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2021年7月12日 (月)

(2343) JOKER

【監督】トッド・フィリップス
【出演】ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイ、ブレット・カレン
【制作】2019年、アメリカ

バットマン」の悪役JOKERの誕生秘話を描いた作品。

老いた母親ペニー(フランセス・コンロイ)と二人で暮らすアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、笑いが止まらなくなる精神疾患を抱えていた。彼はピエロの仕事をしながらコメディアンを目指していたが、街の不良少年から暴行を受け、仕事仲間のランドル(グレン・フレシュラー)から護身用にと拳銃を渡される。しかし、慰問先の病院の子ども達の前で持っていた拳銃を落としてしまい、雇い主に首を宣告されてしまう。ピエロ姿のまま電車に乗っていたアーサーは、無神経なビジネスマン3人が、若い女性にちょっかいを出しているのを見かける。アーサーはそこで笑いの発作が起きてしまい、気づいたビジネスマンから暴行を受けるが、持っていた銃で彼らを撃ち殺す。事件は富裕層に不満を持つ貧困者の犯罪とされ、ピエロは富裕層打倒のシンボルとなる。殺されたビジネスマンは、街の名士トーマス・ウェイン(ブレット・カレン)の会社の社員だったことから、トーマスは犯人や貧困層を激しく非難する。
アーサーは同じアパートに住むシングルマザーのソフィー(ザジー・ビーツ)と親しくなり、自分のステージを見に来てもらう。ステージの映像が、憧れのコメディアン、マレー・フランクリンの番組で取り上げられ、アーサーは喜ぶが、マレーはアーサーのつまらないネタを笑いものにしているだけだと知り、アーサーは失望する。
母親ペニーから、トーマスが自分の父親だと聞かされたアーサーは、トーマスに会いに行くが、ペニーは狂った女で自分とは何も関係はなく、アーサーはペニーの養子だと聞かされる。アーサーは病院の記録を調べ、トーマスの言葉が真実だったことを知る。ソフィーと親しくなったこともアーサーの妄想だった。アーサーは自分に嘘を突き続けていたペニーを病室で窒息死させる。ペニーの死を知ったランドルは、小人症の仲間ゲイリー(リー・ギル)を連れてアーサーの様子を見に来るが、彼の本当の目的は、警察の捜査が自身に及んだことによる口裏合わせだった。自分を失職に追いやった恨みからアーサーはランドルを惨殺する。
マレーの番組で流れたアーサーの映像が意外な反響を呼んだため、アーサーはマレーの番組出演が決まる。アーサーはマレーの番組で、自分がビジネスマン3人を殺害した犯人だと告白。彼を責めるマレーを撃ち殺し、その場で逮捕される。パトカーに乗せられたアーサーは、街が暴動によって混乱状態に陥っている様子を目にする。すると暴動を起こす市民によって護送中のパトカーが襲われ、アーサーはパトカーから救い出される。運命にもてあそばれるように、彼は暴動の主導者、ジョーカーとして担ぎ上げられるのだった。

猟奇的犯罪者として描かれがちな悪役ジョーカーを、度重なる不幸な運命に翻弄される悲劇の人として描いている。これまで大きな主役を務めた実績のなかったホアキン・フェニックスが、悲しいことが起きても笑いがこみ上げるという怪演を見せて高く注目され、アカデミー賞主演男優賞を射止めた。異色のアメコミ作品と言えるが、物語としては想像を超えてくるほどの内容ではなかった。
なお、本作はテレビ無料録画ではなく、Amazon Primeで視聴した。

【5段階評価】3

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