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2021年1月13日 (水)

(2296) 天気の子

【監督】新海誠
【出演】醍醐虎汰朗(声)、森七菜(声)、小栗旬(声)、本田翼(声)、吉柳咲良(声)
【制作】2019年、日本

東京に家出した少年と天気を変える能力を手にした少女の運命を描いたアニメ映画。

病気の母親を看病していた天野陽菜(森七菜)は、雨の中、一筋の光が差しているのを見つけ、その光が当たる廃ビルの屋上の神社で、不思議な能力を手に入れる。同じ頃、東京に家出してきた16歳の少年、森嶋帆高(醍醐虎汰朗)は、住む場所がなくビル街で野宿していたとき、ゴミ箱の中に拳銃があるのを見つけ、鞄にそれをしまい込む。生活に困った帆高は、東京に行くフェリーで偶然出会った須賀圭介(小栗旬)を訪ね、彼の経営する事務所で住み込みの雑用係を始める。ある日、街を歩いていた帆高は、かつてが怪しい男にビルの中に連れ込まれそうになっている陽菜を見つけ、彼女を助ける。帆高は以前、陽菜がアルバイトをしていたマクドナルドで毎晩過ごしており、陽菜に内緒でハンバーガーをもらったことがあったのだ。陽菜は帆高に、自分が祈ると空が晴れるという能力があるところを見せる。それを見た帆高は、異常気象で雨ばかり降る東京で、空を晴れにする依頼をネットで募集し、報酬を得るという仕事を始める。晴れた空に感謝する人々を見て、陽菜は自分の役目に喜びを感じるが、その能力は大きな代償を伴うものだった。天気の巫女は異常気象を元に戻す代わりに人柱となって天に消えていくというのだ。捜索願が出ていて拳銃所持の疑いもあった帆高は警察に追われており、陽菜とその弟の凪(吉柳咲良)とともにラブホテルの一室で一夜を明かすが、朝になると、陽菜の姿は消えていた。帆高は陽菜にもう一度会うため、警察に追われながら、陽菜が能力を手にしたという廃ビルの屋上を目指す。屋上の神社にたどり着いた帆高は、積乱雲の上の世界に飛ばされる。空を落下しながら帆高は、雲の中の魚に囲まれた陽菜を発見。帆高は陽菜と一緒に地上に戻ることを願い、陽菜もそれに答え、二人は手を取り合って元の世界に戻る。その後、逮捕された帆高は保護観察処分となって地元に帰る。3年後、帆高は地元の高校を卒業し、東京に向かう。東京はあれから3年間雨が降り続けており、多くの土地が水没していた。帆高は3年ぶりに会った圭介にけしかけられ、再び陽菜に会いに行く。陽菜は田端の高台で空に祈りを捧げていた。二人は抱き合い、再会を喜び合うのだった。

オープニングの窓ガラスを落ちる雨の雫から、写実的な映像と天気の描写が美しい。CGっぽくない手描き風の背景が、実写映画のように視点の転回に伴ってなめらかに変化するという丁寧な作り。その一方で、雲の上の想像の世界の映像は幻想的で、ジブリ映画のようでもあった。帆高が神社を目指して非常階段を駆け上がるシーンは、音楽も相まって感動的。「君の名は。」の登場人物が作品内に隠れキャラ的に登場しているのも、ファンには楽しい仕掛けだ。

【5段階評価】4

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