(2431) 借王 THE MOVIE 2000
【監督】和泉聖治
【出演】哀川翔、夏樹陽子、志賀勝、宍戸錠、嶋大輔、海野けい子
【制作】2000年、日本
平井りゅうじ・土井しげるの同名漫画の劇場版第7作。悪質金融業者から金を奪取しようとする三人組の策略を描いている。
ひかり銀行の支店次長の安斉満(哀川翔)は、喫茶店を営む義兄(嶋大輔)が消費者を食い物にしているシステム金融の被害を受けていることを知り、報復を計画。仲間の刑事、水沼正三(志賀勝)、バーのママ、森下怜子(夏樹陽子)とともに、3億5千万円をだまし取る計画を立てる。
安斉は、実際には存在しない双子の弟になりすまし、架空のシステム金融業者を立ち上げると、上客を多数抱えていると見せかけ、システム金融の大口金主、向井郷太郎(宍戸錠)の秘書役、吉村美由紀(海野けい子)と顧問弁護士の神永四郎(片桐竜次)に接触。痴呆症の富豪ソノコ・ギャバン(原ひさ子)を金主に仕立て、怜子がソノコになりすますと、ソノコの女中(三浦伸子)の買い物に出てソノコが昼寝をしている時間に、ソノコの屋敷に神永と美由紀を呼び、架空業者の譲渡計画を持ちかける。しかし、美由紀は怜子の落としたハンカチから、ソノコが偽物だと見抜く。美由紀は借金があり、向井に従っていたが、美由紀にとって怜子は恩のある知人。美由紀は安斉に接近し、安斉の計画に加担する。
ソノコ邸にて架空業者の売却の契約書を取り交わす手はずを整えた安斉だったが、彼の勤める支店に本店の抜き打ち調査が入り、安斉は店を出られなくなる。安斉は水沼に連絡して、契約書を取り交わす場所を自分の支店の応接室に変更。向井郷太郎もその場に現れるが、安斉は本人と偽の弟の役目を切り替えながら契約締結にこぎつけ、現金3億5千万円の入手に成功。架空業者の事務所を即座に畳み、3億5千万円はシステム業者の者が翌日取りに来たことにして神永の追及を交わす。水沼は向井の元に出向き、おかまバーテンのコウちゃん(梅津栄)の写真を見せる。それは男色という向井の性癖を裏付ける人物だった。向井は安斉の計画に目をつぶらざるを得なくなる。安斉から5千万円を受け取った美由紀は向井への借金を完済し、夢だったブティック経営のため、怜子に見送られてフランスに飛び立つのだった。
テレビドラマかVシネマかという品質の作品。双子になりすますとか、富豪になりすますとか、詐欺の手口としてはとても上出来とは言えない内容だった。安斉がトイレで着替えるくだりも、妙に時間を使う割に、何もハプニングが起きないので、必要性がなかったりした。ただ、物語としては飽きずに観られた。
【5段階評価】3
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