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2020年12月 5日 (土)

(2257) ダーティー・コップ

【監督】アレックス・ブリューワー、ベンジャミン・ブリューワー
【出演】ニコラス・ケイジ、イライジャ・ウッド、スカイ・フェレイラ
【制作】2016年、アメリカ

汚職警官二名の犯罪計画の行方を描いたクライムサスペンス。

ラスベガスの警官ジム・ストーン(ニコラス・ケイジ)は、別の警官から頼まれ、競売にかけられるはずの押収品の横流しに加担。署内では汚職が横行していた。ある日、ストーンは若い犯罪者が20万ドルもの保釈金で釈放されていることを知り、部下で友人のデビッド・ウォーターズ(イライジャ・ウッド)を誘い、背景を調べ始める。釈放された男の勤め先で潜入捜査をした結果、ある倉庫に巨大な金庫が隠されていることが判明する。ストーンは正面からでは突破が難しいと考え、金庫の上の2階の住居に潜入し、床下から金庫の天上に穴を空けて金庫を開ける計画を立てる。ストーンはドイツから高性能のドリルを購入。さらにボボという拳銃密売人から銃を入手すると、その銃でボボを撃ち殺す。
準備を整えたストーンは、デビッドとともに倉庫の2階の住居に忍び込む。2階には年老いた男と若い女(スカイ・フェレイラ)がいた。二人は男女を拘束するが、男が暴れたため、ストーンは男を撃ち殺してしまう。デビッドはストーンのブレーキのきかない性格に恐怖を感じ始める。女を拘束したまま床にドリルを設置し、二人は穴を掘り始め、途中でトラブルに見舞われながらも、何とか穴を空けることに成功する。ストーンが上からファイバースコープを使って金庫のダイヤルを裏側から確認し、デビッドが1階から金庫のダイヤルを回し、開錠に成功。中には大量のダイヤなどが収められていた。しかし、その頃にはデビッドの恐怖は極限に達していた。盗んだ品をバッグに収めたストーンは、帰り支度を始める。2階に戻ったデビッドは、拘束されている女から、子どもがいるので夫に電話だけかけさせてほしいと懇願される。デビッドは自分の手に電話番号を書くよう女に言い、自分がボタンを押して女に通話させる。
ストーンはデビッドに、計画が成功したら二人でバハマに飛び、バカンスを楽しもう、と言って勇気づけていたが、デビッドはストーンが女を殺すだけではなく、自分も殺すのではという恐怖を感じ始め、1階から戻ってきたデビッドを撃ち殺してしまう。死んだデビッドの手には、二人分の航空券チケットが握られていた。ストーンにデビッドを騙す気はなかったのだ。
デビッドは力なく、奪った宝石を元に戻し、女を解放するため車に乗せる。すると走るデビッドの車の前方と側面を2台の車が囲む。前方の車の車体には、女がデビッドに伝えた電話番号が書かれていた。前の車から銃口が覗き、デビッドが警察バッジを示すまもなく、デビッドは撃ち殺される。女はすぐさま運転席に入り込み、車を止める。やがて、ラスベガスの証拠品倉庫には、いつものように、ストーンの購入したドリルが並ぶのだった。

ロード・オブ・ザ・リング」で善良なホビットを演じたイライジャ・ウッドのセックス・シーンから始まる本作は、アメリカン・ニューシネマの感覚も漂うクライムサスペンス。どう転んでもうまく行きそうもない展開に堕ちていく二人が、結局、最悪の結末を迎えてしまう。計画を進める中での重要な選択肢で、デビッドはことごとく悪い方を選んでしまう。ストーンを信用してすぐに逃走していれば、女の懇願を無視していれば、違った結果が得られたかもしれない。いや、やはり二人に幸せは似合わないかもしれない。バッドエンドの好きな人には面白い作品。

【5段階評価】4

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