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2023年2月

2023年2月28日 (火)

(2451) 彼岸花

【監督】小津安二郎
【出演】佐分利信、田中絹代、有馬稲子、浪花千栄子、山本富士子、桑野みゆき、笠智衆
【制作】1958年、日本

娘の結婚を巡る家族の騒動を描いた作品。

会社重役の平山(佐分利信)は、ある日、谷口(佐田啓二)という若者の訪問を受ける。谷口は平山の長女、節子(有馬稲子)と結婚したいと告げる。帰宅した平山は、親に相談せずに結婚相手を決めた節子を責め、谷口との結婚に反対する。一方で平山は、京都の知人、佐々木初(浪花千栄子)の娘、幸子(山本富士子)に一芝居打たれ、自分で責任を持つんだったら結婚のことで親の言うことなど聞く必要はないと助言する。幸子に言質を取られた平山は、節子の結婚を認めざるを得なくなるが、披露宴には出ないと宣言する。しかし、同様に娘(久我美子)のことで悩む同期の三上(笠智衆)の話なども聞きながら、平山は娘の披露宴に出ることを決める。妻の清子(田中絹代)は全て始めからわかっていたかのようにそれを喜び、節子に報告。節子は泣いて感謝する。初と幸子に京都で会った平山は、その足で広島に赴任した谷口と節子に会いに行けばいいと助言され、広島行きの電車に乗るのだった。

娘の幸せを願い心配していると言いながら、明らかに言動が矛盾している父親と、それを理詰めで責め立てるでもなくにこやかにいなす妻。父親の理不尽を真に受ける長女と、天真爛漫な次女(桑野みゆき)。きっと昔はこうだったんだなあという昭和の家族を描いている。
夫が背広やシャツを床に脱ぎ捨て、妻がそれを拾ってハンガーにかけたり、職場でタバコを吸ったり、命綱もなしにビルの外側に出て窓を拭いたり、と、えっと思うような昭和時代の風習が興味を引いた。
笠智衆の詩吟のシーンは、何を言っているのか全く分からなかったのと、タイトルがなんで彼岸花なのかもわからなかった。

【5段階評価】3

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2023年2月27日 (月)

(2450) おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!

【監督】村主岳史
【出演】花田ゆういちろう、小野あつこ、福尾誠、秋元杏月、小池徹平
【制作】2021年、日本

NHKの教育番組「おかあさんといっしょ」の劇場版第3弾。「おかあさんといっしょ すりかえかめんをつかまえろ!」の続編。

歌のお兄さん(花田ゆういちろう)とお姉さん(小野あつこ)がちょっとしたことで口喧嘩になる。やってきたチョロミー(吉田仁美)の持ってきたワープ装置で、体操のお兄さん(福尾誠)とお姉さん(秋元杏月)ら四人は別々のところにワープ。歌のお兄さんはヘンテコ(横山だいすけ)の応援で歌のお姉さんのいる白黒の世界にワープ。仲直りした二人は歌の力で白黒の世界に色を取り戻し、みんながいるところに戻る。四人は無事に元の世界に帰るのだった。

コロナ制限まっさかりの時期に上映された作品。子供たちは席に座り、声を出さずに鑑賞できる内容になっていた。歌のお兄さんとお姉さんの二人は、適齢期の男女が恋愛感情なしに友愛精神のみでつながり常に意気投合だけしつづけたとして確かギネスに載っているかいないかのどちらかなんだが、この二人が作中で喧嘩するという設定が斬新。歌のお姉さんがどんより沈むシーンもあって、勇気のいる設定だっただろう。ま、子供には関係ないのかな。出だしで、体操のお兄さんの顔の硬さが気になったが、徐々にほぐれているようだった。

【5段階評価】3

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2023年2月25日 (土)

