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2020年5月30日 (土)

(2078) 名探偵コナン 紺青の拳

【監督】永岡智佳
【出演】高山みなみ(声)、山崎和佳奈(声)、山口勝平(声)、檜山修之(声)、山崎育三郎(声)、梶裕貴(声)
【制作】2019年、日本

劇場版「名探偵コナン」シリーズ第23作。シンガポールを舞台に、巨大サファイアを巡る殺人事件を描いている。

大規模な空手大会がシンガポールで開かれることになる。名探偵コナン(高山みなみ)は、毛利蘭(山崎和佳奈)に変装した怪盗キッド(山口勝平)に襲われ、スーツケースに入れられてシンガポールに渡る。怪盗キッドは、工藤新一になりすまし、蘭と鈴木園子(松井菜桜子)とともにシンガポールに渡っていた。キッドの狙いは、空手大会のチャンピオンベルトに装飾された「紺青の拳」と呼ばれるブルーサファイア。大会には園子の恋人、京極真(檜山修之)が出場する予定だったが、スポンサーのシェリリン・タン(浅川悠)が何者かに殺されたため、園子は鈴木財閥がスポンサーとなることを決め、真の出場が叶う。
ブルーサファイアはレオン・ロー(山崎育三郎)の経営する警備会社が厳重に管理。キッドは、レオンの秘書、レイチェル(河北麻友子)に変装して保管室に侵入するが、台座からレイチェルの死体が出てくる。キッドはブルーサファイアの入手に失敗して逃走する。コナンとキッドは、シェリリンの殺害がレオン・ローによるものだと推理する。彼は警備会社の武道家、ヘッズリ・ジャマルッディン(ライアン・ドリース)を出場させてチャンピオンベルトを自分のものにするため、真の出場阻止をもくろみ、シェリリンを殺害。共犯の秘書、レイチェルをも殺害し、キッドに仕業にするためベルとの保管室に彼女の遺体を仕込んでいたのだ。レオンは出場を決めた真に暴漢を仕向け、一緒にいた園子が負傷。レオンは真に心理的なプレッシャーを与え、出場を断念させる。大会はジャマルッディンが勝利する。レオンはさらに、自らの新たな都市計画を実現するため、タンカーを使ってベイエリアの破壊を画策。マリーナベイ・サンズからその様子を眺めていたが、そこにレオンの弟子だったリシ(梶裕貴)が現れる。彼はブルーサファイアの発見に近づいていた父親をレオンに殺された恨みから、レオンの計画を妨害しようとするが、コナンに見破られ、捕らえられてしまう。レオンの雇った海賊の攻撃により、マリーナベイ・サンズの屋上部分は落下して海に落ちるが、コナンや蘭、小五郎(小山力也)らの活躍でレオンの一味は一網打尽となる。
キッドは新一になりすましたまま帰国するが、新一が偽物であることは蘭にバレていた。待ち構えた警察がキッドに飛びかかるが、キッドは切り抜け、スーツケースの中にいたコナンは脱出して、日本にずっといたかのように蘭を出迎えるのだった。

コナンシリーズはもはや推理ものではなく、アクション漫画になっていたが、本作はかろうじて、レオンがシェリリンを遠隔で殺害したトリックは、かろうじて推理ものっぽかったが、どうやってレイチェルが小五郎に接触していることを知ったのか、どうやって彼女をベルトの保管室に隠せたのか、なんでそのときレイチェルは死んでいなくてダイイングメッセージを残せたのか、そしてなんでそれが「she」なのか、など、細かいところは疑問だらけ。コナンシリーズは毎回、興行収入が上がり続けているのだが、子どもが観るにはストーリーが複雑だし、大人が観るにはトリックが雑で知的ではないし、どうしてそんなに人気なのか、正直不思議。

【5段階評価】2

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