(2429) ランボー ラスト・ブラッド
【監督】エイドリアン・グランバーグ
【出演】シルベスター・スタローン、イベット・モンレアル、アドリアナ・バラッザ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ
【制作】2019年、アメリカ
家族同様の少女を殺された男の復讐劇を描いたアクション作品。「ランボー 最後の戦場」の続編。
牧場を営むジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、家政婦のマリア・ベルトラン(アドリアナ・バラッザ)と静かな余生を過ごしていた。ジョンは、マリアの孫娘ガブリエラ(イベット・モンレアル)を娘同様にかわいがっていたが、彼女は実の父親に会うため、メキシコに行き、売春組織に捕らえられてしまう。ジョンはガブリエラを取り戻すため、メキシコに渡って彼女を探すが、売春組織に見つかって暴行を受け、ガブリエラは麻薬漬けにされてしまう。ジョンは売春宿に出向き、売春組織の人間をハンマーで殴りつけ、強引にガブリエラを連れ戻すが、帰りの車の中でガブリエラは息を引き取ってしまう。
復讐に燃えるジョンは、自分の牧場に数々のトラップを設置。再度メキシコに渡り、売春組織を率いる兄弟のうち、弟のビクトル(オスカル・ハエナダ)の屋敷を襲撃。弟がベッドの上で首なし死体となっているのを見た兄のウーゴ(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)は、仲間を率いてジョンの牧場に乗り込む。しかし、ジョンの戦闘能力と数々のトラップの前に、彼らは次々と惨殺される。最後に残ったウーゴも、弓矢で身動きを取れ亡くされ、最後はジョンにナイフを突き立てられ、心臓をつかみ取られてあえなく死ぬ。勝利したジョンは静かにロッキングチェアに座り、思いをはせるのだった。
個人的には大好き。しかし、評価は相当分かれる作品だろう。ホラー映画ばりの殺戮。家族を捨てたガブリエラの父親(マルコ・デ・ラ・O)のステレオタイプな人物像。メキシコは治安が悪く犯罪や汚職がはびこっているという偏見的な描き方。過剰な復讐劇を正当化するための少女の死。挙げればいろいろある。
しかし、ランボー・シリーズは、一作目こそ、ベトナム帰還兵の苦悩を描いたメッセージ性のある作品だったものの、二作目以降はだんだん、メッセージ性の乏しいアクション映画になっていたので、ランボーというエポックメイキングなシリーズを穢したという評価は当たらないだろう。
すでに頭が吹き飛んでいる死体にとどめを刺したり、串刺しになって動けない人間に機関銃を乱射したり、最後は身動きが取れない人間にナイフを突き立て、心臓を抜き取る(テレビではカットされていたが)という残虐ぶり。スプラッタ・ムービーのような展開だが、娯楽作品なのだから、これはこれでありだ。
【5段階評価】4
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