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2020年8月19日 (水)

(2149) 浮草

【監督】小津安二郎
【出演】中村鴈治郎、京マチ子、若尾文子、川口浩、杉村春子
【制作】1959年、日本

旅回りの芝居一座の人間模様を描いた作品。

旅回りの芝居一座の親分、駒十郎(中村鴈治郎)は、隠し子の清(川口浩)の暮らすめし屋を訪ねる。清の母親のお芳(杉村春子)は、駒十郎のことを兄と伝えており、清は駒十郎を伯父さんと慕っていた。駒十郎の妻のすみ子(京マチ子)は清の存在を怪しみ、一座の若い娘、加代に金を渡して清を誘惑するよう伝える。清は加代になびき、二人は互いに恋い慕うようになるが、それを見つけた駒十郎は加代に激怒。加代をけしかけたのがすみ子だと知ってすみ子にも手を挙げる。
駒十郎の一座は客の入りが悪く、とうとう一座は解散となる。一方、清は加代と駆け落ちしようと二人で宿に泊まるが、加代は身分が違うからと駒十郎に別れを告げようとする。しかし清は加代と別れられず、家に加代を連れて帰る。家には駒十郎がおり、解散で心が弱っていた駒十郎は清の父として親子三人一緒に暮らすことを考えていた。そこに清が加代を連れて帰ってきたため、駒十郎は加代に手を挙げ、清にも張り手を食らわせる。清は駒十郎を思わず突き飛ばすが、それを見たお芳は、駒十郎はお前の父親だ、と告白。しかし清はいまさらそんなことを聞かされてもこんな親はいらない、と叫んで二階に駆け上がってしまう。すっかり意気消沈した駒十郎は、自分はやはり旅回りを続けると言ってお芳のもとを去る。駅にいくと、そこにはすみ子がいた。駒十郎はすみ子を無視しようとするが、すみ子に話しかけられ、もう一旗揚げようか、とすみ子に言う。二人は再起を期して桑名行きの汽車に乗るのだった。

古い作品だが役者のセリフが小気味よく、テンポよく話が進み、飽きさせない作品だった。俯瞰的な視点だけではなく、俳優を正面から捉えたカット割りが多用されており、小説を読んでいるような没入感があった。若尾文子の美しさと色気はみごと。昔の女優というのは本当に美人がなったのだな、と感じさせる。

【5段階評価】3

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