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2020年6月 5日 (金)

(2084) 500ページの夢の束

【監督】ベン・リューイン
【出演】ダコタ・ファニング、トニ・コレット、アリス・イブ、リバー・アレクサンダー
【制作】2018年、アメリカ

スター・トレックの脚本コンテストに執心する自閉症の少女の冒険を描いた作品。

グループホームで暮らし、就業経験をしているウェンディ(ダコタ・ファニング)は、曜日ごとに着るセーターの色を決め、規則的な生活を送る訓練をしていた。彼女はスター・トレックの大ファンで、ファン向けの脚本コンテストに応募するため、500ページ近い脚本を書き上げる。ところが、面会に来た姉オードリー(アリス・イブ)と、彼女の家に帰ることができるかどうかで口論になってパニック状態になってしまい、脚本の投函をしそびれ、日曜と祝日を挟んだ3日後の2月16日17時の提出締切に間に合わせることができなくなってしまう。ウェンディは日曜早朝にグループホームを抜け出し、ペット犬のピートとともに提出先のパラマウント・ムービーのあるロサンゼルスを目指す。ところがペット禁止のバスに乗ったために途中で降ろされ、子連れの若いカップルに持ち金をとられ、雑貨屋の店員にお金をぼったくられそうになって老婦人に助けてもらったまではよかったものの、乗ったバスの運転手の居眠り運転で事故に巻き込まれ、病院に運ばれてしまう。
ウェンディの世話をしていたスタッフのスコッティ(トニ・コレット)は、ウェンディが見つかったという報せを病院から受け、反抗期の息子サム(リバー・アレクサンダー)を乗せて病院に向かう。姉のオードリーも駆けつけるが、ウェンディは脚本を提出したい一心で病院を抜け出してしまっていた。お金のないウェンディはバスのチケットが買えず、ちゃっかりバスの腹にある荷物を載せるスペースに入り込み、ロスに到着。パラマウント・ムービーを探して町なかをさまよっているところを警察に保護される。スコットとオードリーは、ようやくウェンディと対面。スコットの車でパラマウント・ムービーに到着する。締切の十数分前に提出先の係員にたどり着いたウェンディだったが、係員は消印がないと駄目だ、と冷たくあしらう。ウェンディは怒り爆発でタンカを切り、投函口に原稿を投げ込んでその場を立ち去る。
ウェンディはこの大冒険で自信が付き、オードリーもウェンディの非凡な才能と精神力を認める。応募した作品の入賞はならなかったものの、主催者からは、これからも執筆を続けてほしいという激励の手紙が届く。また、オードリーもウェンディを家に呼ぶ手紙を書き、ウェンディは慣れない手でオードリーの赤ちゃんルビーを抱き、姉に寄り添うのだった。

ロードムービー風の展開で、お金は盗まれるし、原稿はまき散らすし、この先どうなるのか、とハラハラするが、ウェンディはパニックにならないよう、グループホームでの教えをかみしめるようにして自分を落ち着かせ、状況を打開していく。脚本が優勝するとか、それこそ映画のような劇的な展開にならず、ほのかな少女の冒険だが、本人にとっては未知の世界に大胆な一歩を踏み出しており、スター・トレックを素材に使っている辺りはうまい演出だった。

【5段階評価】3

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