(2174) 劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~
【監督】瑠東東一郎
【出演】田中圭、林遣都、吉田鋼太郎、沢村一樹、志尊淳、大塚寧々
【制作】2019年、日本
テレビドラマ「おっさんずラブ」の劇場版。ベイエリア開発を巡って奮闘する社員たちの仕事と恋を描いたコメディ。
香港から天空不動産の営業所に戻った春田創一(田中圭)は、付き合っている牧凌太(林遣都)が本社勤務になったこと知る。凌太は仕事に打ち込むが、それを歓迎しない創一に嫌気が差し、同棲生活をやめて自宅に戻る。凌太が直属の上司である狸穴迅(まみあなじん)(沢村一樹)と親しそうにしているのに嫉妬し、創一は花火大会の日、凌太に別れようと言ってしまう。それを見ていた新人の山田正義(志尊淳)は、創一に素直になれと励ます。
天空不動産が提携を解消した中国の悪徳企業が会長の娘(ゆいP)を誘拐し、企業に乗り込んだ創一も拉致されてしまう。創一の上司、黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と凌太は助けに向かい、炎に包まれた廃工場に創一と凌太は取り残される。二人は改めて互いへの愛を言葉にし、廃工場から脱出。その後、凌太はシンガポールへの栄転が決まり、凌太も街の人々とふれあう仕事を追うことにし、二人は口づけを交わした後、互いの道に進んでいくのだった。
コメディとは言え、あまりにもくだらなかった。オープニングは主人公のドタバタだが、せめて初見の人に主人公の正確や特徴を伝えればいいのに、キャラ紹介的な要素は何もなくて、ただクサくてクドい演技を見せられるだけ。開始直後から「うわぁこれ最後まで観んのか」という絶望感に包まれる。カンフーの使い手と対峙するシーンで多少腕に覚えがあるということなのかと思ったら、全くそのからみは後で出てこず、単に映像を派手にしているだけ。極めつけは工場の拉致シーン。本気で叩けば壁はくずれるわ、割れたガラス窓から外に時限爆弾を投げて事なきを得たはずなのに工場内は炎上しているわ、なぜか何度も派手な爆発を繰り返すわ、そもそも時限爆弾を拉致された間が自由に扱ってるわ。そして大して危なそうでもない炎に包まれた工場の中で、登場人物が高いところから落ちそうになったり上から物が崩れ落ちてきたり、とってつけたようなピンチに巻き込まれながら、結局何の被害も受けずにすんなり外に出てくる。こんなんで感情移入できるかっつうの。そして最後のキスシーンも「あ~あ、結局やっちゃったよ」というだけで、全く感動的でもなければ見たくもなかった余計なシーンだった。話題作りにすらなってないんじゃないのという気がする。
と、90%はイライラしながら観ていたのだが、それでも終盤で登場人物が熱く語る辺りでは、何となく感動。男と男でも、真剣に愛を語ればそれなりに感動できるんだな、というのは発見だった。それと「はる」「ぽん」セーターと最後の「足壁ドン」には不覚にも笑ってしまった。それでも評価は1に近い2。
【5段階評価】2
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