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2021年6月

2021年6月28日 (月)

(2339) ニセコイ

【監督】河合勇人
【出演】中島健人、中条あやみ、池間夏海、島崎遥香、DAIGO
【制作】2018年、日本

古味直志の漫画「ニセコイ」の実写映画化作品。恋人同士を演じることになった二人の恋の行方を描いたラブコメディ。

ヤクザ集英組の二代目、一条楽(中島健人)は、凡矢理高校に通う高校生。彼は幼い頃、ロミオとジュリエットの絵本を持つ少女と、錠と鍵のペンダントを分け合い、再開したら結婚しようという約束をしていた。ある日、楽は、登校時に校門に飛び込んできた女子生徒に膝蹴りを食らう。その子は、楽のクラスの転校生、桐崎千棘(中条あやみ)。彼女はニューヨークのギャング「ビーハイブ」のボス(団時朗)の娘。ビーハイブと集英組が抗争寸前の状態となったため、集英組の親分(宅麻伸)はビーハイブのボスと一計を案じ、楽と千棘が恋人同士を演じることで、血気にはやる構成員を鎮めることにする。楽と千棘はしぶしぶその作戦に乗ることになる。千棘は楽をもやしと呼び、楽は千棘をゴリラ女と呼んで、互いにいがみ合っていたが、ビーハイブの幹部クロード・リングハルト(DAIGO)は二人の関係を怪しみ、監視を怠らないため、二人は仲睦まじい恋人同士を演じざるを得なくなる。
楽は、クラスの同級生、小野寺小咲(池間夏海)に片思いをしており、彼女がペンダントの相手であることを夢見るが、実は彼女が本当に鍵のペンダントの持ち主だった。小咲は楽がペンダントの相手であることを知っており、彼に気づいてもらうため、文化祭の出し物をロミオとジュリエットにすることを提案。ロミオ役は楽に決まり、小咲は自分がジュリエット役になろうとするが、千棘が抜擢されてしまう。しかし、千棘は小咲がペンダントの相手であることを知り、演劇が終わると、楽を小咲に譲り、アメリカ行きの飛行機に向かう。楽は小咲が運命の相手であることを知るが、自分の愛する女性が千棘であることに気づく。小咲も楽の思いを受け入れる。楽は千棘を追って空港に向かい、千棘に愛を告白。二人は空港で口づけをかわすのだった。

漫画のような設定で漫画のようなラブコメディ。原作は漫画なんですけども。ばかばかしい作品ではあるが、千棘と小咲以外にも、楽に言い寄る美少女、橘万里花(島崎遥香)も登場したりして、恋の展開はそれなりに面白く、肩の凝らない娯楽映画として楽しめる部類だった。

【5段階評価】3

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2021年6月27日 (日)

(2338) エンド・オブ・ホワイトハウス

【監督】アントワーン・フークア
【出演】ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、リック・ユーン
【制作】2013年、アメリカ

ホワイトハウスを占拠したテロリストと戦う元ボディガードの活躍を描いたアクション映画。

ベンジャミン・アッシャー米大統領(アーロン・エッカート)のシークレット・サービスを勤めるマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は、かつて大統領夫妻の乗った自動車の事故現場で、大統領救済を優先して大統領の妻(アシュレイ・ジャッド)を死から救えなかった過去を持っていた。彼は財務省に転勤となるが、ある日、ホワイトハウスをテロリストが襲撃。その場に居合わせたマイクはテロリスト集団を追ってホワイトハウスに進入する。
テロリストはホワイトハウスを占拠し、大統領や副大統領、国防長官らを人質に立てこもる。マイクは大統領の息子コナー(フィンリー・ジェイコブセン)を発見して無事に保護させると、テロリストを次々と倒す。テロリストの首謀者カン・ユンサク(リック・ユーン)は、大統領代理となった下院議長のアラン・トランブル(モーガン・フリーマン)に指示を出し、米軍を日本海から撤退させると、アメリカの核ミサイルを自爆させるシステムを起動し、大統領を連れて逃走を企てるが、マイクはカンを倒し、システムを停止。大統領の救出に成功するのだった。

分かりやすいヒーロー物のアクション映画で、韓国大統領(ケオン・シム)をはじめ、記号のように人が殺されるわけだが、あまり深く考えず、娯楽作品として観れば爽快な作品。テロリストによるホワイトハウス突入シーンや、大統領とともにヘリで墜落死したと見せかけて逃げようとするシーンには、それなりに説得力があったが、コナーを人質に取ろうとしているテロリストがマイクとコナーに銃を乱射する場面は、おいおい、という感じだった。

