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2020年4月

2020年4月30日 (木)

(2061) 007 ユア・アイズ・オンリー

【監督】ジョン・グレン
【出演】ロジャー・ムーア、キャロル・ブーケ、ジュリアン・グローバー、トポル
【制作】1981年、イギリス、アメリカ

スパイ映画、007シリーズ第12作。ミサイル誘導装置がソ連に渡るのを阻止しようとするイギリス諜報部員の活躍を描く。

ミサイル誘導装置を積んだイギリス軍の船が機雷によって沈没。イギリス諜報部員ジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)は、誘導装置を狙っている組織を追う。誘導装置探索に巻き込まれて両親を失った美女メリナ(キャロル・ブーケ)とともに事件を追うボンドは、密輸業者のミロス・コロンボ(トポル)を追うが、彼は黒幕ではなく、協力者だったはずのアリスト・クリスタトス(ジュリアン・グローバー)であることが判明。断崖絶壁の上に建つ隠れ家に潜入したボンドらはクリスタトスを倒し、誘導装置がソ連に渡ることを防ぐ。

敵がバイアスロン選手だったりアイスホッケー選手だったり、ボブスレーのコースで追いかけ合いをしたり、オリンピック種目を絡めた展開が独特。ただ、敵が除雪車に巻き込まれたり雪山や海中など、特殊な状況が多いのも特徴的。ロジャー・ムーアのボンドは、女の尻を追ってコミカル色が強い印象があるが、本作は比較的その傾向は薄めだった。

【5段階評価】2

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2020年4月29日 (水)

(2060) 青夏 きみに恋した30日

【監督】古澤健
【出演】葵わかな、佐野勇斗、古畑星夏、岐洲匠、霧島れいか、南出凌嘉
【制作】2018年、日本

南波あつこの漫画「青夏 Ao-Natsu」を実写化した青春恋愛映画。夏休みの間、田舎の祖母の家に滞在することになった女子高生と地元の男子高生との恋を描く。

東京の高校1年生、理緒(葵わかな)は、弟の颯太(南出凌嘉)とともに、夏休みを祖母(白川和子)の家で過ごすことになる。理緒は、そこで出会った酒屋の息子で高校3年生の泉吟蔵(佐野勇斗)と出会い、紆余曲折がありながらも両思いになる。夏休みが終わり、理緒は東京に戻る。地元に残って酒屋を継ぐか東京でデザイナーの夢を追うか迷っていた吟蔵は、理緒の後押しもあり、東京に行くことを決意。二人は東京で再会し、口づけを交わすのだった。

東京の女の子と田舎の男の子の純愛を描き、さほど大きな事件もなく恋が実るという罪のない作品。住む都県が違うだけで二人は住む世界が違うとか大げさな感じなんだが、まあ微笑ましい青春映画だろう。吟蔵との別れが辛くて、予定を一日早めて吟蔵に黙って電車で東京に戻る理緒を、吟蔵がバイクで追いかけるシーンにはちょっとうるっときた。

【5段階評価】3

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2020年4月28日 (火)

(2059) ランペイジ 巨獣大乱闘

【監督】ブラッド・ペイトン
【出演】ドウェイン・ジョンソン、ナオミ・ハリス、ジェフリー・ディーン・モーガン、マリン・アッカーマン
【制作】2018年、アメリカ

宇宙で開発されたウィルスにより巨大化した動物に立ち向かう研究者の活躍を描いたアクションパニック作品。

霊長類学者のデイビス・オコイエ(ドウェイン・ジョンソン)はアルビノのゴリラ、ジョージを研究対象としており、手話でやりとりができるほどだった。ところがジョージは大気圏外で開発されたウィルスを浴び、巨大化・凶暴化してしまう。ほかにも狼とワニが巨大化する。ウィルスを開発したエナジン社のクレア・ワイデン(マリン・アッカーマン)とブレット(ジェイク・レイシー)の姉弟は、ウィルスを回収するために低周波で巨獣をおびき寄せる。デイビスは元エナジン社員のケイト・コールドウェル博士(ナオミ・ハリス)と協力し、エナジン社にある解毒剤を手に入れ、ジョージに飲ませることに成功。ジョージは正気に返り、巨大狼とワニを倒すことに成功するのだった。

