(2076) ライアー ライアー
【監督】トム・シャドヤック
【出演】ジム・キャリー、モーラ・ティアニー、ジャスティン・クーパー、ジェニファー・ティリー
【制作】1997年、アメリカ
子どもの願掛けによって本音しか言えなくなった弁護士が、愛する一人息子との絆を取り戻す様子を描いたコメディ作品。
弁護士のフレッチャー・リード(ジム・キャリー)は、出世のために家族より仕事を優先し、何かと嘘の言い逃れをしては家族との約束をないがしろにしていた。息子のマックス(ジャスティン・クーパー)は、誕生日パーティに父親が来てくれなかったことを悲しみ、一日だけパパが嘘をつけなくなってほしいと誕生日のお願いをする。するとフレッチャーは、お世辞を言うことも、物乞いに小銭がないと言うこともできなくなり、エレベーターに乗り合わせたセクシーな女性に向かって胸にしゃぶりつきたいと言ってしまったり、秘書の女性に給料を上げる気はないと断言してしまったりするようになってしまう。自分の浮気が原因で離婚することになり、夫から財産分与を受けるための弁護を依頼してきたサマンサ・コール(ジェニファー・ティリー)に対しても、本音では浮気女と思っているため、まともな弁護ができなくなってしまう。離婚した妻のオードリー(モーラ・ティアニー)にも、息子のパーティに行けなかったのは上司の女性とセックスしていたからだと正直に言ってしまい、オードリーは新しい恋人のジェリー(ケイリー・エルウィス)の待つボストンに引っ越すことを決意する。
息子に会えなくなることを悲しんだフレッチャーは、仕事が終わったら絶対に会いに来ると約束。圧倒的に不利な裁判の席で、サマンサが結婚当時、まだ17歳であり、結婚できない年齢だったことに気づき、当時の結婚は無効で、その時に交わされた「浮気した場合は離婚時の財産分与はなし」という契約も無効だと主張し、逆転勝訴。フレッチャーは急いで空港に向かい、オードリーとマックスの乗る飛行機を無理矢理停止させ、ボストン行きを阻止する。三人は再び強い絆で結ばれ、幸せな生活を取り戻すのだった。
ジム・キャリーの魅力が十分に生かされた作品。「マスク」のように特撮に頼らず、生身のジム・キャリーの演技だけで勝負しており、より彼の役者としての実力が発揮された一作になっている。エンディングでのNGシーンでは、けっこうアドリブで撮影していることが分かり、興味深かった。
物語もハッピーエンドで微笑ましいのだが、オードリーを譲ったジェリーが、いい人すぎてちょっとかわいそうだった。例えばコールがジェリーの人柄に惚れて、浮気と決別して彼の新しい恋人になるとか、何か救いがあってもよかった。
【5段階評価】4
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