(2329) パプリカ
【監督】今敏
【出演】林原めぐみ(声)、大塚明夫(声)、古谷徹(声)、堀勝之祐(声)、江守徹(声)
【制作】2006年、日本
筒井康隆の小説が原作のアニメ作品。夢を共有する装置を巡る騒動を描いている。
刑事の粉川利美(大塚明夫)はパプリカ(林原めぐみ)という美女にサイコセラピーを受ける。美女の正体は千葉敦子(林原めぐみ、二役)で、幼なじみですさまじい肥満体の時田浩作(古谷徹)の開発したDCミニという、他人の夢を共有する装置を使ってサイコセラピーをしていた。二人の研究所長の島寅太郎(堀勝之祐)が、紛失したDCミニによって脳を乗っ取られ、冷蔵庫や人形がパレードをする奇天烈な夢に犯される。千葉は捜査を続け、時田の友人、氷室哲(阪口大助)を疑うが、黒幕は研究所の理事長、乾精次郎(江守徹)だった。現実と夢が交錯し、乾は巨大化して街を乗っ取ろうとするが、千葉から分離したパプリカは、赤子となって乾の夢を吸い取ると、乾をも自らの体に取り込み、消失する。粉川は高校時代の級友に抱いていた罪の意識を克服し、千葉は時田との結婚を決めるのだった。
夢の世界を映像化した独創性は買う。ただ、他人から「こんな夢を見たんだ」と興奮混じりに話されても共感できないのと同じで、現実と夢の境界があいまいになる話を理解するのは相当に困難。制作側が理解させる気があるか、そして観る側に理解しようとする気があるか。両方が成り立って理解の共有が成立しうるが、本作に関しては後者が存在しなかったため、映像のインパクトだけが印象に残る作品となった。
【5段階評価】2
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