たまには巨大動物ものでも観るか、と思って鑑賞。いっちょ前にクリスパーなんて出てくるものの、科学的にはトンデモ作品だが、午後のロードショーでよくやっているB級動物パニック映画とは映像の品質が違っていた。アクションシーンの迫力はなかなかのもの。そしてジェフリー・ディーン・モーガンとロバート・ダウニー・Jrは似ていた。

【5段階評価】3

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2020年4月27日 (月)

(2058) ドライヴ

【監督】ニコラス・ウィンディング・レフン
【出演】ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、アルバート・ブルックス、ブライアン・クランストン
【制作】2011年、アメリカ

車の運転を生業とする男が命を賭けて愛する女性を守る姿を描いサスペンス映画。

主人公の男(ライアン・ゴズリング)は、昼は自動車工場で働き、映画のスタント運転もしながら、夜は強盗の逃亡を手助けすることにも手を染めている寡黙な男。彼は自分の暮らすアパートで子どもと暮らすアイリーン(キャリー・マリガン)と知り合う。彼女の夫スタンダード(オスカー・アイザック)が刑期を終えて出所するが、昔の犯罪仲間に強盗を強要されてしまう。アイリーンに愛情を感じていた男は、彼の家族を危険から守るため、二度とスタンダードと家族を巻き込まないことを条件に、逃走の手助けを引き受ける。ところがスタンダードは金を奪った質屋から出たところで撃ち殺されてしまう。男はスタンダードの共犯者の女性ブランチ(クリスティーナ・ヘンドリックス)を乗せて逃走し、部屋に隠れるが、そこに二人組が襲ってくる。ブランチはショットガンで容赦なく撃ち殺されるが、男は二人組を返り討ちにする。男はアイリーンに危険が及ばないよう、黒幕を突き止め、金を取りに来るよう告げる。金を取りに来たバーニー(アルバート・ブルックス)は金を確認すると男の腹をナイフで刺すが、男はシャノンを倒し、出血する腹を押さえて車に乗り込むのだった。

運転だけが取り柄の寡黙で不器用な男と、人妻との報われない愛を描くハートフルな作品なのかと思ったら、顔を踏み潰したり喉にナイフを突き立てたり、とんでもないハードバイオレンスだった。
エレベータの中で自分たちに殺し屋が迫っていることを知った男が、決して彼女が受け入れることはない暴力性をむき出しにする直前にアイリーンにした口づけは、一度はアイリーンとの暮らしを夢に見て告白するものの叶わないと知った彼の哀しい覚悟を表すものだった。ここの描き方は独特でよかったのだが、殺し屋が横にいるのに大丈夫なのか、という気持ちが邪魔をしてしまい、素直に感動できなかったのは残念。
アイリーンの夫のスタンダードが、何かの策謀にかかって殺されてしまったことは分かったものの、なぜ質屋から女は平気で金を持ち出し、スタンダードは殺され、主人公の男の横の車が追ってきたのかも、よく分からなかった。

【5段階評価】3

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2020年4月25日 (土)

(2057) 僕が星になるまえに

【監督】ハッティー・ダルトン
【出演】ベネディクト・カンバーバッチ、JJ・フィールド、トム・バーク、アダム・ロバートソン
【制作】2010年、イギリス

末期癌の若者が仲間と行く最後の旅行で起きたできごとを描いた作品。

末期癌を患い、余命わずかな青年、ジェームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、3人の友人デイビー(トム・バーク)、ビル(アダム・ロバートソン)、マイルズ(JJ・フィールド)とともに、お気に入りのバラファンドル湾に向けて旅行に出かける。途中でけんかをしたりふざけあったりし、ようやくたどり着いたバラファンドル湾で、ジェームズは自ら死を選ぶために海に一人で入りたいと告白。3人は拒否するが、その夜、薬が切れて猛烈に苦しむジェームズを見て、彼の決断に従うことにする。沖に向かって一人で泳いでいくジェームズを見つめる3人。しかしたまらずにマイルズが彼の後を追い、助けようとする。しかし、ジェームズはあらためてマイルズに行かせてくれと言い、マイルズはそれに従う。ジェームズのなきがらをかかえて海岸に上がるマイルズをデイビーとビルが迎え、3人はなすすべなくジェームズの遺体に寄り添うのだった。

