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2020年4月 2日 (木)

(2043) ブラック・ジャック 劇場版

【監督】出崎統
【出演】大塚明夫(声)、涼風真世(声)、水谷優子(声)、近藤玲子(声)、星野充昭(声)、井上喜久子(声)
【制作】1996年、日本

手塚治虫の漫画が原作のアニメ作品。無免許の天才外科医が、超人的な能力を発揮したのちに急死するという症状の解明に挑む。

オリンピックで世界記録が次々と更新され、選手達は超人類ともてはやされる。ところが彼らはその後、急速に老化し、死んでいった。
天才外科医のブラック・ジャック(大塚明夫)のもとに、ジョー・キャロル・ブレーン(涼風真世)という女性から連絡が入る。彼女は自分の研究センターに超人類を入院させており、彼らの症状の原因の究明をブラック・ジャックに依頼する。ピノコ(水谷優子)を誘拐されてしまったため、やむなく引き受けることにしたブラック・ジャックは、研究センターのエリック(星野充昭)やベティ(井上喜久子)らとともに、診察を進める。
彼らはエンドルフィンの大量分泌により体が活性化し、超人的な活動を行う代償に、肉体や精神が酷使され、命を落としていた。ブラック・ジャックは脳下垂体に異常があると仮説を立て、患者の脳手術を敢行。そこに異常な箇所を発見し、切除に成功する。実はジョーは、エンドルフィンの大量分泌を起こす物質を開発し、その人体実験を行っていたのだった。しかもその物質は感染性を持っていた。ブラック・ジャックは、自分が治療した少女リサ・シーゲル(近藤玲子)も彼女の人体実験により死んだことを知り、ジョーを問い詰める。ジョーは、美しい少女リサに自分の過去を見いだし、彼女の能力の開花を夢見て彼女に新薬を盛ったのだ。ジョーはその新薬を入れたワインをブラック・ジャックとともに飲む。
ジョーもブラック・ジャックも症状が現れ、ジョーは血を吐いて倒れてしまう。ブラック・ジャックは彼女を手術し、脳下垂体に救う物質を切除する。ジョーの暴走を見かねたブレーン製薬は彼女の研究施設を爆破。ブラック・ジャックはジョーを抱えて研究施設を脱出する。ジョーはブラック・ジャックを砂漠のある場所に誘う。そこは、かつてジョーが新薬の元となる物質を発見した場所だった。ジョーはブレーン製薬の放った部隊に撃ち殺され、ブラック・ジャックも症状が悪化し、砂漠の中で倒れてしまう。
彼を救ったのは砂漠の民だった。外界との接触を断って暮らすその砂漠の民は、新薬の元となる物質を含む植物と共存しており、その効力を無害化する抗体を知っていた。彼らはそれをブラック・ジャックに飲ませたのだった。エリックとベティはブラック・ジャックに研究施設への残留を打診するが、ブラック・ジャックはピノコとともに街の喧騒に消えていくのだった。

なんとなくそんな物質がありそうで、巧みな設定だとは思った。北斗の拳のアミバの研究のようでもあるが。本作はMONDO TVの無料放送で観たのだが、折しも新型コロナウィルスの流行が話題となっている中での放送だったわけで、放送局側に何か、ウィルス感染拡大への人々の関心拡大の動きに合わせて放送する意図があったのかもしれない。

【5段階評価】3

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