【5段階評価】4

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2021年6月21日 (月)

(2337) リービング・アフガニスタン

【監督】パーベル・ルンギン
【出演】キリル・ピロゴフ、アントン・モモット、ヒョードル・ラブロフ、ヤン・ツァトニック、ビタリー・キシュチェンコ
【制作】2018年、ロシア

アフガン侵攻から撤退を始めたソ連の部隊を描いた作品。

1989年。アフガニスタンでソ連の戦闘機が撃墜され、脱出したパイロットのアレキサンダー(ヤチズラフ・シカリーフ)がゲリラ組織ハシャムの捕虜となる。パイロットはバシリエフ中将(ビタリー・キシュチェンコ)の一人息子だった。中将はドミトリッチ大佐(キリル・ピロゴフ)に息子の救出を指示する。グレコローマン・レスリング経験のある中尉(アントン・モモット)が大佐の部隊に合流。ギリシャとあだ名され、ゲリラ兵との戦いに巻き込まれていく。ソ連兵のアブダサラモフ(ヤン・ツァトニック)は、武器を横流しすると嘘をついて現地人から金を巻き上げるが、あえなく捕らえられ、人質にされてしまう。アブダサラモフの入れられた牢には先客としてアレキサンダーがいた。ハシャムはソ連側に、身代金と交換に二人を返し、制圧している峠の通行を約束するという連絡をしてくる。中将は迷うが、ドミトリッチに説得され、取り引きに応じることにする。
返還されることになった捕虜の二人は、川で体を洗うよう指示されるが、そのことを知らないアレキサンダーは川を泳いで逃亡。しかし、逃げた先で仲よくなったはずの現地の少年に見つかり、撃たれて命を落とす。捕虜の返還は予定通り実施されるが、アレキサンダーは遺体としてソ連側に引き渡される。空爆される危険を回避するため、ハシャムはさらに二人の人質を要求。ドミトリッチは拒否しようとするが、ボロージャ(ヒョードル・ラブロフ)とギリシャがその役を買って出る。ドミトリッチはしぶしぶ了承する。しかし、アレキサンダーの死体を見て中将は激怒。ソ連軍の峠越えは無事に果たされるが、その直後、ハシャムの拠点が空爆され、ギリシャとボロージャは必死で逃走する。戦地から戻ったギリシャは、ベンチに寝転び、戦地での経験に思いをはせるのだった。

「開戦は簡単だが、誰も終わらせ方を知らない。」ハシャムの指導者の言葉が全編を貫くメッセージ。人質を救出する感動の作戦でもなく、残虐なゲリラを蹴散らすソ連兵の活躍でもない。戦闘は生臭く局地的で、対局に影響は全くない。指揮官の私情に作戦が左右されるかのようだが、指揮官は中央の命令に従ったまでと言い張り、その真否は明示的ではない。戦争のむなしさを感じることのできる写実的な作品だった。

【5段階評価】4

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2021年6月20日 (日)

(2336) 網走番外地

【監督】石井輝男
【出演】高倉健、丹波哲郎、南原宏治、安部徹、嵐寛寿郎、田中邦衛
【制作】1965年、日本

網走刑務所に収監された男の運命を描いた作品。

網走刑務所に、複数の囚人が送り込まれる。その一人、ヤクザの橘真一(高倉健)は、刃傷沙汰を起こして刑務所行きとなったが、貧乏のために不幸な再婚を強いられた母親と妹を気にかける筋の通った男。雑居房のボス依田(安部徹)や、橘に敵意をむき出しにする権田(南原宏治)らと衝突し、懲罰房に入れられながらも刑期を務める。保護司の妻木(丹波哲郎)は、病床に伏せる母親に会いたいという橘の思いを受け、仮釈放の手続きに奔走する。
しかし、出所を間近に控えた橘をよそに、依田らは脱獄を企て、雪道を行く移動中のトラックから飛び降りて脱走。権田と手錠で繋がれていた橘は、それに巻き込まれてしまう。ようやく仮釈放の手続きを終えた妻木は、橘の脱走を知って激怒し、橘を追う。
絶えず争いながら雪山を逃げ続ける権田と橘は、列車の線路に横たわり、レールの上に手錠を渡して機関車の車輪で断ち切るという賭に出る。手錠は切断され、橘は自由を手に入れるが、権田は負傷。権田の言動に終始怒りを感じていた橘は、彼を置いて立ち去ろうとするが、権田が「おっかさん」と力なく何度もつぶやくのを聞き、彼も自分と同じように不幸な人生を歩んできたことに気づく。橘が権田を抱えて雪道を進み始めたところに彼を追ってきた妻木が現れる。妻木は橘の行為を責めるが、橘は自分はどんな裁きも受けるから権田を病院に運んでほしいと懇願。橘の誠意に気づいた妻木は橘を赦し、三人で馬ぞりに乗って病院を目指すのだった。