ドクター・ストレンジ」のベネディクト・カンバーバッチの初主演作ということで観てみた。いわゆるバケツリストをかなえて最後は前向きな涙で終わるような青春映画を想像していたが、内容は全く違った。序盤は概ね予想通りでやや退屈だったが、沖に泳ぐジェームズを見送る3人という衝撃的なクライマックスに、思わず「えっ」と声が出た。友人3人は当然、ジェームズの家族に一生恨まれるだろう。ジェームズを見殺しにしたという十字架も背負うだろう。それでもジェームズの苦しみを目の当たりにし、彼を解放する選択をした3人を責めるのは容易ではない。海辺で終わるエンディングは、マイルズらの背負った罪の大きさを観客に考えさせる効果があった。

【5段階評価】3

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2020年4月22日 (水)

(2056) 忠臣蔵

【監督】渡辺邦男
【出演】長谷川一夫、鶴田浩二、滝沢修、市川雷蔵、勝新太郎、京マチ子、山本富士子、淡島千景
【制作】1958年、日本

切腹に処された主君の仇討ちに挑む赤穂藩の武士を描いた時代劇。

吉良上野介(滝沢修)に田舎侍と散々罵られた赤穂藩主、浅野内匠頭(市川雷蔵)は切腹に処され、吉良上野介は放免となる。浅野内匠頭の中心、大石内蔵助(長谷川一夫)は、敵討ちを決意するが、それを決して周囲に漏らさぬよう、家族や浅野内匠頭の妻、瑤泉院(山本富士子)にすら何も言わずに酒と女に興じる。大石は密かに江戸に入り、12月14日、大挙して吉良の屋敷に乗り込み、宿願を果たす。

台詞回しがいかにも芝居がかっていて古めかしく、お酒を「ご酒(ごしゅ)」と言ったりするので、日本語作品なのに字幕がないと理解できないほど。退屈な作品かと思ったが、シーンごとの展開が早く、登場人物ごとの物語が分かりやすく描かれている。吉良邸の絵図面を手に入れるための岡野金右衛門(鶴田浩二)とお鈴(若尾文子)恋物語や、大石の男ぶりに負けて協力する側に回る女間者のるい(京マチ子)、夫の位牌を見てその覚悟を察して身を引く妻のりく(淡島千景)、大石が垣見五郎兵衛になりすましていることを知った垣見五郎兵衛本人(中村鴈治郎)が、大石の覚悟を意気に感じて自分の手形を自分が偽造した物だと言って渡すシーンなど、浪花節のエピソードがてんこ盛りで、2時間半以上の長い作品だが一気に観られた。

【5段階評価】4

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2020年4月18日 (土)

(2055) まあだだよ

【監督】黒澤明
【出演】松村達雄、香川京子、井川比佐志、所ジョージ、寺尾聰、吉岡秀隆
【制作】1993年、日本

作家、内田百閒(ひゃっけん)と教え子達との交流を描いた作品。黒澤明監督の遺作。

高校のドイツ語教師の内田百閒(松村達雄)は、執筆活動に勤しむため、教師の職を辞するが、彼を慕う教え子らはたびたび百閒の家に呼ばれては彼との交流を楽しむ。太平洋戦争が終わり、教え子らに建ててもらった家に住むようになった百閒は、飼い猫のノラがいなくなったことをひどく哀しみ、「ノラや」という作品を世に出すほど。教え子らは百閒の誕生会を「摩阿陀会」を開き、先生に「まあだかい」と尋ねて先生が「まあだだよ」と答える余興を楽しむ。百閒61歳で始まった摩阿陀会は77歳の喜寿になっても続く。体の弱ってきた百閒は、幼い頃のかくれんぼを夢に見るのだった。

百閒の魅力的な話術が楽しい作品。年寄りのあまり面白くない話に盛り上がるふりをするのは個人的には苦痛で、どことなく自分の恩師にも通じるところがあったりはしたのだが、教え子だけでなく近所の人にまで慕われる人柄は、「こんなふうに年をとれるといいな」とちょっとうらやましく思ったりもするのだった。猫の失踪に落ち込み過ぎなところには、正直ついて行けなかったが。

