(2120) 恋人たちの予感
【監督】ロブ・ライナー
【出演】メグ・ライアン、ビリー・クリスタル、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービー
【制作】1989年、アメリカ
友人関係を続ける二人の男女の恋の行方を描いたコメディロマンス。
大学生のサリー・オルブライト(メグ・ライアン)とハリー・バーンズ(ビリー・クリスタル)は、二人で長距離ドライブをする。ハリーはサリーの友人を恋人に持っているにもかかわらず、旅の途中でサリーに魅力的だと言い、男は魅力的な女は抱きたいと思うので友人関係は成り立たない、と主張。サリーはハリーに失望し、目的地で別れる。二人はその後、偶然に再会。二人は友人としての関係を持ち始める。サリーは女友達のマリー(キャリー・フィッシャー)をハリーに紹介するために、そしてハリーは男友達のジェス(ブルーノ・カービー)をサリーに紹介するために連れてきて四人で食事をするが、マリーとジェスが意気投合してしまい、二人は結婚を決める。ある日、サリーは元恋人のジョー(スティーブン・フォード)が結婚を決めたことがショックでハリーに会って欲しいと電話。慰めに来たハリーと一夜をともにする。翌日、二人は互いにあれは間違いだったと認め合う。ハリーは大晦日の夜、サリーをパーティに誘うが、サリーは私はあなたの慰め役ではない、と言って誘いを断り、一人でパーティに参加。夜の街を一人で歩くハリーは次第にサリーへの愛を確信し、彼女のいるパーティ会場で愛を告白。サリーはついにハリーと結ばれ、結婚に至るのだった。
メグ・ライアンが21歳から31歳までを演じた、彼女の代表的なラブコメ作品。
序盤、男女間に友情は存在するか、という命題が提示され、本作の結末は、それにノーという解を提示しているように見える。しかし本作は、男女間に友情が存在するかを追求した作品ではない。では何がテーマか。本作は、ソファに並んで座る老夫婦が結婚のなれそめをインタビュアーに語るシーンが何度も登場する。学生時代に二人が知り合ったケースもあれば、片方が何度も離婚を重ねたケースもある。つまり本作は、男女の関係にいろいろな形があるということを描いているのではなく、結婚に至る過程にはいろいろな形がある、ということを描いているのだ。本作を見終わったとき、これは結婚に至った幸せなカップルのなれそめを描いた作品だったことに気づくのだ。
【5段階評価】3
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