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2022年2月

2022年2月28日 (月)

(2371) 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

【監督】石黒昇、河森正治
【出演】長谷有洋(声)、飯島真里(声)、土井美加(声)、神谷明(声)
【制作】1984年、日本

テレビアニメ「超時空要塞マクロス」の劇場版。宇宙戦争に巻き込まれる人類の戦いを描いたアニメ作品。

荒廃した地球を離れた超時空要塞マクロスのパイロット、一条輝(ひかる)(長谷有洋)は、マクロス艦内で宇宙人ゼントラーディ軍の攻撃に巻き込まれたアイドル歌手、リン・ミンメイ(飯島真里)を救助。エンジン区画に墜落した二人は時間をともに過ごすうち、好意を寄せ合うようになる。多忙なアイドル生活に疲れたリンは輝と会い、輝は戦闘機バルキリーでリンを土星に連れて行くが、捜索に来た早瀬未沙(土井美加)らとともにゼントラーディ軍に捕らえられてしまう。ゼントラーディは遺伝子技術により男性だけで生きている種族で、同じく女性だけで生きているメルトランディ軍と長らく交戦状態にあった。ゼントラーディ軍の司令官ブリタイ・グリダニク(蟹江栄司)らは、男女が共存する地球人の文化に関心を持つ。メルトランディ軍の攻撃の隙に未沙とともにバルキリーで脱出した輝は、誰もいなくなった地球に不時着。二人は海上にある塔を発見。それは古代民族の残した都市宇宙船だった。地球人は、戦闘を逃れて地球にやってきた古代の巨人の遺伝子操作により誕生した種族だった。輝と未沙は、地球でともに暮らすうちに恋に落ちる。
未沙が行った通信により、地球にマクロスが帰還。そこにメルトランディ軍が攻撃を仕掛けてくる。ゼントラーディ軍の司令ボドルザー(市川治)は、捕らえたリンに、ゼントラーディに残されていた曲を歌わせる。メルトランディの女性兵士たちはそれを聞き、戦闘意欲を失う。歌という文化の力を知ったボドルザーは、マクロスと休戦協定を結ぶことを決定。リンがマクロスに帰ってくる。しかし、輝の心は未沙の方にあった。
ボドルザーはメルトランディに総攻撃を仕掛け、母艦から自軍を巻き込む主砲を放ってメルトランディのラプラミズ司令(鳳芳野)を消し去る。ボドルザーの暴挙を止めるため、輝は未沙の発見した歌詞をリンに手渡し、歌を歌うよう説得。リンの歌が流れる中、ゼントラーディ、メルトランディ、人類が共同でボドルザーの母艦を攻撃。輝がボドルザーにとどめを刺し、戦闘は終結する。リンは輝への愛を乗り越え、歌手として新たな道を歩むのだった。

古い作品だが作画は緻密で機体も洗練されており、SFアニメとしては素晴らしいできばえ。物語もそれなりに複雑で大胆な設定だが、意味不明ということはない。本作を楽しむためには、一介の軍人が人気女性アイドルと偶然出会って恋に落ちたりデートしたり、という男子中学生の妄想のような展開には疑問を挟んではならない。

【5段階評価】4

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2022年2月26日 (土)

(2370) 劇場版 弱虫ペダル

【監督】長沼範裕
【出演】山下大輝(声)、森久保祥太郎(声)、柿原徹也(声)、福島潤(声)
【制作】2015年、日本

渡辺航の原作漫画の劇場版アニメ。テレビアニメの総集編である「弱虫ペダル Re:ROAD」の続編になる。

インターハイで総合優勝した総北高校自転車競技部は、熊本県で行われるロードレースに招待される。個人優勝を果たした小野田坂道(山下大輝)は、ともにインターハイを戦った憧れの先輩、巻島(森久保祥太郎)と一緒に走れることを喜ぶが、巻島はイギリスへの進学を決めており、チームを去る。二日に分けて行われるレースの初日。巻島を欠いた5人でレースに挑む総北は、強豪校の箱根学園に敗れる。自信を失いかけていた坂道は、翌朝、会場に来ていた巻島に会う。個人参加として最後尾からの参加となった巻島だったが、総北チームは巻島と合流。最後は巻島がライバル、箱根学園の東堂(柿原徹也)とデッドヒートを演じ、僅差で勝利するのだった。

ひたすら気合いと根性で正々堂々と勝負する高校生の姿を描いている。涙の感動シーンがあるというほどではないが、爽やかな作品。

【5段階評価】3

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2022年2月20日 (日)

(2369) 新解釈・三國志

【監督】福田雄一
【出演】大泉洋、橋本さとし、高橋努、ムロツヨシ、岩田剛典、小栗旬、賀来賢人、城田優
【制作】2020年、日本

中国の戦国時代を独自の解釈で描いたコメディ。

やる気のない劉備(大泉洋)、作戦は妻(橋本環奈)任せの孔明(ムロツヨシ)、女好きの曹操(小栗旬)、頭の弱い孫権(岡田健史)らが登場する三国志。桃園の誓いから赤壁の戦いまでをコミカルに描いている。

半分台本、半分アドリブの、いわゆる佐藤二朗的作風で、本人も董卓役で出演。城田優演じる呂布がおでぶちゃんの貂蝉(渡辺直美)に一目ぼれするシーンは思わず笑ったが、全体的に悪ノリが過剰。内輪受けに付き合わされている時間が長くて、しらけながら観ていた。出演陣が豪華ではあったが。

【5段階評価】3

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