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2021年9月

2021年9月27日 (月)

(2359) 殺人の追憶

【監督】ポン・ジュノ
【出演】ソン・ガンホ、キム・サンギョン、キム・レハ、ピョン・ヒボン
【制作】2003年、韓国

韓国で実際に起きた連続強姦殺人事件をモチーフにしたサスペンス作品。

韓国の田舎で、強姦殺害された女性が、用水路の中から発見される事件が発生。思い込みの激しい地元のパク刑事(ソン・ガンホ)と暴力的な取り調べをするチョ刑事(キム・レハ)のもとに、ソウルからソ刑事(キム・サンギョン)が応援にやってくる。パクとチョが、証拠をねつ造して容疑者に無理矢理自供させるというむちゃくちゃな捜査をする中、ソは雨の日に赤い服の女性が殺されているという共通点から、行方不明になっている女性が犠牲者になっていることを見抜き、遺体を発見する。事件の日に共通してラジオでかかる曲の存在が分かり、ソ刑事らは曲をリクエストしていたパク・ヒョンギュ(パク・ヘイル)を調べるが、ヒョンギュは不敵な笑みを浮かべ、尻尾を出さない。現場に残された精液のDNA鑑定を進めながら、ソ刑事はヒョンギュを見張るが、居眠りと乗っていた車のエンジン不調により、彼を見失ってしまう。その夜、またも事件が発生。犠牲者は中学生で、ソ刑事に、学校の噂話を教えてくれた少女だった。怒りに我を忘れたソ刑事は、ヒョンギュの家に乗り込み、彼を外に連れ出して殴る蹴るの暴行を加え、無理矢理自白させようとする。そこに、DNA鑑定結果の封筒を持ったパク刑事が駆け込んでくる。鑑定結果は、現場の精液とヒョンギュのDNAは一致しないというものだった。
事件は未解決のまま時が過ぎ、パクは刑事をやめて営業マンになっていた。遺体が発見された用水路の近くを通りかかったパクは、車を止めて、当時のように用水路の中をのぞき込む。そのとき、一人の少女がパクに話しかけてくる。少女は、つい最近、別の男が同じように用水路の中を見ていたと告げる。なぜ見ているのかと訪ねた少女に、男は「昔ね、自分がここでしたことを思い出して、久しぶりに来てみたんだよ」と答えたのだという。パクは犯人がまだ野放しになっていることを知るのだった。

稲穂に囲まれた少年が大アップになっているオープニングに始まり、作品全体がとても印象的。暗くジメジメした雰囲気の中、手がかりを見つけてはそれが手からすり抜けていくことを繰り返し、そのやるせなさが、冷静沈着だったソ刑事すら狂わせていく。見応えのあるサスペンスだった。
ただ、自分は実際の未解決事件(公開当時)をモチーフにした作品とは知らずに観たので、真犯人が明らかにならない結末は残念だった。

【5段階評価】4

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2021年9月26日 (日)

(2358) インターンシップ

【監督】ショーン・レビ
【出演】オーウェン・ウィルソン、ビンス・ボーン、アーシフ・マンドビ、ローズ・バーン
【制作】2013年、アメリカ

グーグルのインターンシップ生となった中年男性二人の奮闘を描いたコメディ作品。

営業の仕事を首になったニック・キャンベル(オーウェン・ウィルソン)とビリー・マクマホン(ビンス・ボーン)は、ビリーの発案でグーグル社のインターンシップに応募。大勢の優秀な学生に混じり、正社員を目指すチーム戦に挑む。チームは仲間はずれになった学生との寄せ集めで、次々と出される課題に苦戦。ニックとビリーを馬鹿にするグレアム(マックス・ミンゲラ)に差を付けられる。学生たちのコンプレックスを聞いたニックとビリーは、彼らを連れて夜の街に繰り出し、夜通し大騒ぎ。それを通じて、彼らがコンプレックスを乗り越える手助けをする。アプリ開発の課題で最優秀を獲得した彼らだったが、次のヘルプセンターの課題では、ビリーがログインをし忘れるという失態を犯し、チーム得点はゼロ。ビリーはチームメンバーに迷惑をかけていることを悔いてチームを去ってしまう。最終課題はグーグルに広告を出していない企業への営業。学生たちは地元のピザ店に営業に入るが、彼らのプレゼンは全くオーナーに響かない。ニックはビリーを説得してチームに連れ戻し、ビリートニックの話術でピザ店を説得。フランチャイズ店となりうる魅力的な店への営業が成功し、ニックとビリーのチームは大逆転勝利を収めるのだった。

失敗と挫折を繰り返し、嫌みなライバルに馬鹿にされながらも、最後に勝利をつかみ取るというよくあるサクセスストーリー。定番物なだけに普通に楽しめるが、アプリの開発(酔った人が正気を保てているか確認できるアプリ)やピザ店の営業獲得などは、アイディアの素晴らしさが伝わってこず、もう少し盛り上げてほしかった。この作品自体が、グーグルのステマのようでもあった。

【5段階評価】3

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2021年9月24日 (金)

(2357) ゴーストバスターズ

【監督】ポール・フェイグ
【出演】クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース
【制作】2016年、アメリカ

ニューヨークの幽霊を退治しようと奮闘する女性四人の活躍を描いた作品。「ゴーストバスターズ」のリブート。

ニューヨークの大学で物理学教師の終身雇用を目指していたエリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は、かつて超常現象の本を共著した仲間、アビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)と、その同僚ジリアン・ホルツマン(ケイト・マッキノン)とともに、幽霊屋敷で幽霊に遭遇。そのときの動画が原因で大学教師を首になったエリンは、アビーとともに幽霊駆除会社を興す。地下鉄職員のパティ・トラン(レスリー・ジョーンズ)、イケメンだが頭の弱いケビン(クリス・ヘムズワース)を仲間に加え、幽霊駆除に奔走する。
ニューヨークの幽霊を活性化させ、世界を混乱させようと企むローワン・ノース(ニール・ケイシー)により、ニューヨークに幽霊が大量発生。エリンらはジリアンの開発した装置を駆使してゴースト退治に成功。彼女らの活躍に感謝したニューヨーク市は、彼女らに資金を提供。エリンたちは研究拠点を手に入れるのだった。

オリジナルに比べて特撮はパワーアップしているが、ストーリーにはあまりひねりがなかった。ケビンが音を防ぐのに耳ではなく目を塞ぐのが、何かの伏線(実は目で音を聞くお化けだったとか)なのかと思ったら、単に頭が悪いことを表現しているだけだった。
ゴーストバスターズ」に出演していたビル・マーレイやダン・エイクロイド、シガニー・ウィーバー、アーニー・ハドソンらがちょい役で出演しているのは、オリジナルを知っている人には楽しい趣向だった。

【5段階評価】3

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