(2440) 俺たちは天使じゃない
【監督】ニール・ジョーダン
【出演】ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、デミ・ムーア、レイ・マカナリー、ジェームズ・ルッソ
【制作】1989年、アメリカ
二人の脱獄囚が神父になりすましてカナダに逃げようとする様を描いたコメディ作品。1955年の同名映画のリメイク。
カナダ国境にあるアメリカの刑務所から、凶悪殺人犯のボビー(ジェームズ・ルッソ)が脱獄を企てる。たまたま近くにいたネッド(ロバート・デ・ニーロ)とジミー(ショーン・ペン)は、彼の脱獄に巻き込まれる形で刑務所を脱走する。ボビーと離れた二人が道を歩いていると、老婦人(エリザベス・ローレンス)の運転する車が通りかかる。老婦人は二人を神父と勘違いし、車に乗せる。国境の町では涙の聖母の祭りの時期を迎えており、多くの神父がいた。二人はレベスク神父(ホイト・アクストン)に、著名な書籍の作者であるブラウン神父とライリー神父だと勘違いされ、そのまま教会に連れて行かれる。
ネッドは神父のふりをしながら何とかカナダに渡る手段を探す。ネッドが懺悔室に隠れて足かせをはずそうとしていると、保安官が横の部屋に入ってくる。彼は妻以外の女と寝たと罪を告白し、強引にネッドを寝た相手モリー(デミ・ムーア)と引き合わせる。モリーには聾唖の娘がおり、娘の聾唖を直せない宗教に、モリーは全く関心がなかった。
刑務所長(レイ・マカナリー)が部下を引き連れて町に現れ、血眼になって脱獄囚を探し始める。ネッドは、教会に置かれている涙の聖母をカナダの姉妹教会に運ぶ行進があると聞き、それに参加することにする。行進に加わるには病気を持った人を連れて歩く必要があり、ネッドはモリーに娘を貸してほしいと頼むが、モリーは100ドルを要求。ネッドはジミーに協力を求める。ジミーは信者が差し出した紙幣を集め始める。ネッドが町を歩いていると銃声が鳴り響く。隠れていたボビーが銃を盗もうと店に入り、撃たれたのだ。脱獄囚が打たれたと聞いてジミーだと勘違いしたネッドは、ボビーに神父になりすましている姿を見せてしまう。留置場に入れられたボビーは、自分を助け出さないと巻き添えにするとネッドを脅す。ネッドはジミーにそのことを話すが、その矢先、ジミーがくじによって儀式の前のスピーチをすることになってしまう。壇上に上げられたジミーは、たまたま手にしていた熊対策の銃のチラシを見ながら適当なことを話し始めるが、次第に気分が乗ってきて、素晴らしい演説を披露。町の人々は大喝采し、聞いていたモリーも涙する。スピーチの最中に牢屋の鍵をくすねてボビーを連れ出したネッドは、ボビーを涙の聖母の乗った神輿に隠す。モリーはお金なしで娘をネッドに預ける。ネッドとジミーは、モリーの娘を連れて行進に参加する。ところが、国境の橋の上でボビーの存在がバレてしまい、ボビーはモリーの娘を人質にとる。ジミーはボビーにつかみかかり、仁王立ちになったボビーは保安官たちによって銃撃され、橋の下の川に落下。そのはずみでモリーの娘も川に落ちてしまう。ネッドは意を決して川に飛び込むと、流れてきた涙の聖母に捕まり、川岸にたどり着く。そのとき、モリーの娘が「抜けて・・・きた」と声を出す。人々は娘が声を出したことに感動するが、ネッドとジミーは、自分たちが刑務所を抜けてきたことがバレたと考え、大慌て。しかしレベスク神父は「カトリックを抜けた? 」と二人に尋ね、事なきを得る。
危機を脱した二人は、晴れてカナダに渡ろうとするが、ジミーは神父として生きることを決意。アメリカに戻る。ネッドはモリーと新たな人生を歩む道を選ぶのだった。
ロバート・デ・ニーロが肩をすくめながら両手を挙げるしぐさがこれでもか、と見られる作品。ニセ神父であることがばれそうでばれない様子が楽しく、二人の仕草も、真に受ける周囲の人々も、また、疑ってかかる人々もみんなユーモラス。ずっと臆病でおどおどしていたジミーが、演説の経験を経て人が変わり、ボビーに飛びかかるところはほほえましかった。
序盤にデミ・ムーアの豊満な胸をちょこっと拝むことができるのだが、必要なシーンだったのかは謎。サービスカットかも。
【5段階評価】4
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