(2416) ザ・ファブル 殺さない殺し屋
【監督】江口カン
【出演】岡田准一、木村文乃、平手友梨奈、堤真一、安藤政信
【制作】2021年、日本
南勝久の漫画が原作。殺しを禁じられた殺し屋の活躍を描いたアクション作品。「ザ・ファブル」の続篇。
ボス(佐藤浩市)から殺人を禁じられている殺し屋、ファブルこと佐藤アキラ(岡田准一)は、かつて自分が売春組織から救い出した少女(平手友梨奈)を見かける。少女は足が不自由で車椅子に乗っており、公園でリハビリをしていた。少女の名は佐羽ヒナコ。彼女は、表向きは善良なNPO組織を運営しながら、裏で悪事を働く宇津帆(堤真一)と行動をともにしていた。宇津帆は、井崎(黒瀬純)とともに、アキラと同じデザイン会社に勤める貝沼(好井まさお)が、同僚の清水ミサキ(山本美月)の自宅内を盗撮していることをネタに、貝沼の家から示談金をだまし取ろうと画策。しかし、ヒットマンの鈴木(安藤政信)が貝沼を拉致する瞬間をアキラに見られてしまう。鈴木は、先回りしてアキラと同居しているヨウコ(木村文乃)の家に向かうが、あっさりと返り討ちに遭う。アキラは鈴木に、貝沼を無事に返せと命じるが、貝沼は井崎の凡ミスによってすでに死亡。アキラは仕方なく鈴木を解放する。宇津帆と鈴木は、事務所にアキラをおびき寄せ、集団でアキラを亡き者にしようとするが、アキラはそれをかいくぐる。鈴木と宇津帆は、追ってきたヨウコを人質にとってアキラを待ち伏せる。宇津帆はヒナコに、両親の喉元を掻き切って殺したのは佐藤だ、と説明しており、佐藤の仲間であるヨウコを撃てと言ってヒナコに拳銃と弾を渡すが、ヒナコが銃を放った相手は宇津帆だった。警察しか知らないはずの、両親の喉元が切られていた事実を語った宇津帆が犯人だと気づいたのだった。しかし、防弾チョッキを着ていて無事だった宇津帆は、開き直って両親殺害の様子を楽しげに語る。激怒したヒナコは車椅子から立ち上がり、宇津帆に歩み寄るが、そこにはアキラを仕留めるための地雷が仕込まれていた。宇津帆はヒナコを挑発。ヒナコはついに銃を放ち、反動で足が浮きそうになるが、そこにアキラが現れ、ヒナコを支える。ヒナコを救いたい一心の鈴木とアキラは手を組み、鈴木がショベルカーのバケットを地雷に覆いかぶせ、アキラがヒナコの足を同時に引き抜くことで、ヒナコを助け出す。その直後、宇津帆は隠し持っていた手榴弾をヒナコに投げつける。同時に鈴木が宇津帆の眉間を撃ち抜き、宇津帆は即死するが、手榴弾のピンは抜かれていなかった。作戦が失敗した宇津帆は観念し、自分が殺される道を選んだのだった。
ヒナコはアキラに感謝の手紙を書く。ビルの屋上でそれを読み終わったアキラは、手紙を燃やすと、雪の降り始めた夜空を見上げるのだった。
修繕工事中の足場でのアクションシーンが圧巻。これだけの大騒ぎを起こせば、もはや誰も殺さないというルールも有名無実と化した感はあるが、圧倒的な強者による無双のシーンは痛快。崩壊する足場を走り抜けるシーンも見事だった。ストーリーも分かりやすく、怒りに震えるヒナコが立ち上がるシーンは感動的。堤真一の演技が、うますぎるが故に逆に芝居臭いのがちょっと気にはなったが、前作を超える感動作に仕上がっていた。
【5段階評価】5
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