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2021年2月22日 (月)

(2330) 犬鳴村

【監督】清水崇
【出演】三吉彩花、板東龍汰、高嶋政伸、高島礼子、古川毅、大谷凛香、宮野陽名、梅津陽、石橋蓮司
【制作】2020年、日本

ダムに沈んだ村の呪いを描いたホラー映画。

都市伝説を動画に収めようと、若い西田明菜(宮野陽名)が、森田悠真(板東龍汰)を連れて犬鳴隧道を抜ける。隧道を抜けた先に見つけた村で何か恐ろしい者に追われた明菜は、家に戻ってからも、「わんこがねえやにふたしちゃろ」という謎の童歌を口ずさみ、悠真の目の前で飛び降り自殺する。しかし死因はなぜか溺死だった。悠真の妹で病院勤めの森田奏(三吉彩花)は、怖い夢にうなされているという少年、遼太郎(笹本旭)を診察。遼太郎は今の母親(奥菜恵)とは別のママがいると話し、奏は近くにその存在を感じる。遼太郎の父親(須賀高匡)は、遼太郎は自分たちの子ではなく、妻が死産したため、同時期に出産して亡くなったシングルマザー(都合よすぎな設定だな)の子を養子にしたのだと奏に告げる。奏は、遼太郎の近くに現れる女性は、遼太郎の亡くなった母親だと感じる。
明菜を失った悠真は、友人を連れて犬鳴村をもう一度訪ねる。トンネルの入り口は、最初に訪れたときにはなかったコンクリートブロックで塞がれていたが、悠真はそれをよじ登って単身で中に入り、こっそり付いてきた弟の康太(梅津陽)とともに行方不明になる。警察とともに犬鳴トンネルの入り口に来た母親の綾乃(高島礼子)は半狂乱になり、制止する警官をひっかき、夫の晃(高嶋政伸)の腕に噛みつく。晃が何かを知っていると感づいた奏は彼を問い詰めるが、父は綾乃の血筋だとしか言わなかった。奏は祖父の中村隼人(石橋蓮司)を訪ねる。彼は、妻の耶英(やえ)(水木薫)が家の前に捨てられていた子だったことを話す。奏は祖母が犬鳴村出身ではないかと考え、犬鳴村を訪ねる。
奏は、自分の周囲に現れる謎の青年、成宮健司(古川毅)から、犬鳴村がかつて、電力会社のダム建設の犠牲となって水底に沈められたと聞かされていた。健司は沈む前の犬鳴村の時代に生きていた青年で、犬鳴トンネルに入った奏を村に導く。健司は、妻の摩耶(宮野陽名)が産んだ子どもを奏に託す。奏は村に幽閉されていた悠真と康太とともに逃げ出すが、摩耶は子どもを返してくれと泣き叫び、犬のような形相で追いかけてくる。悠真は健司とともに摩耶を引き留め、奏と康太はトンネルを抜け出す。その赤子こそ、奏の祖母、耶英だった。
悠真はダム湖で水死体となって発見されるが、彼の体には2体の古い遺体がしがみついていた。奏は病院勤めに戻り、遼太郎の退院を見送る。遼太郎の背後には本当のママの姿があり、遼太郎の目は犬の目のように怪しく変化する。奏もまた、犬のように黒目が拡大し、口元からは異様な犬歯が覗くのだった。

清水崇監督らしいホラー作品。怖さとおかしさは紙一重という彼の持ち味が随所に感じられ、水没する電話ボックスで溺死する悠真の友人たちを村人が取り囲むシーンや、死んだ友人らが奏の車を追いかけるシーン、奏の服に投影された犬鳴村の映像から村人が次々と出てくるシーンなんかは、怖いと思って観れば怖いが、一歩引いて撮影状況の様子を想像すると、なかなかシュールでコミカルでもあるのだった。

【5段階評価】3

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