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2020年7月27日 (月)

(2126) 女王蜂

【監督】市川崑
【出演】石坂浩二、中井貴恵、仲代達矢、岸惠子、高峰三枝子、沖雅也、司葉子、加藤武
【制作】1978年、日本

昭和初期の伊豆で起きる連続殺人事件を描いた作品。「獄門島」に続いて名探偵金田一耕助が事件の謎に挑む。

昭和10年、大道寺家の娘、琴絵(萩尾みどり)は学生の仁志(佐々木勝彦)と銀造(仲代達矢)から思いを寄せられる。琴絵は仁志の子を身ごもるが、仁志は琴絵の家に現れ、結婚を待ってほしいと告げ、琴絵が部屋を出たあと、何者かに頭を殴られて殺害される。
19年が経ち、琴絵の娘、智子(中井貴恵)に求婚していた三人の男のうち、遊佐三郎(石田信之)が時計塔で撲殺される。その後、別の求婚者、赤根崎嘉文(中島久之)もお茶会で毒殺。銀造は琴絵の家に婿養子に入り、智子の父となるが、琴絵は智子が15歳で死亡していた。大道寺家に仕え、琴絵に変わって京都にいる銀造の世話をしていた蔦代(司葉子)の兄、九十九龍馬(神山繁)は、智子に父親の秘密を告げると言って智子を二重扉の仕込まれた礼拝室に連れ込み、智子を犯そうとするが、部屋の天井から刀が飛び、龍馬は絶命する。
等々力警部(加藤武)は、遊佐の殺害現場から姿を消した謎の男、多門連太郎(沖雅也)を怪しいとにらむとともに、琴絵の家庭教師だった神尾秀子(岸惠子)が、智子を過剰に愛するが故に、智子に寄ってくる男を殺害しているのではないかと疑う。とある人物から調査を依頼された探偵、金田一耕助(石坂浩二)は、事件の謎を追う。とある人物とは、資産家の東小路隆子(高峰秀子)だった。彼女は死んだ仁志の母親だった。そして金田一は、銀造は幼い頃、東小路家の主人の乗る馬に妹をひき殺され、その犯人役に父親を仕立てられ、両親を失うという過去を持つことを突き止める。東小路家に恨みを持っていた銀造は、東小路家の血を引き、自分の愛する琴絵を奪った仁志を殺し、琴絵の面影を持つ智子を愛するが故、彼女につきまとう男達を殺していたのだった。金田一が銀造にそれを白状させたとき、そばにいた神尾秀子が自分が犯人だと叫び、銀造を持っていた銃で撃ち殺し、その場で自殺する。
金田一は秀子の残した遺書を東小路隆子らと読む。そこには秀子が銀造を飽いていたことが綴られていた。その内容を聞いていた智子は、銀造を自分の父親であることを受け入れる。金田一は事件を解決し、大道寺家を去るのだった。

犬神家の一族」、「悪魔の手毬唄」、「獄門島」に続く横溝正史原作、市川崑監督、石坂浩二主演の作品。過去の作品の俳優陣が大勢出演しており、見応えがあった。内容的にも、横溝正史作品らしい複雑な血縁関係や恋愛関係を丁寧に追っていかないとついていけなくなる恐れがあるが、ところどころに登場する映像(馬に轢かれそうになる少女、銀造の胸に抱かれる秀子など)が回収され、意外性は強くないが納得感のある結末に至り、いい作品だった。

【5段階評価】4

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