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2023年1月 2日 (月)

(2430) 星の王子 ニューヨークへ行く

【監督】ジョン・ランディス
【出演】エディ・マーフィ、シャーリー・ヘドリー、アーセニオ・ホール、ジェームズ・アール・ジョーンズ
【制作】1988年、アメリカ

ある国の王子が好きな女性を自分で探すためニューヨークに向かう。エディ・マーフィ主演のコメディ作品。

ザムンダ王国の王子、アキーム(エディ・マーフィ)は、何から何まで家来にやってもらう過保護な生活に不満を持っていた。彼は21歳で父親の国王(ジェームズ・アール・ジョーンズ)の決めた許嫁(バネッサ・ベル)と婚約させられるが、自分に服従することだけを教え込まれた女性には満足できず、自分で好きな女性を探すことを決意。家来のセミ(アーセニオ・ホール)を連れてニューヨークへ行く。
アキームとセミは身分を隠し、クイーンズのぼろアパートに住み、マクドナルドによく似たマクドーウェルで働く。アキームは店主クレオ・マクドーウェル(ジョン・エイモス)の長女、リサ(シャーリー・ヘドリー)を見初める。リサは聡明な女性だったが、父親は金持ちの息子ダリル(エリク・ラ・サル)がお気に入り。クレオとダリルは勝手にリサとダリルの婚約を発表してしまう。リサはダリルの強引さにあきれ、アキームに惹かれていく。
しかし、貧乏生活に嫌気が差したセミが、金を送るよう国王に電報を送ったことで、国王が妻や家来を引き連れてニューヨークにやってくる。アキームが自分の決めた婚約者以外と結ばれることを避けたい国王は、マクドーウェル家に乗り込み、リサに「王子のアキームには婚約者がおり、ニューヨークには種まきに来ただけだ」という言葉を浴びせる。リサはアキームが自分を騙していたことを知り、家を飛び出す。アキームはリサを追い、自分は国王の地位を捨ててでもリサを選ぶとプロポーズ。しかし、リサは身分の違いにひるみ、求婚を断ってしまう。
失意のままニューヨークを去る息子を不憫に思った母親のエオリオン王妃(マッジ・シンクレア)は国王を説得。ザムンダで行われる結婚式で、アキームの横に現れたのは、国王の決めた許嫁ではなく、リサだった。アキームは喜び、国民もアキームとリサの結婚を祝福するのだった。

裕福な王子を過剰な描写でコミカルに描き、意中の女性を射止めるという分かりやすい作品。王が歩く前を、薔薇の花びらを撒く係が三人もいるというのは、ユニークだった。
作品の特徴の一つに、主役のエディ・マーフィと、世話係役のアーセニオ・ホールが、一人何役も演じるというのがある。作品の終わりに「実はこの役もエディ・マーフィでした」みたいな種明かしシーンがあるのだが、必然性がなかった。
また、アキームがホームレスに多額のお金を施したり、たまたま地下鉄に乗り合わせた老婆に高額なイヤリングを手渡したりするのだが、これらのアキームに感謝する人物が、最後にアキームとリサの仲を取り持つのに一役買うのかと思ったら、何もなかった。
最後にリサがアキームとの恋を取り戻すのも、何か感動シーンがあるのかと思ったら、特になかったので、ここは拍子抜けだった。

【5段階評価】3

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