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2020年10月16日 (金)

(2207) 銀河鉄道999

【監督】りんたろう
【出演】野沢雅子(声)、池田昌子(声)、肝付兼太(声)、来宮良子(声)、城達也(声)
【制作】1979年、日本

松本零士の漫画、「銀河鉄道999」の劇場版アニメ作品。機械の体を求めて宇宙の旅に出る少年の成長を描く。

母親(坪井章子)を機械伯爵(柴田秀勝)に殺された過去を持つ少年、星野鉄郎(野沢雅子)は、機械伯爵に復讐するため、機械の体を得ようと、銀河鉄道999のチケットを盗もうとするが、警備員に追いかけられ、危ないところを謎の美女メーテル(池田昌子)に助けられる。メーテルは自分を連れて行くことを条件に999の乗車券を鉄郎に手渡す。旅の途中で様々な出会いと別れを繰り返しながら、鉄郎は次第に、機械の体を得ることを拒否するようになる。ついに鉄郎は終着駅に到着。その駅の名は機械化母星メーテル。メーテルはこの星の支配者プロメシューム(来宮良子)の娘で、メーテルはこの星の部品とするために人間を連れてくる役割を担っていた。それを知った鉄郎はメーテルに怒りをぶつける。しかしメーテルは母親のいいなりにはならず、魂だけの存在となった父親の意志とともに、惑星メーテルを破壊しようとする。ためらうメーテルにプロメシュームが飛びかかるが、鉄郎が父親の意志が込められたペンダントを奪い取り、惑星の中心部に投げ込む。旅の途中で知り合ったエメラルダス(田島令子)やキャプテン・ハーロック(井上真樹夫)も加勢し、鉄郎とメーテルは銀河鉄道999に乗り込み、崩壊する惑星からの脱出に成功。なおもプロメシュームは鉄郎の首に手をかけ、メーテルから鉄郎を奪おうとするが、鉄郎の温かさに恋心を抱いていた機械の体のウェイトレス、クレア(麻上洋子)がプロメシュームにしがみつき、プロメシュームを巻き込んで自爆。鉄郎の命を救う。鉄郎とメーテルは地球に戻る。これまでさまざまな人の姿に自分を移し替えて生きてきたメーテルだったが、自分の体を取り戻すことを決意。今度会っても鉄郎は気づかないだろうと告げ、鉄郎に優しく口づけをすると、鉄郎を残して冥王星に旅立つのだった。

宇宙空間を走る蒸気機関車が様々な星を旅するという独創的な世界観の中、少年の成長する姿を描いている。キャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスといった松本零士作品の人気キャラも登場し、豪華な内容。原作はけっこう文学的、哲学的な要素を含んでおり、終盤のプロメシュームとの戦いも、単純な機械と人間というだけではなく、プロメシュームとメーテルの親子の対立、愛する人のために命を捧げるクレアなど、重い意味が込められており、単純な子供向けアニメではない。ラストのキスシーンも、ハリウッド映画でよくあるそれではなく、鉄郎が少年から大人に一歩踏み出したことを暗示していて感動的。エンディングで流れるゴダイゴの大ヒット曲「銀河鉄道999」も映画の内容にマッチしていて、映画の余韻をほろ苦くも爽やかなものにしてくれていた。

【5段階評価】3

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