(2414) ニック・オブ・タイム
【監督】ジョン・バダム
【出演】ジョニー・デップ、クリストファー・ウォーケン、ローマ・マフィア、チャールズ・S・ダットン
【制作】1995年、アメリカ
娘を人質に取られ、暗殺をするよう脅迫された男の運命を描いたサスペンス作品。
会計士のジーン・ワトソン(ジョニー・デップ)は、娘のリン(コートニー・チェイス)を連れてロスアンゼルスにやってくる。そこにMr.スミス(クリストファー・ウォーケン)とMs.ジョーンズ(ローマ・マフィア)が現れ、二人を車に乗せると、娘を人質に取り、ある人物を暗殺するようジーンに指示し、拳銃を渡す。標的は女性知事のエレノア・グラント(マーシャ・メイソン)。ジーンはタクシー運転手や警官に助けを求めようとするが、スミスがぴったりと張り付いており、うまくいかない。しかも会場の警備員や知事の夫ブレンダン(ピーター・ストラウス)までもがグル。ジーンはホテル内の靴磨き、ヒューイ(チャールズ・S・ダットン)に必死で事情を説明。協力を取り付ける。ヒューイはジーンをホテルマンの服に着替えさせ、休憩中の知事がいるホテルの部屋に侵入させる。ジーンは知事に、暗殺計画が進んでいることを説明。不審に思いながらも、知事はスピーチに臨む。会場に入り込んだジーンは銃を上に向けて発射し、騒然となった会場から逃げ出す。リンをバンの中で見張っていたジョーンズは、計画がうまくいかなかったことを知り、リンを殺害しようとするが、そこにヒューイが現れ、自分の義足でジョーンズを殴って昏倒させる。スミスもリンに銃を向けるが、追いかけてきたジーンがスミスを撃ち、娘を救う。知事の夫の悪事はマスコミに暴かれるが、黒幕と思われる老紳士は、悠々と車に乗り込み、走り去っていくのだった。
物語の説得力がほとんど感じられない作品だった。まず、暗殺を素人に依頼する理由がよくわからない。素人に罪を擦り付けて自分は疑われないようにしようということかと思ったら、スミスは衆人環視の中でずっとジーンに付きまとっているし、自分の手を汚さないようにしているのかと思ったら、知事の秘書はあっさりホテルの部屋で撃ち殺す。それができるんなら、なんで知事を撃ち殺さないのかわからない。知事暗殺の場面ではスミスは足がつく恐れも気にせず会場にいて、ご丁寧に銃を会場に向けているし、最後は白昼の路上のバンの中で子供を撃ち殺そうとするし、終始、行動原理が全く分からない。そして最後に謎の男が立ち去っても、ジーンに暗殺をさせようとした計画の種明かしは全くなく、サスペンスとしては欠格の作品だった。
【5段階評価】2
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