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2020年11月24日 (火)

(2246) ボウリング・フォー・コロンバイン

【監督】マイケル・ムーア
【出演】マイケル・ムーア、マリリン・マンソン、チャールトン・ヘストン
【制作】2002年、アメリカ、カナダ、ドイツ

アメリカの銃社会に疑問を投じたドキュメンタリー映画。

コロラド州デンバーのコロンバイン高校で、二人の高校生が銃を乱射し、教師1名、生徒12名が死亡した事件を背景に、映画は始まる。世間は犯人が聞いていたというロックシンガーのマリリン・マンソンを責めたが、事件を起こす直前に二人がしていたボウリングのことは、誰も非難しない。
先進国の銃による年間死亡者数が数十からせいぜい数百人であるのに対し、アメリカは11,000を超えている。ミシガン州フリントのビュエル小学校では6歳の男児が6歳の女児を撃ち殺す事件が起きた。マイケル・ムーアは、銃規制が緩く子どもでも銃を手にできること、国やマスコミが恐怖をあおり、経済を成り立たせていることが背景にあると警鐘を鳴らす。彼はコロンバイン事件の被害者で障害者となった二人の若者を連れて、彼らが受けた銃弾を販売したKマートを訪ね、Kマートの火器販売停止の約束を取り付ける。さらにムーアは全米ライフル協会(NRA)会長のチャールトン・ヘストンにインタビューし、なぜアメリカは極めて銃殺事件が多いのか、なぜ事件直後のデンバーやフリントでNRAの集会を開いたのかを問うが、ヘストンはインタビューを打ち切り、去って行くのだった。

カナダも銃が普及しており、単一民族国家でもないのに、黒人に対する不信感や差別の意識が低く、家に鍵をかける人も少なく、銃撃事件も少ないというのは興味深い。アメリカではカナダに比べて、他者への不審を露わにすることや自衛のために攻撃することを正当化する風潮があり、国民に根付いているという説明には納得いくものがあった。広島・長崎への原爆投下を必要なこと、正しいことと考えるというのも同じ感覚なんだろう。

【5段階評価】4

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