【5段階評価】3

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2020年4月17日 (金)

(2054) レゴニンジャゴー ザ・ムービー

【監督】チャーリー・ビーン、ポール・フィッシャー、ボブ・ローガン
【出演】デイブ・フランコ(声)、ジャスティン・セロー(声)、ジャッキー・チェン
【制作】2017年、アメリカ、デンマーク

レゴの世界で活躍する忍者の冒険を描いた3DCG作品。

ニンジャゴーの町に住む高校生ロイド(デイブ・フランコ/松井恵理子)は、町を襲う悪者、ガーマドン(ジャスティン・セロー/山寺宏一)を父親に持つことから同級生にいじめられていた。しかし彼の正体は、ガーマドンと戦う正義のヒーロー、ニンジャの一員だった。父親を倒すために禁断の最終兵器に手を出したロイドのせいで、町に巨大猫が現れる。町を救うため、ロイドは仲間とともに最終最終兵器を手に入れる旅に出る。師匠のウー先生(ジャッキー・チェン/一条和矢)はガーマドンの妨害によって吊り橋から落ちてしまい、ロイドたちはガーマドンとともに冒険を続ける。敵対していたガーマドンはロイドと親子の愛情を取り戻す。ところが最終最終兵器を手にしたガーマドンは、ニンジャゴーの町の征服を主張してロイドたちと別行動を取り、最終最終兵器で猫に立ち向かうが、逆に猫に食べられてしまう。ロイドは息子として猫に近寄り、ガーマドンに語りかけると、猫はガーマドンを吐き出す。二人は親子の絆を取り戻し、町に平和が訪れるのだった。

もともとはテレビアニメでもあった作品が映画化された訳だが、子ども受けを狙って徹底的にかっこよさを追求したわけでもなく、大人受けを狙ったようなギャグも出てくる(突然実写が混ざったり、実物の猫が町に現れたり)割には今ひとつ面白くなかったり、なんとも中途半端な作品だった。ニンジャの乗り物はかっこいいのだが、作品に登場するメカがレゴで売り出されている様子もない。
ただ、ジャッキー・チェン本人が出演しているのは嬉しい驚きだった。日本語吹き替えには、出川哲朗も参加している。本人をほのめかすような安っぽい登場はせず、役になりきっていたのはよかった。もっとも言われなきゃ分からないわけだが。

【5段階評価】2

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2020年4月16日 (木)

(2053) にがくてあまい

【監督】草野翔吾
【出演】川口春奈、林遣都、淵上泰史、中野英雄、石野真子
【制作】2016年、日本

小林ユミヲの漫画が原作のラブコメディ。ゲイの男性と野菜嫌いの女性の同居生活を描いている。

広告会社に勤める江田マキ(川口春奈)は、見た目を気にするが実際は汚部屋暮らしでだらしない性格。ある日、バーで酔い潰れ、店に来ていた高校教師、片山渚(林遣都)に家に送ってもらったのを機に、同居生活を送ることになる。渚はゲイでベジタリアン。マキは野菜嫌いだったが、渚の作る野菜料理はおいしく、次第に野菜嫌いを克服していく。マキが野菜嫌いになったのは、父親の豊(中野英雄)が転職して農家を始め、家族に苦労をさせたことが一因だった。豊の作る野菜のファンだった渚は、高校の小型トラックでマキを実家に連れて行く。家族と仲直りを果たしたマキは、渚の亡なくなった兄の墓参りに渚を連れていく。二人はぎこちない共同生活を続けるのだった。

野菜料理をおいしそうに食べるシーンがほっこりとする作品。渚が女性への愛に目覚めてマキと結ばれるというような結末にはならず、引き続きゲイのイケメンにツンデレされる女性という微妙な関係が続くのは、安っぽいエンディングにならなくてよかった。

【5段階評価】3

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2020年4月14日 (火)

(2052) ペット

【監督】クリス・ルノー、ヤーロー・チーニー
【出演】ルイ・C・K(声)、エリック・ストーンストリート(声)、ケビン・ハート(声)、ジェニー・スレイト(声)
【制作】2016年、アメリカ