低音ボイスの高倉健の主題歌で始まり、幕間にも何度か歌が入るのが特徴的。お笑い好きの自分からすると、ショートコントネタのようにも見えた。
主人公をはじめ、登場人物がどういう罪や境遇で刑務所入りしたのか、多くは語られない。妻木と橘の関係も、過去のシーンなどでは描かれない。回想シーンは橘の不遇な少年時代と継父のもとを飛び出すところのみになっている。余分な説明シーンを省くことで、観る者は橘の現在と過去に集中することができ、テンポがよかった。権田と橘が雪上で殴り合いの喧嘩をするシーンでは、空を舞うカラスのカットを混ぜることで、要は殴り合う振りの喧嘩シーンだけを映すよりも、不安をかき立てることに成功している。
タイトルは聞いたことがあったものの、内容は知らずに観たので、脱獄ものだったのは意外だったが、ドタバタ劇ではない硬派な作風。物静かな印象の強い高倉健だが、本作ではひと味違う勝ち気な役どころを演じている。

【5段階評価】3

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2021年6月14日 (月)

(2335) ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

【監督】ロン・ハワード
【出演】オールデン・エアエンライク、エミリア・クラーク、ウディ・ハレルソン、ドナルド・グローバー
【制作】2018年、アメリカ

スター・ウォーズ・シリーズのスピンオフ。名脇役、ハン・ソロの若い頃を描いた作品。

若い盗賊、ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、恋人のキーラ(エミリア・クラーク)とともに、高価なハイパー燃料コアクシウムを奪取して逃走しようとするが、キーラだけ捕まってしまう。キーラを連れ戻すことを心に誓ったハンは、帝国軍にいったん入隊。檻に入れられていたチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)を仲間にし、戦場荒らしをしているトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)の一味に加わる。ベケットは仲間とともに大量のコアクシウムを強奪しようとするが、ライバル盗賊のエンフィス・ネスト(エリン・ケリーマン)の妨害に遭い失敗。ベケットは生き残ったハンを連れて、依頼主のドライデン・ボス(ポール・ベタニー)に失敗の穴埋めの相談に行く。ハンはそこでキーラに再会。キーラはドライデンの副官となっていた。冷酷非情なドライデンはベケットとハンを始末しようとするが、ハンがとっさに、未精製のコアクシウムを盗んで精製するという案をひねり出し、ドライデンはそれを了承。ハンは高速船を持つランド・カルリジアン(ドナルド・グローバー)のもとに向かい、カード勝負を挑むが、ランドのいかさまによって返り討ちにあう。しかし、同行していたキーラやベケットの説得を受け、ランドは未精製コアクシウムの強奪作戦に参加。ハンたちは死闘の末、作戦を成功させる。精製基地に到着した彼らが一息ついていたところに、エンフィス・ネストが現れる。警戒するベケットらだったが、エンフィスは盗賊ではなく、帝国の暴虐に立ち向かう反乱組織の若き女性指導者だった。エンフィスの説得を受け、ハンは協力を決断。ハンはベケットを説得するが、ベケットは立ち去る。ハンはキーラとともにコアクシウムを持ってドライデンの船に乗り込む。しかし、ドライデンはベケットの密告により、ハンがドライデンを出し抜こうとしていることを察知していた。ドライデンの手下は、エンフィスたちを取り囲み、彼らのもとにあるはずの本物のコアクシウムを奪おうとするが、容器はカラ。ハンは、ドライデンが自分を裏切ることを予知し、裏の裏をかいて、本物のコアクシウムをドライデンのもとに持ち込んでいたのだ。ベケットはとっさにドライデンを裏切り、チューバッカを脅してコアクシウムとともに逃走。ハンはドライデンと一騎打ちとなるが、キーラがドライデンに挑みかかり、彼を倒す。キーラはハンに、自分は後を追うのでチューイを助けに行くよう告げると、自らはダース・モール(サム・ウィットワー)に連絡を取り、ベケットがコアクシウムを持ち出したと報告する。
ベケットに追いついたハンはベケットを倒し、チューイを救出すると、コアクシウムをエンフィスに託し、ランドのもとに向かう。彼のいかさまを見抜いていたハンは、ランドが袖に隠し持っていたカードを密かに奪い取り、カード勝負に勝利。ミレニアム・ファルコン号を手に入れ、チューイとともに宇宙に飛び立つのだった。

