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2020年10月28日 (水)

(2219) オールド・ボーイ

【監督】パク・チャヌク
【出演】チェ・ミンシク、カン・ヘジョン、ユ・ジテ、ユン・ジンソ
【制作】2003年、韓国

15年監禁された男が、監禁の謎を追うサスペンス作品。土屋ガロン原作、嶺岸信明作画の漫画が原作。

娘ヨニの誕生プレゼントを買い、泥酔状態のオ・デス(チェ・ミンシク)は警察に捕まっており、友人のジュファン(チ・デハン)に付き添われて警察署を出る。ところがジュファンが目を離した隙にデスはいなくなる。彼は何者かに監禁されていた。デスは、理由も分からぬまま15年監禁された末、突如解放される。解放の直前、謎の女に催眠術をかけられていた。
デスは日本料理屋に入り、テレビで評判の女性料理人(カン・ヘジョン)の前に座る。デスの電話が鳴り、謎の男が彼に話しかけると、デスは気絶してしまう。女性料理人は彼を自分の部屋で介抱する。女性料理人の名はミドと言った。デスは15年間食べ続けていた中華料理の餃子の味をもとに、監禁されていたビルを突き止め、監禁ビジネスの管理人パク・チョルン(オ・ダルス)の前歯を抜いて拷問し、彼の監禁に関係する音声テープを手に入れる。ビルには大勢の若者が現れ、デスを攻撃するが、デスはハンマー片手に相手を次々となぎ倒し、背中にナイフを突き立てられながらもビルを後にする。この横スクロールアクションゲームのようなワンカット映像は特徴的。
デスはジュファンと再会し、自分を監視している者の居場所を突き止める。そこには長身の若い男(ユ・ジテ)とボディガードの男(キム・ビョンオク)がいた。デスは若い男を拷問しようとするが、男は、自分の心臓は手元のリモコンスイッチで停止できるので拷問したら死を選ぶ、そうしたら監禁の真相は分からないままだ、と話す。手出しできなくなったデスは、男にミドは大丈夫なのかと聞かれ、慌ててミドのもとに戻ると、ミドは乳房も露わな状態でパクの一味に拘束されていた。パクは自分がされたように、デスの歯を抜こうとするが、ボディガードの男がパクに大金を渡し、パクは去って行く。二人になったデスとミドは激しく愛し合い、結ばれる。
デスはジュファンの協力で自分たちの出身高校に手がかりがあることを突き止め、ミドとともに高校に向かう。卒業アルバムには、自分を監禁した若い男、イ・ウジンの姿があった。デスは、彼が転校した跡、同級の女子高生イ・スア(ユン・ジンソ)がダムで水死したことをジュファンに教えてもらう。ジュファンはネットカフェで、ジュファンは有名なあばずれだったと面白おかしくデスに説明するが、店にいたウジンが「姉さんはあばずれじゃない」と言ってジュファンを殺害する。ウジンは死んだスアの弟だった。
デスはかつての同級生に会い、スアの情報を得ようとするが、よく知っているのはあなただと言われ、自らの記憶をたどる。デスは、転校の直前、スアとウジン(アン・ヨンソク)が姉弟で愛し合っている姿をのぞき見し、そのことをジュファンに話したことを思い出す。
デスはウジンの住むペントハウスに向かい、ウジンがなぜ自分を恨んで監禁したかを話す。ウジンは「なぜ監禁したかじゃない、なぜ解放したかだ」と不敵に語る。ウジンはデスだけではなく、ミドにも催眠術をかけさせ、二人が愛し合うように仕向けていた。ウジンはレーザーポインターで紫の箱を示す。そこには一冊のアルバムがあった。そこにはデスの娘、ヨニの成長過程を示す写真が貼られていた。ヨニの成長した姿、それはミドだった。デスはウジンにより、実の娘と愛し合い、性交するよう仕向けられていたのだ。デスは、ミドの目の前にも紫の箱が置かれていることを知り、ウジンの壮絶な復讐劇を理解する。デスはミドに真実を知らせないでくれとウジンに懇願し、彼の靴をなめ、自らの舌をはさみで切り落とす。ウジンはデスの後悔と謝罪を見て満足するが、復讐を遂げて目的を失ったウジンは、自らの頭を銃で撃ち抜き、命を絶つ。
デスは、催眠術師に記憶を消すように依頼。真相を知るデスの人格は死に、別人格のデスが残る。ミドが現れ、「おじさん、愛してる」とささやくのだった。

サスペンス作品ではあるのだが、現実感のない心理的な描写が多くて、状況説明が必ずしも写実的ではないので、何が事実なのか分かりにくい。序盤で気を抜くと、何が何だか分からなくなる恐れがある。衝撃の真相が明らかになるクライマックスも、アルバムの写真だけではパッと理解できず、「ん? よく分からんけどデスがこんだけショックを受けてるってことは、ミドが娘だったってこと? 」みたいな想像で理解する形になってしまい、カタルシスを感じるに至らなかった。魅力的な謎の提示はよかったが、サスペンス作品は真相の解明はスッキリと描いてほしかった。ウジン役のユ・ジテは霜降り明星の粗品に雰囲気が似ていた。

【5段階評価】4

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