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2022年1月16日 (日)

(2367) 夏の終り

【監督】熊切和嘉
【出演】満島ひかり、小林薫、綾野剛
【制作】2013年、日本

瀬戸内寂聴原作小説の映画化作品。既婚男性と半同棲生活を送る女性の生きざまを描いている。

染物を生業にしている相澤知子(満島ひかり)は、妻を持つ作家、小杉慎吾(小林薫)とともに暮らしている。ある日、一人の若者(綾野剛)が留守中の知子を訪ねてくる。かつての知子の恋人、木下涼太(綾野剛)だった。知子は小杉との同棲生活に安心感を抱きながらも、一抹の背徳感も抱いており、涼太との再会に心を動かされるが、結局涼太を愛することはできず、二人は破局する。しかし、知子は自立を決意。小杉との同棲生活を断ち、一人暮らしを始めるのだった。

冒頭、知子と小杉の関係、知子と涼太の関係は説明されない。そのため観る側は、彼らの関係を推理しながら物語を追うことになる。次第に過去のできごとが描かれ、知子と小杉は愛人関係にあり、人生に絶望した小杉に知子が寄り添う関係であったとか、知子は涼太との関係に染まりながらも涼太の若さゆえの嫉妬心に嫌気がさして分かれたとか、そういった関係性が見えてくる。しかし、過去のできごとなのか、今のできごとなのかは明瞭ではなく、物語の輪郭はあいまいである。人間同士の関係を克明に描くというよりも、「夏の終り」という季節を描く中に、ある人間関係が含まれていた、というような描き方だった。
背景の景色や人物の時間が止まり、登場人物だけが動くという描写で、心の中のシーンのように過去を描くところは独特だった。

【5段階評価】3

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