特撮はよくできており、列車からコアクシウムを強奪するシーンはなかなかの迫力。シリーズ本作で登場するチューバッカやランド・カルリジアンとの出会いの様子が分かるのも面白く、一本道RPGのようなお約束感は感じるものの、娯楽作品としては普通に楽しめた。ただ、初期のスター・ウォーズ・シリーズの見所である重厚な人間ドラマという意味では、チューイやランドとの厚い友情や、キーラとの運命的な別れなど、もっと感動的に描くこともできたのではないか、と少々物足りなかった。興行的にも成功とは言えなかったようだ。
ところどころで見せる、若きハン・ソロの苦笑いの表情などは、ハリソン・フォード演じる本家ハン・ソロを彷彿とさせるところもあった。

【5段階評価】3

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2021年6月13日 (日)

(2334) ヲタクに恋は難しい

【監督】福田雄一
【出演】高畑充希、山﨑賢人、賀来賢人、菜々緒、斎藤工、佐藤二朗、ムロツヨシ、今田美桜
【制作】2020年、日本

ふじたの同名漫画が原作のラブコメディ。オタクの男女の恋物語を描いている。

重度のアニメオタクであることを隠して働いていた桃瀬成海(高畑充希)は、幼なじみのゲームオタク、二藤宏嵩(山﨑賢人)と社内で再会。二人は交際を始める。成海は宏嵩を、コミケの助手のように扱っていたが、次第に自分がオタクであることを隠さずに過ごせる宏嵩に安らぎを感じるようになり、二人の関係は少し深まるのだった。

ミュージカル仕立てで、歌やダンスが時折混ざるのだが、正直に言ってそれほど上手ではないのと、それぞれがちょっとずつ長めなので、観ていてだれた。オタク用語や登場するゲームやアニメに共感できる人には楽しいだろうが、そうでもない人は面白さを感じないだろう。自分は残念ながら後者だった。せめてモンハンぐらいはやっていれば違ったのかもしれない。

【5段階評価】3

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2021年6月 7日 (月)

(2333) ウエストワールド

【監督】マイケル・クライトン
【出演】リチャード・ベンジャミン、ジェームズ・ブローリン、ユル・ブリンナー
【制作】1973年、アメリカ

巨大テーマパークで起きたロボットの暴走を描いたパニック映画。「ジュラシック・パーク」の原点とも言える作品。

部隊は巨大テーマパーク「デロス」。「古代ローマ」、「中世」、「西部開拓時代」の3つの世界には、人間と見分けが付かないほど精巧なロボットが配備されていて、訪問客の夢を叶える。
弁護士のマーティン(リチャード・ベンジャミン)は、経験者のジョン・ブレイン(ジェームズ・ブローリン)に連れられ、デロスにやってくる。始めは嘘くさい、と入り込めないマーティンだったが、酒場に現れマーティンを挑発する黒ずくめのガンマン(ユル・ブリンナー)との撃ち合いに勝利し、美女とベッドをともにして、すっかりデロスを気に入る。
一方、デロス運営に携わる技術者陣は、ロボットに、まるで感染症のように故障が相次いでいることに気づく。技術者たちは原因を突き止めることができない。コンピュータが設計した部分もあり、設計者も完全にはロボットの回路を理解できていないのだ。ロボットは決して人間を傷つけないようになっているはずだったが、ガラガラヘビのロボットがブレインの腕を噛み、酒場の大乱闘ではロボットが人間に殴りかかったり、ついには中世の時代の騎士が、客との一騎打ちの場面で、コントロール室の指示を無視して客を殺してしまう。
酒場の乱闘から一夜明け、マーティンとブレインが西部の町を歩いていると、マーティンに倒されたガンマンが現れる。ブレインはガンマンとの撃ち合いに挑むが、ガンマンに撃ち殺されてしまう。マーティンは慌てて逃げるが、ガンマンは彼を執拗に追いかける。西部の町を抜け、古代ローマのエリアに逃げ込んだマーティンは、コントロール室への出入り口を見つけ、中に入る。追ってきたガンマンの顔に強酸を浴びせ、最後はたいまつの火を放ってガンマンを倒す。床にへたり込むマーティンの脳裏に、デロスの宣伝文句がこだまするのだった。

