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2020年6月16日 (火)

(2094) トレイン・ミッション

【監督】ジャウム・コレット=セラ
【出演】リーアム・ニーソン、ベラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、サム・ニール
【制作】2018年、アメリカ、イギリス、フランス

通勤電車で謎の女性から人捜しの依頼を受けた男の運命を描いたサスペンス作品。

元警察官で今は保険のセールスをしているマイケル・マコーリー(リーアム・ニーソン)は、家のローンや子どもの学費の負担を抱えるさなか、突然、解雇を言い渡されてしまう。帰宅する通勤電車に乗ったマコーリーは、ジョアンナ(ベラ・ファーミガ)と名乗る女性に話しかけられ、仮定の話だと断られながらも、「25,000ドルがトイレに隠されている。この電車に乗っているあなたの見知らぬ人物の鞄を見つけたらあと75,000ドルが手に入る」と告げられる。ジョアンナは電車を降りる。半信半疑のマコーリーだったがトイレを調べると確かに25,000ドルがあり、彼はそれを自分のバッグにしまいこんでしまう。それにより、ジョアンナの企てに強制的に巻き込まれる。途中の駅で妻の指輪を手渡され、家族に危険が及ぶことをほのめかされたマコーリーは、ジョアンナの命令に従い、終着駅で降りる人間を探し始め、一人一人、鞄の中味を問いかけていく。列車は終着駅に近づき、ついにマコーリーは一人の女性ソフィア(エラ=レイ・スミス)を見つける。彼女は自殺した市職員が警察官に殺されたことを知る重要人物で、FBIに身柄を確保してもらうために終着駅に向かっていたが、ジョアンナらはそれを阻止するため、マコーリーを使おうとしていたのだった。列車は運転士が車両に起きた爆発で死亡し、暴走し始める。マコーリーは車掌と協力して全員が乗っている最後尾車両を切り離し、列車はカーブで脱線するが、なんとか一命は取り留める。
事件はマコーリーが乗客を人質に籠城しているということにされてしまい、マコーリーの知り合いの警官、マーフィー(パトリック・ウィルソン)が列車に乗り込んでくるが、彼こそが市職員殺害の実行者だった。マーフィーは目撃者を探し出そうとするが、乗客が協力してマーフィーを撃退。マーフィーは結局、警察の狙撃犯に誤射され、命を落とす。マーフィーは警察官に復帰し、ジョアンナを発見するのだった。

原題は「The Commuter」で、まさに「通勤客」が主人公という作品。通勤電車に乗っている人の中から知らない人を探せ、というミッションだが、通勤電車に乗ってるのはふつう全員知らない人だろ、と思うのは日本の事情だろうか。
ジョアンナは、電車から降りているにもかかわらず、マコーリーの行動を細かく把握している。マコーリー同様、ジョアンナ自身も巨大な黒幕に操られる一人で、ほかにもそういう乗客がいるという設定ではあるが、マコーリーが新聞紙にこっそりとメッセージを書いて知り合いに忍ばせたことまで筒抜けになっており、「そこまで力があるのに、なんで目当ての人物を探すのだけ人頼みなの」というのが、なんだかよく分からない。
リーアム・ニーソン主演で、特撮にも迫力があったが、基本的な筋書きに対する納得感がなく、中途半端な作品だった。

【5段階評価】2

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