« (2111) チャップリンの独裁者 | トップページ | (2113) スポットライト 世紀のスクープ »

2020年7月 8日 (水)

(2112) 名探偵ピカチュウ

【監督】ロブ・レターマン
【出演】ジャスティン・スミス、ライアン・レイノルズ(声)、キャスリン・ニュートン、ビル・ナイ、渡辺謙
【制作】2019年、アメリカ、日本

死んだ父親が巻き込まれた事件を追う青年とポケモンの活躍を描いた、実写と3DCGを融合した作品。

人間とポケモンがパートナーとなって暮らす世界。保険会社に勤めるティム(ジャスティス・スミス)は、亡くなった父ハリー・グッドマンの部屋を訪ねたところ、父のパートナーだったピカチュウ(ライアン・レイノルズ)と遭遇。ポケモンとは言葉が通じないはずなのに、ティムはピカチュウと会話することができた。ピカチュウは記憶をなくしていたが、父は死んでいないと確信。ティムとともに父の行方を探す。ハリーを追っていたテレビ局記者のルーシー(キャスリン・ニュートン)は、ティムと合流し、ポケモンを凶暴化させるガス「R」の謎を追い、研究施設に侵入。残された映像から、強力なポケモン、ミュウツーを使った実験にハリーが巻き込まれていたことを知る。黒幕は、ポケモンと人間が共存する街、ライム・シティを作り出したハワード・クリフォード(ビル・ナイ)。老いた彼は、ミュウツーが人々の意識をポケモンに融合させる力があることを知り、自分をミュウツーに同化させて世界を操ろうとしていた。ティムはピカチュウと協力してハワードの野望を打ち砕く。ミュウツーは敵ではなく味方で、負傷したハワードの肉体を預かり、その魂をピカチュウに同化させていたのだ。父と再会したティムは、父と一緒に過ごすことにするのだった。

いわゆるバディ・ムービーのポケモン版という作り。ただ、「名探偵」と銘打っている割に、特にピカチュウが自分の能力を生かして謎を解き明かすというところに焦点が当たっているわけではなく、ピカチュウが探偵であるという設定が生きていない。実は父親が乗り移っていたという落ちも、再会シーンの感動もない。ずるそうなロジャー(クリス・ギア)が悪役ではなく、実はハワードが黒幕だった、というのも、特に伏線があるわけでもなく、カタルシスを得るには至らなかった。まあ、子供向けの作品だし、期待する方が酷か。

【5段階評価】2

|

« (2111) チャップリンの独裁者 | トップページ | (2113) スポットライト 世紀のスクープ »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価2の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« (2111) チャップリンの独裁者 | トップページ | (2113) スポットライト 世紀のスクープ »