1973年という時代に、自立型ロボットやAIが出現する未来を、ここまで想像していることに驚く。一部をコンピュータが設計しているためにロボットの思考回路を技術者が把握できていないというあたりは、深層学習で起きていることそのままだし、ロボットが自然言語を話し、不気味の谷を越えて人間との見分けがつかない点は、当時の未来予想としては楽観的だが、現実味を帯びてきた。ロボットに感染症のような症状が広がるというのも、ネットによる制御、自律的改善学習、人間の理解の及ばない判断処理など、成立する条件は揃っているように思える。ユル・ブリンナーの顔が外れて回路がむき出しになるという映像の魅力や、単純なハラハラドキドキ感だけでなく、「フューチャーテリング」作品としても素晴らしかった。

【5段階評価】4

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2021年6月 6日 (日)

(2332) スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

【監督】J・J・エイブラムス
【出演】デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、イアン・マクダーミド
【制作】2019年、アメリカ

「スター・ウォーズ」シリーズ第9作。銀河を支配しようとする悪の帝王に立ち向かう人々の戦いを描いたスペース・オペラ。「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の続編。

悪の組織ファースト・オーダーの黒幕パルパティーン(イアン・マクダーミド)は、巨大艦隊による銀河支配作戦「ファイナル・オーダー」を進める。レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)率いるレジスタンスは、敵艦隊の位置を探る。手がかりを求め、レジスタンスのレイ(デイジー・リドリー)、フィン(ジョン・ボイエガ)、ポー(オスカー・アイザック)らは砂漠の惑星パサーナに向かう。彼らはそこで、ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)と対面。ランドの助言でレイたちは、パルパティーンの居場所の手がかりとなる短剣を手に入れるが、同じ場所に現れたファースト・オーダーの最高指導者カイロ・レン(アダム・ドライバー)の部隊にチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)をさらわれ、短剣も奪われてしまう。
短剣に刻まれた文字を解読するため、ポーたちはC-3POとともに惑星キジーミに向かい、パルパティーンの本拠地をつきとめる重要な情報を得る。レイたちはチューバッカを救出するため、敵の戦艦スター・デストロイヤーに潜入。スパイの導きもあり、チューバッカの救出に成功する。レンは、パルパティーンを倒してともに銀河の帝王になろうとレイに告げるが、レイは拒否。二人はライトセーバーで激しく戦う。死の淵にあったレイアはレンに語りかけ、戦意を失ったレンの体を、レイのライトセーバーが貫く。レンの変化を感じたレイは、フォースの力でレンの傷を癒やすと、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)が晩年を過ごした地に向かう。パルパティーンを倒すことを拒否しようとするレイだったが、ルークは彼女にレイアのライトセーバーを託し、勇気づける。
ポーやフィンたちは、ファイナル・オーダー阻止のため、ファースト・オーダーの大艦隊に立ち向かい、レイはパルパティーンのもとに向かう。パルパティーンは、レイが自分に復讐し、ダークサイドに落ちてシスを継ぐことを望むが、レイはそれを拒否。パルパティーンは、そこに現れたレンとともにレイを葬ろうとするが、レイは死力を尽くしてパルパティーンを倒す。ポーたちも民間人の宇宙船の大援軍の力を得て大艦隊の殲滅に成功。銀河に平和が訪れるのだった。

スター・ウォーズ・シリーズの大団円となる最終作。時代を先取る特撮のインパクトや、血縁をテーマにした人間ドラマが魅力的なシリーズだったが、最終作に至る7-9作は、登場人物が多めで、その関係性の描写が弱く、物足りなさが残った。ルークとレイアが実は兄弟で、ダース・ベイダーが実は父親で、レイアとハン・ソロが最後に結ばれて、と主要人物の人間関係が分かりやすく、それゆえ劇的で濃密だったシリーズ1-3作に比べると、7-9作に登場するポーやフィンは、レイとの関わりが血縁ではないために希薄だし、その割に彼らをけっこう中心人物的に描くので、結果的にレイの出生の秘密のインパクトも弱くなってしまった。特撮や、登場する乗り物や異星人も、CG全盛の時代では目新しさも薄くなってしまい、逆にすでに亡くなっていたキャリー・フィッシャーのアーカイブ出演や、旧作登場人物(ランド・カルリジアン)のご本人復活登場など、過去の威光にすがるような話題作りが目立った。好きなシリーズなので、批判は不本意だが、正直に言って、何度も見直したい、という感動は得られなかった。

【5段階評価】3

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