(2449) 植村直己物語

【監督】佐藤純彌
【出演】西田敏行、倍賞千恵子、古尾谷雅人、乙羽信子、若林豪、竹脇無我、山岡久乃
【制作】1986年、日本

冒険家、上村直美の半生を描いた作品。

明治大学の山岳部に入った植村直己(西田敏行)は、登山経験の豊かな小川正夫に触発され、海外での登山にあこがれる。自分が就職に向いていないと自覚する植村は、無一文の状態で海外に行き、働きながら登山をする。ヒマラヤのゴジュンバ・カンの登山隊に追加で加わることになった植村は、資金や準備にかかわっていないにもかかわらず登頂を成功させる立場になり、誇らしさよりも罪悪感を感じる。
彼は、ヨーロッパのモンブラン、アフリカのキリマンジャロ、南米のアコンカグアの単独登頂に成功。しかし北米のマッキンリーは単独登頂が認められておらず、断念。その後、エベレストが日本に解禁となり、登山隊に入った植村は日本人初の登頂メンバーとなる。しかし登山隊の中には、彼が登頂メンバーに選ばれたことに不満の声を上げる者もいた。ついにマッキンリーの単独登頂も成功させた植村は、国際的なエベレストの団体登山のメンバーに選出され、仲間のために奮闘するが、各国のエゴが渦巻く中、登頂は失敗。もともと気の小さい性格で、仲間との登山に遠慮や確執を感じるようになった植村は、単独での冒険を志すようになる。エベレストは単独で挑めるものではないことを体得した植村は、北極点、南極点の踏破を目指すことにする。
近所の豆腐屋の娘、野崎公子(倍賞千恵子)を見初めた植村は、彼女に自著を渡す。公子はそれを読んで彼の不器用な生きざまを知り、二人の関係が深まっていく。植村がグリーンランドからアラスカに至る12,000kmの単独犬ぞり踏破を企画したころ、二人は結婚する。植村は12,000kmの踏破成功のあと、北極点からグリーンランド縦断の単独犬ぞり踏破も成功させる。南極点踏破はフォークランド紛争のため断念することになり、植村は日本で登山やサバイバル技術を教え、自閉症の人に自然を体験できる野外学校を開く夢を公子に語る。植村が危険な冒険から手を引く決断をしたことを、公子は喜ぶ。植村は、学校開設の準備の勉強のためにわたったアメリカで、マッキンリーの冬季登頂に挑むが、消息を絶ってしまう。明治大学のOBら仲間が懸命に植村を探すが、見つかるのは彼の装備品と登頂の形跡だけ。装備品なしでの生存可能性はなく、捜査は打ち切られる。彼を待っている間、母(山岡久乃)を亡くし、流産も経験した公子であったが、彼女は彼の生存を信じ、彼と出会えたことを幸せだと語るのだった。

植村直己という人物は、おそらく「変わり者」だったのだろう。単独での冒険に挑む勇気の裏には、団体の中で自分の居場所を見出すのが苦手という特性が見え隠れする。そういう変わり者も、突き抜けるとこういう偉業を成し遂げるのだということを教えてくれた。
雪山や極地の映像には迫真性がある。脚色めいた誇張はない。犬ぞりを引く彼の前に立ちはだかる、猛吹雪や、当然ながら人が通ることを全く考慮していない乱氷帯。この映像だけで、この冒険がいかに過酷なものだったのかが伝わってくる。犬に逃げられそうになったり、ホワイトアウトに巻き込まれたり、といった死と隣り合わせの極限状況を描きながら、彼の冒険の過酷さを、CGのない時代に映像化しきった撮影陣の努力は相当なものだっただろう。

【5段階評価】4

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2023年2月20日 (月)

