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2023年1月10日 (火)

(2438) アンダルシア 女神の報復

【監督】西谷弘
【出演】織田裕二、黒木メイサ、伊藤英明、福山雅治、戸田恵梨香、夏八木勲、谷原章介
【制作】2011年、日本

マネーロンダリングにまつわる事件を追う外交官とインターポール捜査官の奮闘を描いたサスペンス。「アマルフィ 女神の報酬」とテレビドラマ「外交官 黒田康作」の続編。

フランスとスペインの国境付近にある小国、アンドラ公国で、警視総監の息子、川島直樹(谷原章介)が殺害される。現場にいたビクトル銀行の銀行員、新藤結花(黒木メイサ)は、現場を荒らして何かを窓から投げ捨てて逃走する。一方、日本の村上経済産業大臣(夏八木勲)は、パリサミットで、マネーロンダリング対策の強化を訴えるが、諸外国からは反発を食らっていた。その様子を見ていた外交官の黒田康作(織田裕二)のもとに、アンドラ公国の事件を追うよう指示が入る。現場にはインターポール捜査官の神足誠(伊藤英明)がおり、第一発見者を名乗る結花に尋問していた。結花は物取りの強盗が入ったようだと証言するが、黒田はそれを疑う。川島は事件に口を挟む黒田を疎ましく感じる。
夜、結花が何者かに襲われたため、現場にいた黒田は安全を確保するため、結花を車に乗せてバルセロナの領事館に連れて行く。しかし結花は領事館から脱走。追ってきた神足が結花を確保する。改めて取り調べを受けた結花は、川島に依頼されて、自分が物取りの犯行に偽装したと告げる。
黒田は外交官の安達香苗(戸田恵梨香)から、結花が両親と妹を事故でなくし、みよりがないという情報を得る。神足は、川島がルカスという人物と取り引きをして大損害を被っていた事実を把握する。インターポールは結花と黒田を安全な場所に匿う。黒田は、ジャーナリストの佐伯章悟(福山雅治)から、神足が警視庁時代、組織の内部告発をした過去があることを知る。神足は左遷の形でインターポールに来ていた。日本の警察は川島の事件をおおごとにすることを望んでいなかった。神足は日本に戻ることを望んでおり、事件を物取りによる殺人として処理するか、真相を暴くべきか迷っていた。
そんな中、神足、結花、黒田の三人がタクシーで移動していると何者かの襲撃を受ける。身の危険を感じた結花は、黒田に助けを求め、情報を伝える。近々ビクトル銀行が国際テロ組織ARMとアンダルシアで取り引きを行う、その仲介役がルカスだと言うのだ。黒田はそれを神足に伝え、インターポールは取引現場となるアンダルシアに向かう。同行した結花は同じ宿泊先にいた黒田を睡眠導入剤で眠らせ、神足と会う。川島の死は自殺だったと話す結花は、事件について口を閉ざす代わりに、自分を解放しろと神足に取り引きを持ちかける。神足が、黒田はどうするんだと聞くと、結花は警察ならどうにでもできるでしょ、と言って立ち去る。
取り引き当日。現場近くに待機する神足らは、ARMの重要人物が集結したのを確認し、出動の準備に入る。ところが神足は黒田を待機場所に残らせる。怪しむ黒田に、周囲の捜査員が拳銃を突きつける。捜査員を盾に建物から出た黒田だったが、神足に銃で撃たれ、その場に倒れる。神足は結花を車に乗せてその場を後にすると、結花を解放する。自由を得た結花は、川島の泊まっていた部屋から投げ捨てた荷物を回収し、安堵するが、そこを警察に囲まれる。そこには死んだはずの黒田がいた。黒田と神足は協力し、黒田が死んだと思い込ませて結花を泳がせていたのだ。結花が取り戻そうとしていたのは、川島とルカスのやりとりが記録された川島のPC。結花自身がルカスだったのだ。
テロ組織を一網打尽にしたことで、アメリカは日本のマネーロンダリング対策に賛意を表明。立役者の黒田に感謝した村上大臣のはからいで、事件を追うなという外務省からの指令を無視した黒田は更迭を免れ、神足もインターポールで昇進するのだった。

旅情報番組かのような前作よりは面白かったが、話が複雑で、結花は何が目的か、川島は自殺するほどの何を背負っていたのか、など、分かりにくい作品だった。
本作を放送したBSフジの映画番組でよくないのは、提供を流す部分でこのあとのハイライトシーンを流すところ、本作で言うと、黒田が銃で撃たれるシーンが先に出てしまう。これがどれだけ興ざめか、多少なりとも映画ファンなら分かりそうなものだ。自分はフジテレビ系列の映画番組の提供を流す部分は、下を向いて見ないようにしている。画面横に出る「この後、主人公に最大の危機が」みたいなキャプションも絶対読まないようにしなければならない。

【5段階評価】3

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