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2020年7月26日 (日)

(2125) サイバー・ミッション

【監督】リー・ハイロン
【出演】ハンギョン、リディアン・ボーン、リー・ユエン、山下智久
【制作】2018年、中国、香港

サイバーテロ犯罪に巻き込まれたオタク青年の活躍を描いたアクションサスペンス。

ハッカーのコンテストで優勝経験のあるリー・ハオミン(ハンギョン)は、サイバー犯罪者の二人組、チャオ・フェイ(リディアン・ボーン)とスー・イー(リー・ユエン)から強制的に協力させられることになる。チャオらは日本人のIT実業家、モリタケシ(山下智久)からの依頼で、OSシステムOASYSのハッキングを成功させ、モリがOASYSの権利を奪い取る。モリは世界有数の銀行の頭取四名を乗せた飛行機を墜落させ、ユーロ暴落をもくろむが、実はチャオは犯罪者ではなくインターポールの捜査官だった。リーはチャオ、スー・イーとともにモリを追い、スー・イーはモリの縦断によって命を落とすが、リーとチャオがモリを追い詰め、彼を倒す。飛行機は墜落を免れるのだった。

よくある設定を使ったアイドル映画のような作品。映像はいまどきで、上海やクアラルンプールなどの都市で繰り広げられる展開や、セキュリティをくぐり抜ける主人公達の工夫は楽しいが、粗さも目立った。金融システムを守る3人一組のセキュリティ対策人員が一緒に行動して、スー・イーの渡したクッキーボックスによって一気に指紋を採られて下剤を飲まされて、なんて辺りは、よく考えるとありえないずさんさ。全くリスク分散できておらず、3人組である意味がない。クールだった知能犯が最後は泥臭い追いかけっこと銃撃戦の末に倒れるというのも、この手の勧善懲悪ものによくある工夫のない終わり方。スー・イーが一発の銃弾で死んでしまうのも、後半を盛り上げるためだけの安易な展開で、大した感動はなかった。
ただまあ、日本人としては、山下智久が英語も中国語も駆使して役を演じていたり、中国人キャラが日本の漫画ワンピース好きという設定は嬉しかった。主人公が住む部屋のポスターが、中国で有名になった元AV女優、蒼井そらだったりしたが使われたりもしていた。
オープニングで、映画の製作会社のオープニングロゴが、ネタかというぐらい続くのも見所かもしれない。

【5段階評価】2

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