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2021年7月23日 (金)

(2347) ノア 約束の舟

【監督】ダーレン・アロノフスキー
【出演】ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、レイ・ウィンストン
【制作】2014年、アメリカ

ノアの方舟の伝説を映画化したファンタジー作品。

アダムの子孫ノア(ラッセル・クロウ)は神の啓示を受け、洪水から動物たちを救い、未来に継承させるため、方舟の建設を始める。ノアの父(マートン・チョーカシュ)を殺した王トバル・カイン(レイ・ウィンストン)は、方舟を乗っ取ろうと大群で攻め込むが、岩の姿をした見守りの天使たちがそれを追い払う。舟の中で、ノアは子ども達に、未来に生き残るべきは動物たちであり、人間は滅ぶのだと説くが、旅の途中で助けた少女イラ(エマ・ワトソン)は、ノアの長男セム(ダグラス・ブース)の子を授かる。それを知ったノアは、女児が誕生したら直ちに殺すと宣言する。果たして、イラが産んだのは双子の姉妹だった。ノアは二人の赤子を殺そうと剣を突き立てようとするが、思いとどまる。ノアは神の啓示に背いた自分を責めるが、イラは、神はノアに選択を与え、ノアが慈悲を選んだのだと説く。ノアは心を入れ替え、息子たちに「産めよ。増やせよ。地を満たせ」と語りかける。空には大きな虹が輝くのだった。

ジェニファー・コネリーやアンソニー・ホプキンスなどの名優が登場し、壮大な特撮を織り交ぜた大作のはずなのだが、チープ感がつきまとう作品だった。中盤、方舟に乗り込もうと押し寄せる人々を、ノアが問答無用に惨殺するシーンがあるのだが、たとえばここでノアが「赦してくれ」と泣き叫びながら人々を振り払っていれば、ノアの苦悩や葛藤を表現できたはず。本作では単純なアクションシーンになっていて深みがない。幼少時に腹部を負傷し、子どもを産めない体になっていたイラが、ノアの祖父メトシェラ(アンソニー・ホプキンス)の力で子どもを産める体になるシーンは唐突で、必然性や脈絡が感じられなかった。家族のもとを離れて旅立つハム(ローガン・ラーマン)についても、新しい出会いの予感などを描くこともできるのに、何も救いもないままほったらかして終わる。唯一、剣を突き立てようとしていたノアが赤子に口づけをするシーンだけは感動的だった。

【5段階評価】3

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