飼い主とはぐれて下水道で暮らす動物たちと知り合った二匹の犬の冒険を描いた3DCGコメディ。

ケイティ(エリー・ケンパー/佐藤栞里)と暮らす小型犬のマックス(ルイ・C・K/設楽統)は仲よく暮らしていたが、ケイティが大きな茶色の犬デューク(エリック・ストーンストリート/日村勇紀)を連れてくる。二人はいがみ合った状態のまま、ケイティがいない間の散歩サービスに連れ出され、そこで仲間とはぐれてしまう。その結果、二匹は保健所職員に捕まってしまうが、下水道で暮らすウサギのスノーボール(ケビン・ハート/中尾隆聖)の一団に救出される。スノーボールはペットとしてではなく自由に暮らすことを信条としていたが、ケイティとマックスがペットであることを知り、二匹は追われる羽目になる。何とか逃げ延びた二匹だったが、デュークの元の飼い主に会いに行こうとしたところで、デュークがまたも保健所職員に捕まってしまう。仲間を捕らえられたスノーボールはマックスと協力し、大型バスで保健所の車を追跡。保健所の車はデュークが檻に入ったまま、橋の上から川に転落。マックスが川に潜って助けようとするが、檻の鍵が流されてしまう。そこにスノーボールが川に飛び込んで鍵をマックスに渡し、デュークの救出に成功する。マックスとデュークは無事にケイティのもとに戻り、スノーボールも人間の女の子に拾われ、あっさりとペットライフを楽しむようになるのだった。

3DCGアニメが当たり前となった時代の作品ではあるが、背景の動きや空気の揺らぎのような変化がなく、映画にしては、安い動画を見ているような感覚だった。3DCGアニメでも、けっこう目頭が熱くなるような感動作も結構ある中、本作はおしなべてくだらないギャグとコミカルな動きの詰め合わせで成り立っており、ハラハラドキドキ感の薄い作品だった。なお、本作はブログの趣旨からすると反則だが、自動録画ではなく、Amazon Primeで観た。

【5段階評価】2

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2020年4月13日 (月)

(2051) ウイラード

【監督】ダニエル・マン
【出演】ブルース・デイビソン、アーネスト・ボーグナイン、ソンドラ・ロック、エルザ・ランチェスター
【制作】1971年、アメリカ

調教したネズミを使って悪事を働く青年の顛末を描いた動物パニック作品。

大きな屋敷に住む青年ウイラード(ブルース・デイビソン)は父親の興した会社を嫌みな上司マーティン(アーネスト・ボーグナイン)に乗っ取られ、冷遇されていた。神経質な母親に悩まされていたウイラードは、荒れた裏庭でネズミを見つけ、パンをやる。やがてネズミが懐きだし、ウイラードはネズミに言葉を教え始める。アルビノの白ネズミにソクラテスと名付け、賢い黒ネズミにベンと名付けたウイラードは、会社にネズミを連れて行くようになる。母親が亡くなり、家の不動産税が払えなくなったウイラードは、ネズミを使って金持ちの家を襲い、現金を盗むことに成功。仕事仲間の美人、ジョアン(ソンドラ・ロック)とも仲よくなる。ところがマーティンはウイラードの屋敷を手に入れるため、ウイラードを首にしてしまう。さらに連れ出して書庫に隠していたネズミが社員に見つかり、マーティンがソクラテスを棒で突き殺してしまう。マーティンは大量のネズミを連れて深夜残業中のマーティンのオフィスに乗り込み、大量のネズミをマーティンに襲いかからせ、マーティンを殺害。証拠隠滅のため、ベンを置き去りにし、家にいた大量のネズミを処分する。
新しい生活をジョアンと送ろうとしたウイラードだったが、ベンが屋敷に戻ってくる。ウイラードは慌ててジョアンを家から追い出し、ベンを殺そうとするが失敗。ウイラードは大量のネズミに襲われてしまう。ベンはそれを冷ややかに見下ろすのだった。

動物パニック映画ではあるが、調教したネズミを扱う青年に焦点が当たっており、「」や「ジョーズ」のような、動物がただただ人間と敵対する作品とは一線を画す内容。仲よくなったネズミを、自らの欲望を満たすための道具として扱ったことで、主人公は手痛いしっぺ返しを食らう。分かりやすい物語の展開で面白い作品だった。

