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2023年2月15日 (水)

(2445) グレートウォール

【監督】チャン・イーモウ
【出演】マット・デイモン、ジン・ティエン、アンディ・ラウ、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー
【制作】2016年、中国、アメリカ

万里の長城を舞台にした、歴史ドラマと思いきや、まさかのエイリアン作品。

黒色火薬を求めて旅をするウィリアム(マット・デイモン)とトバール(ペドロ・パスカル)は、仲間ととともに馬賊を逃れて野営。すると、暗闇から現れた何かに仲間が襲われる。ウィリアムは応戦し、異形の生物の腕を切り落とす。翌日、馬賊から逃げる二人は、万里の長城にいる軍勢に捕らえられる。彼らが戦っている相手は、饕餮(とうてつ)という怪物の大軍だった。戦闘の腕を見込まれたウィリアムは、シャオ将軍(チャン・ハンユー)とリン・メイ隊長(ジン・ティエン)らとともに饕餮との戦いに挑む。饕餮は女王に統率された集団だったが、磁石を近づけると動けなくなるという弱点があった。ウィリアムらは、捕らえた饕餮に爆薬を仕込み、女王の下に帰すと、塔の上から爆薬を放ち、女王の討伐に成功。都を襲っていた饕餮の無力化に成功するのだった。

序盤から、カラフルな鎧を身に纏った武将が登場し、マス・ゲームのような形式美を見所にするのって、インド映画の集団ダンスパフォーマンスや北朝鮮のパレードにも似たアジア特有の感覚なんだろう。中米合作という触れ込みで、勝手に歴史大戦ものを想像していたところに、この形式美が現れたところで、「あれ、これって・・・」と思うと、どんどんトンデモ映画としての馬脚を現していく。万里の長城からバンジージャンプのように飛び降りて戦ってみたり、弓矢一本で巨体モンスターが物理法則を無視して弾き飛ばされたり、万里の長城の壁面から回転する刃が出てきたり。これだけのB級映画にマット・デイモンやらウィレム・デフォーやらアンディ・ラウが出演していることが一番の驚き。ウィレム・デフォーなんか、何の見せ場もなく、馬賊に捕まって爆死だからな。マット・デイモンの黒歴史になるのでは、というぐらいの衝撃の作品だった。饕餮が万里の長城や塔に群がるさまは、「ワールド・ウォーZ」を彷彿とさせた。こちらもブラピという大物俳優が出ているという点で共通している。

【5段階評価】3

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