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2020年8月31日 (月)

(2161) 雨に唄えば

【監督】ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
【出演】ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オコナー、ジーン・ヘイゲン、ミラード・ミッチェル
【制作】1952年、アメリカ

映画スターと駆け出し女優の恋を描いたコミカルミュージカル作品。雨の中のダンスシーンがあまりにも有名。

サイレント映画時代のスター、ドン(ジーン・ケリー)とリナ(ジーン・ヘイゲン)は仲睦まじいカップルとして売り出していたが、相手を好いているのはリナだけだった。ドンは街でファンに囲まれ、偶然通りがかった駆け出し女優キャシー(デビー・レイノルズ)の車に逃げ込む。キャシーは舞台俳優を目指しており、サイレント映画の俳優を影だけの存在とけなす。しかしドンはキャシーの存在が気になり、二人は恋仲となる。
トーキーの時代を迎え、ドンとリナの映画もトーキーに切り替えるが、リナが天性のキンキン声で試写会ではコメディのようになってしまう。ドンは親友のコズモ(ドナルド・オコナー)とともに、キャシーにリナの吹き替えをさせたミュージカルに映画を作り替えることを思いつく。撮影は順調に進むが、自分の声が吹き替えられていることを知ったリナは、映画会社との契約を盾に、キャシーを自分の吹き替え専用にして表舞台に出られないようにする。映画の完成披露の場で、調子に乗ったリナは舞台でスピーチを始めるが、映画と声が違うことに腹を立てた観客が、歌を歌え、と騒ぐ。シンプソン社長(ミラード・ミッチェル)は舞台の幕の後ろでキャシーに歌わせ、リナは得意顔で口パクをするが、シンプソン社長とドン、コズモは、歌の途中で幕を上げ、キャシーの後ろでリナが歌っていることをばらす。観客は大爆笑となり、リナは舞台から逃げていく。ドンはキャシーこそがこの映画の広いんだと告げて舞台に呼び戻す。こうしてドンとキャシーは結ばれ、「雨に唄えば」は二人の出演作品となるのだった。

ミュージカル映画では、何かと説明調の歌詞と場をわきまえない踊りが唐突に始まる不自然さが鼻につくことがあるが、本作は序盤、あまり劇中の不自然なミュージカルシーンがない。最初のダンスシーンは役者を目指すドンとコズモのステージパフォーマンスなので不自然さがなく、序盤の後半にコズモのコミカルなダンスシーンが始まる。このダンスが小道具をふんだんに用いて楽しく、CGや特殊撮影技術もない時代の完璧なダンスに度肝を抜かれる。その後はもうダンスシーンが楽しみで、特にドンとコズモの二人のダンスが軽快でアクロバティックで、とても素人にはできない見事さ。有名な割に作品全体を観たのははじめてだったが、「巴里のアメリカ人」と並ぶミュージカル映画の代表作と言われるのもうなずけるできばえだった。「ラ・ラ・ランド」が本作のオマージュだというのも納得。

【5段階評価】4

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