(2395) ザ・クリーナー 消された殺人
【監督】レニー・ハーリン
【出演】サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エバ・メンデス、ルイス・ガスマン、キキ・パーマー
【制作】2008年、アメリカ
遺体処理後の清掃業を営む元警官が巻き込まれた事件を描いたサスペンス作品。
遺体処理後の特殊清掃業者ステリクリーンを営む元警官のトム・カトラー(サミュエル・L・ジャクソン)は、清掃依頼を受け、殺害現場となった邸宅に向かう。依頼書の指示通り、玄関脇の鉢植えの下にあった鍵を使って無人の邸宅に入ったトムは、現場の写真と音声記録を残しつつ、血まみれになった壁や床、ソファなどを念入りに清掃する。帰宅した家には、娘のローズ(キキ・パーマー)がいた。母親は事件に巻き込まれて死亡しており、トムは男手一つでローズを育てていた。
邸宅の鍵を誤って持ち帰ってしまったことに気づいたトムは、再度邸宅を訪れる。現れた住人のアン・ノーカット(エバ・メンデス)に、依頼を受けた清掃業者だと名乗るが、驚いたことにアンは清掃のことを知らなかった。怪しいものを感じたトムは、家を間違えたと咄嗟に嘘をつき、邸宅を後にする。トムは事務所に戻り、依頼元の警察に連絡を入れるが、担当刑事の名前は偽物だった。トムは殺害現場の記録を机の引き出しに隠す。
折しも警察は、ボーン市警本部長を中心とした収賄疑惑に揺れていた。警察時代の同僚、エディ・ロレンゾ(エド・ハリス)と再会したトムは、バーでノーカット氏の失踪事件のニュースが流れているのを目にする。バーには担当刑事のジム・バーガス(ルイス・ガスマン)がおり、トムはさりげなく事件の情報を聞き出す。ジムはノーカット氏の事件は失踪ではなく殺人とにらんでいると話す。ノーカット氏はボーン市警本部長の大陪審の証人になる予定だったがなぜか失踪し、担当がジムになった、とエディが明かす。エディはジムが怪しいとほのめかすかのようだ。
翌日、トムの事務所に、夫の失踪についての情報を得るため、アンが訪ねてくる。しかしトムは邸宅を清掃したことは話さず、彼女を帰す。その後、現場で清掃作業をしているトムのもとに、エディが現れ、ノーカット邸から清掃の痕跡が出たと話し、なぜ清掃したことを隠すのか問いただす。トムは、自分自身もローズとの生活を守るためにボーンに買収されていたことを明かし、自分にノーカット氏殺害の動機と犯行機会があり、容疑者として疑われる立場にあるとエディに白状する。
トムはアンと会い、ノーカット氏の邸宅を清掃したことを明かし、ノーカット氏が大陪審で何を話すつもりだったのかをアンに尋ねる。アンはノーカット氏がしたためていたノートをトムに見せる。それは買収された警官のリストだった。そこにはトムの情報も書かれていた。アンはノーカット氏に刑事のジムが接触していたと明かす。トムはエディと会い、買収警官リストの情報をエディに伝える。エディはそのノートを燃やすことをトムに薦めるが、トムはそれを受け流す。エディは助言を無視されたことに怒り、その場を去る。
トムはノースカット邸の殺人現場でショックを受けたアンを、同僚のミゲル(ホセ・パブロ・カンティージョ)一家の家に連れて行く。アンは、自分が最近妊娠したが流産したことをトムに明かす。トムもまた、自分の妻が暴漢に撃ち殺され、それを娘が発見して通報したことが人生で最悪の場面だったと告白する。
ノーカット氏の死体が発見され、アンは身元確認のため病院に向かう。アンと合流したトムは、検死官のアーロ・グランジ(ロバート・フォスター)から、ノーカット氏はパイプカットしていたことを聞かされる。つまりアンの妊娠は、夫とは別の男によるものだった。
トムはエディの家で彼と相談し、ジムと三人で会って買収警官リストを渡すことを決める。エディの家には、アン・ノーカットから送られた表彰盾が飾られていた。アンを妊娠させたのがエディだと確信したトムはアンの家で彼女を問いただす。アンはエディが妊娠を喜び、流産したのはノーカット氏の仕業だと思い込んでいたことを白状する。
その晩、トムはエディとジムとの集合場所に向かうが、トムの携帯に自宅にいるローズから電話がかかり、エディが来ているとローズが話す。トムは慌てて車で自宅に戻り、娘を隣室に追いやってエディと激しく言い争う。トムが激昂してエディを投げ飛ばすと、エディは銃を抜いてトムに銃口を向ける。大きな銃声が響くが、倒れたのはエディだった。ローズがトムの部屋に隠してあった銃でエディを撃ったのだ。事件は落着し、トムの家にはエディの遺体の血痕が残される。それを清掃するのは、仕事にストレスを感じて休職していたミゲルなのだった。
一度観ただけではストーリーがよく分からず、2回観て内容が把握できた。収賄疑惑とノーカット氏の関係がよく分からず、ボーン市警本部長の人物像も描かれていないためか、ジムが怪しいというミスディレクションも今ひとつ入ってこなかった。噛めば多少味のある作品とは思うが、評価4とはならなかった。
【5段階評価】3
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