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2020年5月14日 (木)

(2066) 先生! 、、、好きになってもいいですか?

【監督】三木孝浩
【出演】広瀬すず、生田斗真、森川葵、竜星涼、健太郎、比嘉愛未
【制作】2017年、日本

河原和音の漫画、「先生!」の実写映画化作品。高校教師と女子生徒の恋愛を描いている。

高校2年の島田響(広瀬すず)は、素っ気ない性格の世界史教師、伊藤貢作(生田斗真)に片思い。教師と生徒の関係であることを理由に、伊藤は響の思いを跳ね返すが、響は世界史のテストで90点を取ったら、好きになってもいいか、と伊藤に問い、見事に97点を取る。文化祭の日、クラスの出し物としてウェディングドレスを着た響は、思い切って先生のところに行き、伊藤先生を一生愛することを誓う、と結婚式の誓いを口にする。そして照れたように「なんちゃって」と続け、普通の生徒に戻ると言いかけるが、その瞬間、伊藤は響を抱きしめ、口づけをする。
翌日、二人のキスシーンの画像が出回ってしまう。伊藤は転勤を決めるが、響に「卒業したら付き合おう」と約束する。高校を卒業した響を伊藤が出迎えに来る。響の最初のお願いは、手を繋いでほしい、だった。

橋の上で響を見つけた伊藤が響を抱きしめるシーンは感動的で、そこそこ泣けた。ただ、まあさすがに、ちょっと広瀬すずの演じる女子高生、島田響は純粋でしおらしすぎた。か細い声でうつむいてばかり。怒ったり叫んだりするシーンは一度もない。作り物のような性格で、人間らしさが感じられなかった。
ストーリーにも、今ひとつ奥深さがなかった。過去の伊藤の恋愛に何かつらいことがあったらしいことが序盤で提示されるのだが、それが回収されない。響から「どうして抱きしめてくれたの」と問われ、「魔が差した」という最悪の答えで響を突き落とす伊藤。その本音は何だったのか。伊藤の過去の恋愛と運命的な共通点があったのか、と気になったが、特に何の描写もなく、どうやら本当に魔が差して抱きしめただけだったという落ち。ぎゅっと抱きしめ「よし、ここまでだ」ぐらいならかっこよかったが、キスまで行ったら理性崩壊と言われてもしかたない。そして、明らかにいい人の両親、島田遼子(八木亜希子)と島田秀樹(矢柴俊博)は、キス事件後、一切出てこない。普通、娘が先生にキスされたら、相当激怒するはずだが、そういうところを何も描いていないところも、本作がきれい事すぎて現実味がないと感じさせた。
ついでにツッコむと、サブタイトルの「、、、」。三点リーダーの「・・・」に読点や句点を使うのは、どうにもバカっぽくて受け付けない。今どきのSNS風表現なのかもしれないが、映画も言葉を扱うという点においては文学の一種だと思うので、こういう安っぽい文字遣いにはがっかりする。

【5段階評価】3

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