« (2091) ジャック・リーチャー NEVER GO BACK | トップページ | (2093) チャップリンの黄金狂時代 »

2020年6月14日 (日)

(2092) ダ・ヴィンチ・コード

【監督】ロン・ハワード
【出演】トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニー、ジャン・レノ
【制作】2006年、アメリカ

キリストの聖杯の謎に絡む殺人事件に挑む学者の奮闘を描いたサスペンス。ダン・ブラウンの小説の映画化作品。

ルーブル美術館で、館長のジャック・ソニエール(ジャン=ピエール・マリエール)が、シラス(ポール・ベタニー)という銃を持った男に、ある物のありかを話すよう脅される。ソニエールはローズ・ラインのバラの下にあると告げるが、シラスに撃たれる。ソニエールは、レオナルド・ダ・ビンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した格好で死んでおり、ダイイング・メッセージを残していた。宗教学者のロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、フランスのファーシュ警部(ジャン・レノ)に呼ばれ、殺害現場にやってくる。ファーシュ警部は、ラングドンが犯人とにらんで逮捕しようとしていたのだが、そこに司法警察暗号解読官のソフィー・ヌブー(オドレイ・トトゥ)が現れ、ラングドンをファーシュ警部から引き離すと、自分がソニエールの孫だと告げる。ソフィーはラングドンに付けられた発信器を建物の外に投げ捨て、ファーシュ警部らが美術館の外に飛び出した隙に、美術館にソニエールが残した暗号の謎をラングドンとともに解き、絵の裏に隠された鍵を見つける。その鍵は銀行の金庫のものだった。金庫に収められていたのは、聖杯の地図を封印した箱、クリプテックスだった。それを手に入れた二人は、ラングドンの知人、リー・ティービング(イアン・マッケラン)のもとに向かう。ティービングは、聖杯とはカップではなく女性のことであり、キリストには妻のマグダラのマリアがおり、マリアは娘を身ごもっていたのだ、と説明する。そこにシラスが現れ、クリプテックスを奪おうとするが、ティービングがシラスの隙を突いて杖で攻撃し、シラスは捕らえられる。ティービングとラングドン達は、手がかりを求めてロンドンに渡る。シラスはティービングの執事レミー・リュガルテ(ジャン=イブ・ベルトロット)と共謀し、ティービングを裏切るが、レミーは実はティービングの手下であり、裏切られたのはシラスの方であった。シラスは警察に踏み込まれ、抵抗するが射殺される。リーはレミーを毒殺し、ラングドンとソフィーのもとに現れ、二人を銃で脅してクリプテックスの暗号を解いて箱を開けるよう強要する。ラングドンはクリプテックスを開けようとするが、できないと言って放り上げる。ティービングは慌ててクリプテックスをキャッチしようとするが、クリプテックスは落下。そこに警察が現れ、ティービングは逮捕される。ラングドンはクリプテックスの謎を解いていた。鍵となる球体とは、ニュートンが万有引力を発見するきっかけとなったAPPLEだった。中にあった鍵を手がかりに、二人はイギリスのロスリン礼拝堂に向かう。地下に残された新聞記事から、ソフィーがソニエールの実の孫ではなく、キリストの子孫として育てられていたことが判明。地下から二人が戻ると、ソフィーを守護してきた人々が集まっていた。ソフィーは彼らに歓迎される。ラングドンはソフィーと抱き合い、別れる。ラングドンはひげを剃りながら、改めてソニエールの残したメッセージについて考え、ルーブル美術館に戻る。キリストの妻、マグダラのマリアの娘の棺は、ルーブル美術館の地下に収められているのだった。

歴史的な建造物や美術品を使った映像には迫力があり、見応えはあるものの、オプス・デイやマグダラのマリアなど、キリスト教の知識がないと登場人物の行動の動機や人間関係が分かりづらい。そのせいもあるだろうが、殺人の必然性にはあまり納得感がなかった。
ちなみに本作は、ちゃんとフランス人同士はフランス語で話しており、リアリティに配慮している点はよかった。
ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演と言えば、「スプラッシュ」や「アポロ13」があり、これらもお勧め。

【5段階評価】3

|

« (2091) ジャック・リーチャー NEVER GO BACK | トップページ | (2093) チャップリンの黄金狂時代 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価3の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« (2091) ジャック・リーチャー NEVER GO BACK | トップページ | (2093) チャップリンの黄金狂時代 »