(2408) 奥様は、取り扱い注意
【監督】佐藤東弥
【出演】綾瀬はるか、西島秀俊、檀れい、鈴木浩介、前田敦子、小日向文世、岡田健史
【制作】2021年、日本
同名テレビドラマの劇場版。記憶をなくした元工作員の妻と公安の夫の運命を描いた作品。
公安の伊佐山勇輝(西島秀俊)は、上司の池辺章(小日向文世)から、珠海市の海洋開発におけるマネーロンダリングの潜入捜査を命じられる。彼は、記憶を失った元工作員の妻、菜美(綾瀬はるか)とともに偽名を名乗り、珠海市に入る。池辺は伊佐山に、菜美を監視し、彼女の記憶が戻ったら抹殺するよう命じる。菜美は偽りの夫婦生活の中で、次第に自分を取り戻していく。
珠海市では市長選を控え、メタンハイドレート開発推進派の現職市長、坂上洋子(檀れい)と、自然保護派の五十嵐晴夫(六平直政)が争っていた。開発コンサルティング会社を経営する浅沼信雄(佐野史郎)は、海洋調査会社社長の横尾義文(みのすけ)に反対派の一掃を命じ、五十嵐や自然保護派の人々はヤクザの暴行を受けるようになる。洋子の元夫で自然保護派の矢部真二(鈴木浩介)は、五十嵐から、失踪した教授の残した、メタンハイドレートの埋蔵量が10年分しかないことを示すデータを調査船から探し出すよう頼まれる。伊佐山はその役割を引き受け、調査船に乗り込む。そこに浅沼と組んでいるロシアのマフィアが現れる。マフィアのボス、ドラグノフ(セルゲイ・ブラソフ)は菜美に恨みを持っており、データではなく伊佐山を殺すことが目的で伊佐山をおびき寄せていた。伊佐山は単身でマフィアと戦うが、そこに記憶の蘇った菜美が現れ、伊佐山とともにドラグノフを倒す。菜美はドラグノフに向けた銃を下ろすが、そこに伊佐山の上司の神岡恭平(鶴見辰吾)が現れ、ドラグノフを撃ち殺す。神岡は公安の情報を浅沼に流していたことを伊佐山に告げ、伊佐山と菜美を始末しようとするが、菜美は自分が神岡をおびき寄せるための囮だったことを明かす。そこに池辺と大勢の公安が現れ、神岡は捕らえられる。菜美は伊佐山に銃を渡し、自分の胸を撃たせる。菜美は海の中に落ち、池辺は菜美が死んだと確信して立ち去るが、銃弾は急所を外して貫通していた。菜美は伊佐山と別の地で生き続けるのだった。
「奥様は魔女」のようなコミカルなタイトルの割に、終始、シリアスなサスペンス。笑いのシーンはほぼない。綾瀬はるかのアクションシーンが売りだが、ぐるぐる回すカメラワークと細切れのカットで爽快感に欠ける。せめて一回ぐらい長回しがあれば、評価も変わっただろう。エンディングも、神岡は公安の人間であり闇の存在ではないのに、菜美が神岡をおびき寄せるための囮だったとはどういうことなのか、また、なんで菜美は自分を死んだことにする必要があったのか、訳の分からない展開。アクションシーン中の二人の掛け合いも、吹き替え洋画のパロディのようなくさい芝居で、見ていられないレベル。俳優陣は豪華だが、残念な内容だった。
【5段階評価】2
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