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2020年9月25日 (金)

(2186) マンハント

【監督】ジョン・ウー
【出演】チャン・ハンユー、福山雅治、チー・ウェイ、國村隼、池内博之、桜庭ななみ、ハ・ジウォン
【制作】2017年、香港、中国、日本、アメリカ

西村寿行の小説が原作の映画「君よ憤怒の川を渉れ」のリメイク。殺人事件の犯人に仕立てられた弁護士とそれを追う刑事の死闘を描く。

大阪の製薬会社、天神製薬の顧問弁護士、ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)がベッドで目覚めると、昨晩出席したパーティにいた社長秘書、田中希子(TAO)が横で死んでいた。ドゥは警察を呼ぶが、犯人扱いされ、逮捕される。しかし担当刑事の浅野雄二(トクナガクニハル)はドゥの護送中、ドゥが逃亡を企てたように工作してドゥを殺そうとしたため、ドゥは慌てて逃走。大阪府警の矢村聡係長(福山雅治)は部下の百田里香(桜庭ななみ)とともにドゥを追う。ドゥは女性二人組の殺し屋レイン(ハ・ジウォン)とドーン(アンジェルス・ウー)に狙われる。ドゥは訳も分からず必死で逃げる。パーティ会場にいた美しい女性、遠波真由美(チー・ウェイ)と再会したドゥは彼女に連れられ、大阪を離れ、彼女の家のある牧場に向かう。彼女には、天神製薬の研究者だった北川正樹(田中圭)と婚約していたが、結婚式の日、正樹はウェディングドレス姿の真由美の目の前で死んでしまったのだった。正樹は天神製薬の開発する新薬の鍵となるコードを真由美に託していた。天神製薬の社長、酒井義廣(國村隼)と息子で次期社長の宏(池内博之)はそのコードを手に入れられず、ホームレスの人々に人体実験をして新薬開発を続けていた。
ドゥと真由美の前に殺し屋のドーンが現れ、二人を銃撃。そこにドゥを追ってきた矢村が現れ、三人は真由美の家に身を隠すが、そこに増援を受けた殺し屋集団がバイクで現れ、真由美の家に猛攻をかける。三人は銃や散弾銃、刀で応戦し、殺し屋一味と、負傷しても謎の薬を撃ちながら攻撃を続けていたドーンを倒し、牧場を後にする。負傷した矢村は入院し、里香が面倒を見る。里香のもとに真由美から電話が入り、ドゥは矢村にコードを教えるよう真由美に伝え、行方をくらましたと伝えられる。ドゥは天神製薬の人体実験に参加していた。それを聞いた矢村は天神製薬の研究所に向かう。そこには、痛覚や恐怖心が麻痺し戦闘能力が格段に上がる新薬の試薬を投入されたドゥがいた。ドゥは正体を失って矢村に襲いかかるが、それは狂言で、彼の意識は正常だった。矢村とドゥは協力して、襲いかかってくる製薬会社の警備員を倒していく。相棒のドーンを失ったレインは、自分を利用するだけだった義廣を裏切り、自分にやさしくしてくれたドゥの側につき、研究所に呼ばれていた真由美も応戦する。宏は新薬を自分に打ち、攻撃力を高めて矢村とドゥに襲いかかるが、ついに息絶える。義廣も息子の死を嘆き、ドゥと矢村の目の前で自殺する。事件を解決した矢村とドゥは改めて自己紹介をし、別れるのだった。

血染めのウェディングドレス、二人組の女性ヒットマン、バイクに乗った殺し屋集団、ジェットスキーチェイス。ジョン・ウーらしいとは言え、全てが大げさで現実味がない(現実ではないんですけど)。派手な展開を急ぐあまり、人物描写や背景の説明が足りないので、正樹はどうやって死んだのか(自殺なのか他殺なのか)よく分からないとか、ストーリーがつかみづらかった。それでも、とにかく訳の分からなかった前半の展開が、後半の新薬の能力が判明してそれなりに個々のピースがつながって話の全体が見えたような気にはなれた。また、それぞれの登場人物が、日本語、中国語、英語を使い分け、ラストシーンでは、日本語と英語だけだった矢村が実は中国語も話せた、という落ちをつける辺りは丁寧な演出だった。出演者を国際的にした設定も多少は生かされたかもしれないが、基本的には弁護士が中国人である必要性は、よく考えてみれば全然なかった。
キザすぎる福山雅治、無鉄砲すぎる斎藤工など、それぞれの演技がいかにも古めかしいステレオタイプなものなので、ジョン・ウーのセンスもここまでか、と感じてしまう作品だった。「ブロークン・アロー」や「フェイス/オフ」は好きだが、本作は派手で大仰な演出を狙いすぎてストーリーがないがしろになった残念な続編「M:I-2」のパターンに近かった。

【5段階評価】3

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