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2020年8月30日 (日)

(2160) 怪物はささやく

【監督】ファン・アントニオ・バヨナ
【出演】ルイス・マクドゥーガル、リーアム・ニーソン、フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー
【制作】2016年、スペイン、アメリカ

重い病気の母親を持つ少年が、目の前に現れた怪物との関わりを通じて、心の成長を遂げる姿を描いたファンタジー作品。

夜な夜な、地割れに堕ちそうになる母親に手を差し伸べるものの母親(フェリシティ・ジョーンズ)が落下してしまうという夢を見る少年コナー・オマリー(ルイス・マクドゥーガル)。彼の前に、12時7分になると近くの丘の大木が変身した怪物(リーアム・ニーソン)が現れる。怪物は3つの物語を聞かせるのでその後、4つめに真実の話をしろとコナーに命じる。怪物は、農民の娘を殺してそれを女王のせいにして王座に就いた王子の話や、信仰を捨てて娘の命を助けて欲しいと言った牧師と協力を断った調合士の話、人から相手にされない透明人間の話をする。それらは善悪のあいまいな話で、コナーは最後の話を自分の話に置き換え、自分をいじめていた少年に仕返しをして病院送りにする。母親は治療薬が効かず、丘の大木を原料とする別の薬を試すことになる。しかし薬は効かず、コナーはついに丘に向かい、大木を責める。大木は怪物に変わり、コナーに話をしろとけしかける。コナーは夢の中で母親を掴んだ手を自ら離した、と告白。それを聞いた怪物はコナーの勇敢さを称える。そこにコナーの祖母(シガニー・ウィーバー)が現れ、コナーを母親のいる病院に連れて行く。コナーは素直に母親に泣きつく。怪物もそれを見守り、母親は天に召される。
コナーは母親の死を乗り越え、祖母の用意した新たな部屋に入る。そこには一冊の絵本があった。それを開くと、その中には怪物がコナーに話して聞かせた物語とコナーの前に現れていた怪物、そしてその肩にのる少女の姿が描かれていた。コナーは怪物が母親の創造の産物だったことを知るのだった。

怖くないダークファンタジーという趣で、少年の心の成長を描いているようであるが、怪物に関する謎がすっきりと明かされるという訳でもなく、何を描いているのか分かりにくい作品だった。特撮のできはよかったので、評価2とはしなかったが、正直期待外れだった。

【5段階評価】3

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