(2448) ペンギン・ハイウェイ

【監督】石田祐康
【出演】北香那(声)、蒼井優(声)、藩めぐみ(声)、西島秀俊(声)、竹中直人(声)
【制作】2018年、日本

森見登美彦の同名小説の映画化作品。町に現れたペンギンの謎を解く小学生の体験を描いている。

勉強と研究に余念のない小学四年生のアオヤマ君(北香那)は、歯科医で働くおっぱいの大きいお姉さん(蒼井優)と仲良し。ある日、町に突然、ペンギンが発生。アオヤマ君はクラスメートのウチダ君(釘宮理恵)とその謎を解くことにする。いじめっ子のスズキ君(福井美樹)に自販機に縛り付けられたアオヤマ君は、お姉さんに助けてもらう。お姉さんはアオヤマ君のぐらぐらした乳歯に気づき、それを抜くため、歯に糸を結びつけて引っ張ろうとするが、アオヤマ君はお姉さんを追いかけてしまいうまくいかない。お姉さんがアオヤマ君の気を引くため、空高く缶コーラを投げると、その缶コーラがペンギンに変化する。アオヤマ君はその現象の謎を解くため実験を続け、お姉さんが晴れた日に物を投げると、それがペンギンに変化することを突き止める。
アオヤマ君のクラスにいるチェス好きのハマモトさん(藩めぐみ)は、アオヤマ君がハマモトさんをチェスで負かした日、アオヤマ君とウチダ君を森の奥に連れて行く。そこには大きな水の球体が浮かんでいた。3人はそれを研究し、海と名付けた球体と、ペンギン、そしてお姉さんに関連があるのではないかと考えるようになる。大人達が森に秘密があると気づき始めたことを知ったアオヤマ君は、お姉さんが実験材料にされないよう、また、ペンギンを出すとお姉さんのエネルギーが減ってしまうと考え、お姉さんにペンギンを出さないようにと告げる。
やがて、ジャバウォックというペンギンを食べる怪獣が出現し、球体は遠くからも分かるほどに巨大化。町には避難命令が出される。アオヤマ君は学校を抜け出してお姉さんに会い、お姉さんは人間ではなく、お姉さんの出すペンギンが海を壊して世界を守ろうとしているのだと説明する。お姉さんはそれを認め、大量のペンギンを生み出すと、アオヤマ君とともに巨大な海に突入。海は破壊され、町に平穏が戻る。お姉さんはアオヤマ君を抱きしめると、アオヤマ君の前から消えてしまう。アオヤマ君は、お姉さんと再会することを信念に、世界の果てに向かって走り続けることを心に誓うのだった。

お姉さんの声がちょっとしゃがれ声で、おばさんぽいのが今ひとつだなと思っていたら、演じていたのが蒼井優だった。もっと声の澄んだ声優の方がよかった。不条理な世界を描いていて、よく分からない内容だが、独創的な作品ではあった。

【5段階評価】3

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2023年2月18日 (土)

(2447) ソニック・ザ・ムービー

【監督】ジェフ・ファウラー
【出演】ジェームズ・マースデン、ベン・シュワルツ(声)、ジム・キャリー、ティカ・サンプター
【制作】2020年、アメリカ、日本

SEGAのアクションゲーム、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を題材にしたアクション映画。

宇宙のとある星に住むソニック(ベン・シュワルツ)は、素早い動きが自慢。彼は、自分を狙う悪党から逃れるため、フクロウのロングクローの作ったリングで地球にワープする。ソニックは誰にも見つからないよう孤独に暮らすが、楽しそうに野球をしている少年達がうらやましく、夜中に野球のグラウンドを走り回る。すると、ソニックの放った衝撃で町中が停電。この事件の謎を追うため、マッドサイエンティストのドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)がやってくる。追撃をかわすため、ソニックは地球を逃げ出すことにし、ワープ用のリングを発動させる場所として保安官のトム・ワカウスキー(ジェームズ・マースデン)の家を選ぶ。トムは忍び込んだソニックを見つけ、思わず麻酔銃を放つ。ふらついたソニックは持っていたワープ用のリングを落とし、ワープ先はサンフランシスコに。ソニックが持っていたリングを収めた袋は、サンフランシスコのビルの屋上にワープしてしまう。
トムはソニックを連れてサンフランシスコに行くことにする。獣医の妻マディ(ティカ・サンプター)を味方に付け、サンフランシスコに到着。ビルの屋上でリングの袋を手に入れるが、そこに飛行メカに乗ったロボトニックが現れる。ロボトニックはソニックを捕まえようとするが、トムの友情を力に変えたソニックは、リングを使ってロボトニックをキノコの星に送り込むことに成功。ソニックはトムの家の屋根裏に部屋を用意してもらい、地球に住み続けることにするのだった。

