(2139) 潮騒
【監督】西島克己
【出演】山口百恵、三浦友和、初井言栄、中村竹弥、中川三穂子、中島久之、石坂浩二(声)
【制作】1975年、日本
三島由紀夫の小説の映画化作品。鳥羽の漁師町の若い男女の恋を描いた作品。
三重の歌島の金持ち、宮田照吉(中村竹弥)の家に美しい四女、初江(山口百恵)がやってくる。貧しい漁師の青年、久保新治(三浦友和)は、初江の水運びを偶然手伝ったことがきっかけで親しくなり、時化で漁がない日に島の人に内緒で監的哨跡で会う。それを偶然見つけた千代子(中川三穂子)は、新治を初江に取られた嫉妬心から、初江の入り婿になることを狙っている川本安夫(中島久之)に告げ口。新治と初江の噂は島中に伝わり、怒った照吉は初江の外出を禁じ、二人は会えなくなってしまう。照吉は安夫と新治を、所有する遠洋漁業船に乗せる。新治の母、とみ(初井言栄)は、新治を初江から遠ざけるための照吉の悪巧みだと考えて憤慨し、照吉の家に乗り込んで、照吉はおろか初江にまで暴言を浴びせる。
一方の新治は船で立派に活躍し、悪天候の中、切れたロープを結び直すために荒海に飛び込み、見事に船の危機を救う。照吉は、男は家柄や財産ではなく気力だ、と言って、初江の夫に新治を選ぶ。島の人達は新治と初江を祝福し、二人は漁船で海にこぎ出すのだった。
純愛作品ではあるが、監的哨跡で裸になる有名シーンはしっかり映像化されている。伝説のアイドル山口百恵が、こういう演技をしていたのか、と思うと感慨深いものがある。今回はNHK BS プレミアムでの放送だったが、二人が乳繰り合っていたと子ども達が騒ぐシーンで「お@こ」が連発され、ご丁寧に字幕にもそのまま書かれているのにはちょっと驚いた。特に「不適切な表現がありますが、製作者の意図を尊重し、オリジナルのまま放送します」的な断り書きもなかった。一周回って認める方向になっているんだろうか。
山口百恵の初々しさと三浦友和の肉体美に星4つといったところ。吉永小百合の「潮騒」よりよかった。
【5段階評価】4
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