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2022年1月

2022年1月23日 (日)

(2368) ターミネーター: 新起動/ジェニシス

【監督】アラン・テイラー
【出演】アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、ジェイソン・クラーク
【制作】2015年、アメリカ

機械生命体と人類との時間を超えた戦いを描いたSF。「ターミネーター」シリーズ第5作。「ターミネーター4」の続編。

2029年、人類に戦争を挑んだ機械軍との戦いに、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)率いる人類が勝利。しかし機械軍は過去の世界にターミネーターを送り込む。機械軍の狙いは、ジョン・コナーの母親の殺害だと考えたジョンは、人類軍の若者、カイル・リース(ジェイ・コートニー)を送り込むことにするが、過去に飛び立つ最中にカイルの目に映ったのは、ジョンが人類に紛れ込んでいた機械生命体に襲われる姿だった。
過去にたどり着いた全裸状態のカイルは、浮浪者からズボンを奪い取るが、そこに警官(イ・ビョンホン)が現れる。彼は本物の警官ではなく、液体金属のターミネーター、T-1000だった。T-1000に襲われるカイルを助けに現れたのは、驚いたことにジョン・コナーの母親となる女性、サラ・コナー(エミリア・クラーク)だった。過去の世界はカイルの想像していた世界と異なっており、彼女はすでにターミネーターの存在を知っていた。幼少期にT-1000に襲われた彼女を、ターミネーターT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)が守っていたのだ。
機械軍の誕生を防ぐためには、スカイネットという人工知能システムの起動を未然に防ぐ必要があると信じるカイルは、サラとともに2017年に向かう。全裸で突如ハイウェイに現れた二人は、テロリストと勘違いされ警察に拘束される。そこにジョン・コナーが現れる。カイルはジョンが無事であることを喜ぶ。ジョンが警察施設からカイルとサラを連れ出すと、そこに、カイルとサラのタイムリープを見守り、彼らの登場を待ち続けていたT-800が現れ、ジョンに襲い掛かる。ジョンは2029年の世界で機械生命体に襲われ、分子型ロボットT-3000として生まれ変わり、機械軍の側に寝返っていたのだった。T-3000の追撃をかわしながら、カイルとサラ、T-800はスカイネットのシステムを爆破。T-800はT-3000とともに、T-3000の弱点である強力な磁場を生み出す転移装置の中に残り、爆発に巻き込まれる。T-3000は消滅するが、液体金属の中に沈んだT-800は液体金属の再生機能を得て復活。三人は幼少期のカイルのもとに向かい、カイルは幼い自分に、スカイネットを滅ぼすよう言葉を残すのだった。

やはり、ターミネーターはシュワちゃんがやるのが盛り上がる。「ターミネーター3」、「ターミネーター4」あたりでだんだんシュワちゃんがわき役っぽくなっていたので、本作のシュワちゃんの大活躍は、ファンとしては嬉しい。隠し切れないシュワちゃんの年を重ねた姿を、皮膚は生身だから老けるのだという設定に溶け込ませているのも心憎かった。
新しい設定と迫力のある映像は見ごたえがあり、ストーリーはやや複雑だが、あまり難しく考えなくても十分に楽しめる。サラ・コナー役のエミリア・クラークは、「ターミネーター」や「ターミネーター2」でサラ役を演じたリンダ・ハミルトンに比べて肉感的でチャーミングなのも見どころ。

【5段階評価】5

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2022年1月16日 (日)

(2367) 夏の終り

【監督】熊切和嘉
【出演】満島ひかり、小林薫、綾野剛
【制作】2013年、日本

瀬戸内寂聴原作小説の映画化作品。既婚男性と半同棲生活を送る女性の生きざまを描いている。

染物を生業にしている相澤知子(満島ひかり)は、妻を持つ作家、小杉慎吾(小林薫)とともに暮らしている。ある日、一人の若者(綾野剛)が留守中の知子を訪ねてくる。かつての知子の恋人、木下涼太(綾野剛)だった。知子は小杉との同棲生活に安心感を抱きながらも、一抹の背徳感も抱いており、涼太との再会に心を動かされるが、結局涼太を愛することはできず、二人は破局する。しかし、知子は自立を決意。小杉との同棲生活を断ち、一人暮らしを始めるのだった。

冒頭、知子と小杉の関係、知子と涼太の関係は説明されない。そのため観る側は、彼らの関係を推理しながら物語を追うことになる。次第に過去のできごとが描かれ、知子と小杉は愛人関係にあり、人生に絶望した小杉に知子が寄り添う関係であったとか、知子は涼太との関係に染まりながらも涼太の若さゆえの嫉妬心に嫌気がさして分かれたとか、そういった関係性が見えてくる。しかし、過去のできごとなのか、今のできごとなのかは明瞭ではなく、物語の輪郭はあいまいである。人間同士の関係を克明に描くというよりも、「夏の終り」という季節を描く中に、ある人間関係が含まれていた、というような描き方だった。
背景の景色や人物の時間が止まり、登場人物だけが動くという描写で、心の中のシーンのように過去を描くところは独特だった。

【5段階評価】3

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