【5段階評価】3

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2020年4月12日 (日)

(2050) デスペラード

【監督】ロバート・ロドリゲス
【出演】アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエック、ジョアキム・デ・アルメイダ、スティーブ・ブシェミ
【制作】1995年、アメリカ

恋人を殺された男の復讐劇を描いたバイオレンスアクション。「エル・マリアッチ」の続編。

麻薬密売人のブチョ(ジョアキム・デ・アルメイダ)の一味に恋人を殺されたギタリスト、エル・マリアッチ(アントニオ・バンデラス)は、復讐のため、ブチョの一味と壮絶な殺し合いを始める。ブチョの息のかかった美女カロリーナ(サルマ・ハエック)と恋仲になったエルは、ブチョの屋敷に乗り込む。ブチョはエルの実兄だった。ブチョはカロリーナを殺そうとするが、エルはブチョを撃ち殺す。二人は車で町を出るのだった。

ギターケースにマシンガンやバズーカを仕込んだ仲間と敵に立ち向かうド派手な乱射戦が見所。派手なだけであまり中味のない作品。

【5段階評価】2

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2020年4月10日 (金)

(2049) バッドボーイズ2バッド

【監督】マイケル・ベイ
【出演】ウィル・スミス、マーティン・ローレンス、ガブリエル・ユニオン、ジョルディ・モリャ
【制作】2003年、アメリカ

マイアミで働く二人の黒人警察官の活躍を描いたアクション作品。「バッドボーイズ」の続編。

強引な捜査をいとわないマイアミの警察官マイク・ラーリー(ウィル・スミス)と慎重派で臆病な警察官、マーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)は相棒。マーカスの妹、シド(ガブリエル・ユニオン)はマイクと恋人同士だったが、兄のマーカスには関係を言い出せないでいた。マイクとマーカスはキューバの麻薬密売人ジョニー・タピアの捜査をしていたが、シドも麻薬局の潜入捜査官としてタピアに接近しており、それを知ったマーカスは心配する。
マイクはマーカスとともにタピアの屋敷に害虫駆除業者に扮して潜入し、盗聴器を仕掛ける。二人はタピアが葬儀社の棺と死体に麻薬や現金を隠して取り引きしていることを突き止めるが、タピアに接近していたシドはタピアに正体がばれ、キューバに連れ去られてしまう。マイクとマーカスは仲間とともにキューバに乗り込み、タピアの屋敷を急襲してシドを救い出す。三人は車で逃走し、米軍基地に向かう。米軍は三人を敵視し、中には入れてもらえず、マイクはタピアに銃を突きつけられ、身動きがとれなくなる。シドとマーカスはタピアの部下に銃を捨てろと命じられるが、シドは持っていた銃を基地周辺の地雷に投げつけ、その爆発の隙にマーカスがタピアの眉間を撃ち抜く。タピアはそのまま地雷原に倒れて爆死。マイクは九死に一生を得ると、地雷原でシドと熱い口づけを交わすのだった。

原題はシンプルに「Bad Boys II」だが、邦題はさらに後ろにバッドを付けて「too bad」をかけたような何ともセンスのないタイトルになった。
霊安室の遺体の腹に手を突っ込んで麻薬を探したり、地雷で上半身が吹っ飛んで下半身だけになったり、よくテレビでそのまま流したな、というようなグロ映像があった。派手なカーチェイスと銃撃戦が売りという、よくある警察アクション作品だが、映像の迫力はかなりのもので、さすがはマイケル・ベイ監督とジェリー・ブラッカイマー製作のコンビネーションというところだろうか。今回放映したBSフジは、字幕なしだったので吹き替え版で観ざるを得なかったのが残念。

【5段階評価】3

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2020年4月 9日 (木)

(2048) エレクトラ

【監督】ロブ・ボウマン
【出演】ジェニファー・ガーナー、キルステン・プラウト、ゴラン・ビシュニック、ウィル・ユン・リー、ボブ・サップ
【制作】2005年、アメリカ

女性の殺し屋の活躍を描いたