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2020年9月26日 (土)

(2187) あゝひめゆりの塔

【監督】舛田利雄
【出演】吉永小百合、浜田光夫、二谷英明、乙羽信子、後藤ルミ、中村翫右衛門、小池修一、渡哲也
【制作】1968年、日本

太平洋戦争に巻き込まれた沖縄の女学生の悲運を描いた作品。

昭和19年。沖縄の師範学校女子部の生徒、与那嶺和子(吉永小百合)は同級生とともに教師を夢見て宿舎生活を送っていた。男子部の西里順一郎(浜田光夫)に見初められ、和子は友達にひやかされんがらも、西里のまなざしに胸がときめく。
和子の母親のハツ(乙羽信子)も教師だったが、学童疎開で小学生を引率する最中に死んだらしいとの報せが届く。和子は弟の武(小池修一)と悲しみに耐える。
太平洋戦争における日本の戦況は悪化し、米軍は沖縄本土に上陸。昭和20年3月の卒業の日、和子らは従軍看護婦の任務に就くよう軍部に命じられ、男子部も従軍する。しかし本島北部に上陸した米軍は、和子らのいる南部に進軍。和子らは数多くの兵士の負傷や死を目の当たりにしていく。さらには女生徒も米軍の攻撃にさらされ、命を落としたり気が触れる者も現れる。沖縄の日本軍の9割が壊滅。校長の野口(中村翫右衛門)は生徒達の従軍解任の報せを持って男子部の前に現れる。西里は女子部のもとに向かう野口を護衛するが、野口は米軍の機銃に倒され、西里が解任の報せを伝える。和子の友人は砂浜に残された校長の死体を置き去りにしたくないと言い、西里が彼女らを先導するが、彼もまた米軍の攻撃により命を落としてしまう。
絶望的な状況の中、残った30人ほどの女生徒は3人の教師に先導され、3班に分かれて自然壕から脱出しようとするが、米軍の攻撃とガス弾にやられ、ほぼ全滅してしまう。何とか生き残ったのは、和子と、和子を姉と慕う久子(後藤ルミ)だけだった。壕の外では米軍が投降を促す放送を流していたが、米軍は残酷だと教え込まれていた和子と久子は断崖の上に立ち、手榴弾で自決するのだった。

軍部や教師から、米兵と戦え、国のために身を捧げろと言われ、疑うことも許されずそれに従う女生徒達。彼女らは、先生が卒業式を開いてくれると聞いて感激する。何の心配もなく学校で勉強し、当たり前のように卒業式が行われることが、それがどれだけ貴重なことであるかを思い知らされる。
古い作品だけあって、米軍機の機銃のシーンはいかにも模型という感じではあったが、おそらく実際の映像も交えながら、暗い洞窟や雨の中の夜の移動のシーンなどを通じて、女生徒達の悲運を克明に描いていた。もっとも、人気のない草原や海岸で、明らかに兵士ではない少数の女生徒に対して、機銃や爆弾で猛攻撃をかけるのか、という疑問はわいたりした。
吉永小百合と浜田光夫はセット売りなんだなということも再認識。三浦友和と山口百恵みたいなものか。今はあまり、そういう男女って思いつかないな。

【5段階評価】3

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