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2020年5月 9日 (土)

(2063) 太陽がいっぱい

【監督】ルネ・クレマン
【出演】アラン・ドロン、モーリス・ロネ、マリー・ラフォレ、ビル・カーンズ
【制作】1960年、フランス、イタリア

金持ちの友人を殺して彼になりすまそうとした男の運命を描いたサスペンス。

裕福な父親を持つフィリップ(モーリス・ロネ)は、友人のトム・リプレー(アラン・ドロン)と、父親の金で遊んでいた。トムはフィリップの父親から息子をアメリカに連れ戻すよう依頼されていたが、フィリップにその気はなく、貧乏なトムはフィリップの使いっ走りをするしかない。
フィリップにはマージュ(マリー・ラフォレ)というフィアンセがおり、三人でヨット旅行を企てるが、フィリップとマージュは喧嘩をしてしまい、寄港地でヨットを降りてしまう。トムとフィリップは、トムがフィリップになりすませば金持ちになれるという計画を話題にする。危険が身に迫っていることを案じたフィリップは、わざとポーカーに負けてトムに金を払おうとするが、トムは話の通りヨットの上で彼を殺害。死体とヨットの碇にワイヤーに巻き付け、海の真ん中に投棄する。
手先の器用なトムは、パスポートを偽造し、フィリップのサインをまねる訓練をし、銀行から彼の金を引き出すことに成功。フィリップになりすまして家を借りるが、そこにフィリップの知人、フレディがやってきて、トムがフィリップになりすましていることを見抜いてしまう。トムはフィリップを部屋にあった彫像で殴り殺し、夜中に彼を抱えて市中に捨てる。警察は、フィリップがフレディを殺し、失踪したと考える。トムは次第にマージュと愛し合うようになる。
全てがうまく行ったと思われたが、フィリップの遺体に巻き付けたワイヤーが船のスクリューに絡まり、フィリップの死体が陸に上がってしまう。そうとは知らずにビーチの売店の椅子でくつろぐトムに、警察の手が伸びるのだった。

アラン・ドロンの代表作としてあまりに有名な作品。今までも何度か録画されていたものの、古すぎるのでついつい観ずにいたのだが、今回初めて鑑賞。金持ちのボンボンを父親のもとの連れ戻そうとして、ボンボンになりすます、という展開に、あれ、なんだか観たことあるな、確か人名がタイトルの作品だったな、と思ったら、途中で「リプリー」に思い当たった。「リプリー」が本作のリメイクであることを知らずに観ていたことが判明。
トムには怒りや嫉妬、さまざまな感情が渦巻いているはずだが、本作はそこをえぐるような表現は控えめで、トムが恨みを募らせていく過程、マージュの心を巧みに引き寄せる行動を叙事的に淡々と描いている。トムがフィリップの死体を海に投げ捨てるシーンには、BGMすらない。これにより、観客は、トムに安っぽい感情移入をしすぎず、この物語の結末を純粋に楽しむことができる。ちゃんと面白い名作だった。

【5段階評価】4

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