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2020年6月21日 (日)

(2099) チャップリンの殺人狂時代

【監督】チャールズ・チャップリン
【出演】チャールズ・チャップリン、イソベル・エルソム、マリリン・ナッシュ、チャールズ・エバンズ
【制作】1947年、アメリカ

結婚詐欺で相手を殺害し続けていた男の運命を描いた作品。チャップリン映画だがコメディ性はほとんどなく、シリアスな作品。

元銀行員のアンリ・ベルドゥ(チャールズ・チャップリン)には愛する妻(メイディ・コレル)と息子(アリソン・ロダン)がいたが、その一方で、彼は巧みな弁舌で金持ちの女性と重婚し、財産を奪っていた。彼は知人から聞いた検出不能の毒薬の効果を試すため、街で見かけた若い女性(マリリン・ナッシュ)に声をかける。彼女は借りたタイプライターを質に入れた罪で3ヶ月投獄されていた。彼女の境遇を聞き、ベルドゥは毒を盛るのをやめ、彼女の再出発を支援するために金を渡す。
ベルドゥの捜査をしていた刑事(チャールズ・エバンズ)が彼の家にやってくるが、ベルドゥは妻に会ったら自供すると言って刑事とともに列車に乗り、刑事を毒殺。女性の財産狙いを続けようとするが計画はことごとく失敗。やがてナチスドイツが台頭し、ベルドゥは恐慌後、破産し、妻と息子を失う。失意のベルドゥは、かつて彼が支援した若い女性と再会。彼女は軍需工場の経営者と再婚して裕福になっていた。ベルドゥは運命の流れに身を任せることにし、逃走をやめ、警察に逮捕される。公判で彼は斬首刑を言い渡されるが、彼は、大量殺人兵器で商売をする者に比べれば自分はアマチュアだとうそぶく。死刑の決まったベルドゥは「殺人はビジネスだ。一人を殺せば悪党、100万人を殺せば英雄。数が罪を正当化する」と言い残し、処刑場に連れて行かれるのだった。

ターゲットの女性と二人でボートに乗り、おもりの付いたロープを女性の首に欠けて殺そうとするシーンでは、チャップリンらしいコミカルな演技が見られるが、そのほかのシーンは全体的にシリアス。実際の事件を映画にしたかのような比較的地味な展開。2時間以上あり、少々だるい作品だった。

【5段階評価】2

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