(2104) マローダーズ 襲撃者
【監督】スティーブン・C・ミラー
【出演】クリストファー・メローニ、ブルース・ウィリス、デイブ・バウティスタ、エイドリアン・グレニアー、ジョナサン・シェック
【制作】2016年、アメリカ
銀行襲撃事件の謎を追うFBI捜査官の活躍を描いた作品。
覆面強盗による銀行襲撃事件が起こり、支店長が殺害される。FBI捜査官のジョナサン・モンゴメリ(クリストファー・メローニ)は、同僚のストックウェル(デイブ・バウティスタ)と新米捜査官のウェルズ(エイドリアン・グレニアー)らと捜査に入る。別の貸金庫襲撃事件が起き、今度は外で警備員が刺殺される一方で、支店長は無事で建物内で撃たれた警備員には救命措置まで施される。現場に残された指紋は、死亡したはずの元兵士、T・J・ジャクソン(テキサス・バトル)のものだった。彼は、銀行頭取のジェフリー・ヒューバート(ブルース・ウィリス)の弟アレクサンダーを誘拐した犯人とされており、ジェフリーの取り巻きのクック上院議員(Dr.デビッド・ゴードン)や殺された支店長や警備員が、かつて同じレンジャー部隊に所属していた。ジョナサンはヒューバートを怪しむ。
実はヒューバートは遺産相続のため、クックらを通じて弟を殺害させており、その濡れ衣を着せられたのがT・J・ジャクソンだった。T・J・ジャクソンらは兵士時代、テロリストがいるという指令を受けて施設に行くが、そこには死んだ民間人がいるだけ。そこに特殊部隊が現れ、銃撃戦となる。送り込まれた部隊の一員がウェルズだった。ウェルズは、ウェルズは現場の状況から、上官がT・J・ジャクソンらの殺害を企てたと悟り、T・J・ジャクソンらは全滅したと報告して真相を明らかにする復讐の機会をうかがっていたのだった。
ウェルズとともに事件を調べていた刑事のミムス(ジョナサン・シェック)はウェルズが実行犯だと気づき、ウェルズを問い詰めるが、ウェルズはミムスを射殺し、メキシコに逃亡したヒューバートを追う。メキシコに飛んだモンゴメリはウェルズに会って真相を聞き、その場にいたヒューバートを刺し殺す。ウェルズはヒューバートのボディガードを撃ってモンゴメリを助けると、その場を立ち去るのだった。
けっこう複雑な筋書きなので、一度観ただけでは全ての登場人物の行動が理解できないかもしれない。妻が癌で余命幾ばくもなく、汚いことをしてでも金がほしいが正義感との間で苦しんでいるミムス。妻を殺された過去を持つモンゴメリ。愛する妻を守るため正体を明かせないT・J・ジャクソン。それぞれが重い人生を背負っているのだが、けっこう終盤になって明かされるものもあり、こうした作品は映画よりも連続ドラマや小説のほうが表現方法として向いているかもしれない。特に本作は、ブルース・ウィリスが出演していることもあって、目がそちらに行ってしまい、複雑な作品を理解しようという気持ちが生まれづらい面もあった。
【5段階評価】3
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