ソニックという、マリオになりきれない準メジャーキャラが主人公ということで、あまり期待をせずに観たのだが、予想を超える面白さだった。ソニックが、地球にいる間にかなえたい願いを書いたバケツリストを実現していく様子は清々しく、トムの仲間の町の人達がロボトニックに挑むところも胸が熱くなる。ゲーム仕立てのエンドクレジットもよかった。メジャー度で言えば遥かに格上と思われる「名探偵ピカチュウ」より、格段に上出来。

【5段階評価】4

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2023年2月17日 (金)

(2446) しあわせのマスカット

【監督】吉田秋生
【出演】福本莉子、竹中直人、中河内雅貴、本仮屋ユイカ、土井裕子、ヨシダ朝
【制作】2021年、日本

和菓子作りを目指す若い女性の奮闘ぶりを描いた作品。

マスカット・オブ・アレキサンドリアというブドウの粒を使った和菓子の虜になった女子高生の相馬春奈(福本莉子)は、和菓子会社の源吉兆庵(みなもときっちょうあん)に就職。元気はあるが失敗ばかりの莉子は、商品部の配属となり、農家の手伝いに向かわされる。農家の秋吉伸介(竹中直人)は頑固な性格で、莉子の手助けを拒絶。妻のみよし(土井裕子)は、10年前に一人息子の太郎が亡くなり、跡継ぎがいなくなったことで、伸介はブドウ農家を自分の代でたたむことにしているのだと莉子に教える。莉子は熱心に伸介のもとに通い、ようやく伸介も莉子に手伝いをさせるようになる。莉子はブドウに接ぎ木をして太郎に継がせるつもりだったブドウ栽培を続けるよう伸介に説得するが、伸介はかたくなにそれを拒む。
莉子は、姉の雪絵(本仮屋ユイカ)に地元の北海道に帰るよう説得され、岡山で仕事を続けるか迷っていた。そんなおり、西日本豪雨災害が発生。太郎に継がせることにしていたブドウ畑が壊滅してしまう。莉子は一人でブドウ畑の復旧作業を続ける。莉子を馬鹿にしていた会社の同僚たちも、莉子の思いに心を動かされ、莉子の手伝いに集まる。ついに莉子はブドウの枝を掘り起こす。慣れない手でブドウの接ぎ木をした莉子は、それを親しくしていた屋敷達也(中河内雅貴)に託すと、会社に退職届を出し、北海道に戻ることを決意。しかし、太郎のブドウ畑に呼ばれた気がして畑に戻る。そこには、莉子の下手な接ぎ木をやり直している伸介の姿があった。莉子は退職を撤回し、元気に農家の手助けを続けるのだった。

序盤の同僚社員の冷たい視線や、冷酷な伸介の対応は、のちの感動のための布石と知りながらも、なかなか不愉快なのだが、大勢でがれきの撤去に集まるシーンは感動的だった。最後の接ぎ木のシーンで、ようやく伸介が笑顔を見せるのだが、それまでの態度が辛辣すぎるので、「今さら笑顔かよ」と、素直に喜べないのだった。

【5段階評価】3

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2023年2月15日 (水)

(2445) グレートウォール

【監督】チャン・イーモウ
【出演】マット・デイモン、ジン・ティエン、アンディ・ラウ、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー
【制作】2016年、中国、アメリカ

