【制作】1967年、アメリカ
黒人男性と白人女性の結婚を巡る騒動を描いた作品。
黒人医師のジョン・プレンティス(シドニー・ポワチエ)と23歳の白人女性、ジョアナ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)は結婚を決意。ジョアナはジョンを両親に会わせる。母親のクリスティーナ(キャサリン・ヘプバーン)は、驚きつつも娘の幸せを信じるが、リベラルを標榜する新聞社社長の父親マット(スペンサー・トレイシー)は素直に賛成できない。ジョンはクリスティーナとマットに、ジョアナには内緒で、二人の承諾がなければ自分は結婚しないと伝える。
プレンティス家の友人のライアン神父(セシル・ケラウェイ)は、ジョンとジョアナの結婚を素直に喜び、抵抗を示すマットを説得するが、マットの意志は変わらない。ジョンとジョアナは、ジョンの両親と会う。元郵便配達夫の父親(ロイ・グレン)は、マットと同様に息子の結婚に反対し、母親(ビア・リチャーズ)は理解を示す。二人は、プレンティス家に招かれ、四人は互いに会話を交わす。ジョンの母親と話したマットは、自分は最低だ、とつぶやき、全員を部屋に招いて、二人の結婚を認める決意を話す。ジョンとジョアナは喜び、クリスティーナは夫の翻意に涙する。マットはジョンの父親の肩に手をやり、食事の席に彼を促すのだった。
始めは、白人家庭に取り入る黒人青年の策略が展開するのかという予感がしたが、真正面から人種の異なる男女の結婚の問題を扱った作品だった。黒人と白人の結婚が、これほどの大問題なんだということが興味深かった。脚本の力で成立させており、言葉に力がある。最後に見せるマットの決意表明は感動的だった。
【5段階評価】4
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