« (2189) 世界名作劇場・完結版 母をたずねて三千里 | トップページ | (2191) コララインとボタンの魔女 »

2020年9月29日 (火)

(2190) あやしい彼女

【監督】水田伸生
【出演】多部未華子、倍賞美津子、小林聡美、要潤、北村匠海、志賀廣太郎、温水洋一、越野アンナ
【制作】2016年、日本

若返りを果たした老女がバンドでの活躍を通じて家族との絆を深め合うファンタジー。韓国映画「怪しい彼女」のリメイク。コメディタッチの感動作。

女手一つで娘を育て上げた瀬山カツ(倍賞美津子)は近所でも評判の悪いケチで口の悪い老女。会社勤めの娘、幸恵(小林聡美)と口げんかし、家を飛び出すと、夜中に一軒、開いている写真館を見つけ、憧れていたオードリー・ヘップバーンをイメージして写真に収まる。すると、店を出たカツの顔と体は若返り、20歳ぐらいの女性(多部未華子)になる。カツとしてバイトをしていた銭湯でのぼせた彼女は、若い頃から苦楽をともにしてきた幼なじみの中田次郎(志賀廣太郎)に介抱され、大鳥節子と名乗り、彼の家に世話になる。節子は地元のカラオケ大会で歌を披露すると、バンドをしている孫の翼(北村匠海)と、音楽プロデューサーの小林拓人(要潤)にその歌声を見初められる。翼は節子をバンドのボーカルに誘い、節子は了承。ストリートライブは評判になり、拓人の目に止まる。拓人は節子らを番組で取り上げ、ライブコンサートへの出演を決める。節子は次郎に正体を明かし、一緒に暮らしつつ、自分に優しく接してくる拓人との仲も深めていく。
コンサートの当日、翼は会場に急ぐ道中で交通事故に遭い、血まみれで会場に到着。節子は翼のためにライブは何とか成功させる。翼の運ばれた病院に到着した節子は、珍しい血液型の翼のために、適合者の自分が輸血をすると宣言。血を抜くと節子にかかった若返りの効果は切れてしまうため、次郎は苦労続きだった人生をやっとやり直せるのにいいのか、と問いただすが、節子の決意は変わらない。幸恵も母親に対して、自分の息子の翼は自分でなんとかするからお母さんは自分の人生をやり直してほしいと告げるが、節子は何度やりなおしても同じ人生を選ぶと言って、幸恵を抱きしめる。
こうして節子はもとのカツに戻り、拓人との淡い恋も幻となる。翼のバンドはボーカルを入れ替え、単独コンサートのリハーサルを迎えていた。幸恵とともに会場を見ていたカツは、風に当たるといって拓人のいる会場から姿を消す。そこにさっそうと原付に乗った男が現れ、カツの目の前に止まる。拓人かと思ったが、それは若い次郎(野村周平)だった。次郎はカツを後部座席に乗せ、スクーターを発進させるのだった。

ドタバタコメディかと思っていたら、親子愛を描いた感動作だった。映画の冒頭、若い女性(多部未華子)が傷だらけの男に輸血をするシーンから始まるので、作品の終盤にさしかかると「なるほど、そういうことね」と展開が読めてしまったのだが、脚本は巧み。これは泣ける。そして歌がいい。多部未華子自らが歌っている懐かしの曲のアレンジにも素直に感動できるし、主題歌を歌うanderlustのボーカル、越野アンナも好きになった。翼を演じた北村匠海も実際にギターを演奏したらしい。ただ、節子が翼を鼓舞するときに、歌を伝えたい相手がいるんだろう、と言っていたのだが、それって誰だったのか、よく分からなかった。

【5段階評価】5

|

« (2189) 世界名作劇場・完結版 母をたずねて三千里 | トップページ | (2191) コララインとボタンの魔女 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価5の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« (2189) 世界名作劇場・完結版 母をたずねて三千里 | トップページ | (2191) コララインとボタンの魔女 »