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2020年11月18日 (水)

(2240) ブラック・シー

【監督】ケビン・マクドナルド
【出演】ジュード・ロウ、ボビー・スコフィールド、グリゴリー・ドブリギン、スクート・マクネイリー
【制作】2014年、イギリス、アメリカ

海底に沈む金塊を狙う男達の運命を描いた作品。

アゴラ社で潜水の仕事に携わってきたロビンソン(ジュード・ロウ)はわずかな退職金で解雇される。彼は、友人のカーストン(ダニエル・ライアン)から儲け話を聞かされる。第二次世界大戦時にソ連からドイツに渡るはずの大量の金塊を積んだUボートが、黒海の海底に沈んでおり、今ならロシア、グルジア、アゴラ社に気づかれることなくそれを奪取できるというのだ。ロビンソンは仲間のブラッキー(コンスタンティン・ハベンスキー)とともに、ルイスという富豪から潜水艦を借り受け、ロシア人とイギリス人の混成チームを組成する。しかしカーストンは自殺しており、ロビンソンは、その報せを伝えにきた18歳のトビン(ボビー・スコフィールド)を仲間に引き入れる。
潜水艦はボロボロの旧式艦だったが、手入れをして出向。黒海上の艦隊をすり抜け、Uボートの沈没地点に向かう。ロビンソンは、富豪の取り分の残りはチーム員で山分けすると宣言するが、イギリス人のフレイザー(ベン・メンデルソーン)はロシア側への不満を露わにし、とうとう制止しようとしたブラッキーにナイフを突き立てる。ブラッキーが倒れた拍子に、修理中だったエンジン部で爆発が起き、潜水艦は海底に沈んでしまう。イギリス人とロシア人は分断されてしまうが、ロビンソンは、探しているUボートのドライブシャフトを持ち込めば修理できるとロシア側を説得。再びロシア側の協力を取り付け、フレイザー、トビン、ピータース(デビッド・スレルフォール)が潜水服で海底を歩き、Uボートを探し当てる。彼らは修理用のドライブシャフトだけではなく、大量の金塊も発見。台車に乗せて運ぼうとするが、あまりの重さに回収が難航。ルイスに派遣されたダニエルズ(スクート・マクネイリー)は生命を優先するため金塊を捨てろと叫ぶが、この挑戦に賭けるロビンソンは判断をフレーザーに委ねる。その結果、運搬中の事故でピータースが海溝に落下してしまう。金塊の回収に成功したものの、ダニエルズはすぐに浮上するよう主張。しかしロビンソンは全員で協力し、危険を冒してでも潜水艦を運航し、金塊を運び出そうとする。ダニエルズはロビンソンと二人で話したいと告げ、実は本件にはアゴラ社が関わっており、ルイスという富豪の存在は架空で、引き上げた金塊は全てアゴラ社のものとなり、ロビンソンらは海上に出た瞬間に海事法違反で逮捕されることになると真相を告げる。
ロビンソンは、潜水艦を南下させ、分け前を得る方法を採ろうとするが、潜水艦は谷と呼ばれる狭い地帯で事故を起こし、再び沈没してしまう。艦内がみるみる浸水し、生き残ったのはロビンソン、モロゾフ(グリゴリー・ドブリギン)、トビンだけとなる。ロビンソンは隠していた脱出用スーツを3着取り出し、自分は緊急レバーを使って脱出すると言ってトビンとモロゾフを脱出させる。海上に脱出したトビンは、同様に海上に現れたモロゾフに、ロビンソンを待とうと言うが、モロゾフは緊急レバーなどない、と告げる。ロビンソンは艦内でたばこをふかし、別れた妻と息子に思いをはせていた。やがて、脱出スーツが海上に浮かび上がる。喜ぶトビンだったが、それはロビンソンではなく、ロビンソンの家族の写真と、いくつかの金塊だった。

古びた潜水艦内でクルーが険悪な関係になっていくという劣悪な環境で、リーダーシップを発揮するロビンソンの活躍ぶりが描かれている。ジュード・ロウの演技は素晴らしいし、特撮も見事。次々と起こる事故や困難により、状況がどんどん絶望的になっていくところに、観客はハラハラするわけだが、冷静に考えると自ら危険な道を進んで筋書き通りに災難が降りかかり、話を盛り上げるために人が死んでいくという娯楽作品だった。

【5段階評価】3

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