万里の長城を舞台にした、歴史ドラマと思いきや、まさかのエイリアン作品。

黒色火薬を求めて旅をするウィリアム(マット・デイモン)とトバール(ペドロ・パスカル)は、仲間ととともに馬賊を逃れて野営。すると、暗闇から現れた何かに仲間が襲われる。ウィリアムは応戦し、異形の生物の腕を切り落とす。翌日、馬賊から逃げる二人は、万里の長城にいる軍勢に捕らえられる。彼らが戦っている相手は、饕餮(とうてつ)という怪物の大軍だった。戦闘の腕を見込まれたウィリアムは、シャオ将軍(チャン・ハンユー)とリン・メイ隊長(ジン・ティエン)らとともに饕餮との戦いに挑む。饕餮は女王に統率された集団だったが、磁石を近づけると動けなくなるという弱点があった。ウィリアムらは、捕らえた饕餮に爆薬を仕込み、女王の下に帰すと、塔の上から爆薬を放ち、女王の討伐に成功。都を襲っていた饕餮の無力化に成功するのだった。

序盤から、カラフルな鎧を身に纏った武将が登場し、マス・ゲームのような形式美を見所にするのって、インド映画の集団ダンスパフォーマンスや北朝鮮のパレードにも似たアジア特有の感覚なんだろう。中米合作という触れ込みで、勝手に歴史大戦ものを想像していたところに、この形式美が現れたところで、「あれ、これって・・・」と思うと、どんどんトンデモ映画としての馬脚を現していく。万里の長城からバンジージャンプのように飛び降りて戦ってみたり、弓矢一本で巨体モンスターが物理法則を無視して弾き飛ばされたり、万里の長城の壁面から回転する刃が出てきたり。これだけのB級映画にマット・デイモンやらウィレム・デフォーやらアンディ・ラウが出演していることが一番の驚き。ウィレム・デフォーなんか、何の見せ場もなく、馬賊に捕まって爆死だからな。マット・デイモンの黒歴史になるのでは、というぐらいの衝撃の作品だった。饕餮が万里の長城や塔に群がるさまは、「ワールド・ウォーZ」を彷彿とさせた。こちらもブラピという大物俳優が出ているという点で共通している。

【5段階評価】3

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2023年2月12日 (日)

(2444) レッド・スカイ

【監督】マリオ・バン・ピープルズ
【出演】キャム・ギガンデッド、レイチェル・リー・クック、シェーン・ウェスト、ビル・プルマン
【制作】2013年、アメリカ

味方を死なせた罪で空軍を除隊された青年の運命を描いたアクション作品。

アメリカ空軍のパイロット、ブッチ・マスターズ(キャム・ギガンデッド)、トム・クレイグ(シェーン・ウェスト)らは、イランの持つ兵器「レインメーカー」の破壊作戦の指令を受けるが、一瞬無線の音声が聞き取りづらくなり、結果的に放ったミサイルで、兵器工場を査察していた味方の軍人を死なせてしまう。指令の記録はなく、ウェブスター中佐(ビル・プルマン)は彼らに除隊を言い渡す。
トムの恋人カレン(レイチェル・リー・クック)は、トムに民間機のパイロットとして働けばいいと励ますが、トムは怒り出し関係が悪化。行方不明となる。パイロットの仕事を続けるブッチは、ロシアで取材の仕事を続けるカレンと偶然再会。二人はトムの行方を追う。
事件の黒幕はCIAの幹部カッター(マリオ・バン・ピープルズ)だった。彼はテロリスト側に兵器を提供しており、トムも仲間に引き込んでいた。ウェブスターはブッチに、レインメーカー破壊作戦の実行を依頼。ブッチはロシア出身のアンナ・ズコバらとともにパラシュートでイランに潜入。様々な抵抗に会いながらもカッター、トムを発見。激しいドッグファイトの中、トムは自らの罪を悟り、錐もみ状態となった自機を立て直さず、帰らぬ人となる。ブッチは大金を持って逃走しようとしたカッターを銃撃。乗っていた車を奪ってイラン脱出に成功。空軍に復帰したブッチは、恋仲となったカレンと新たな一歩を踏み出すのだった。

ストーリーはそれなりに面白いはずだし、戦闘シーンも迫力があるはずなのだが、作品全体に漂うB級映画感がぬぐえなかった。映画ファン的には、それがなぜかを見抜かなければならないのだが、よくわからなかった。個人的には「インデペンデンス・デイ」の大統領役、ビル・プルマンが出ているのが嬉しかった。

【5段階評価】2

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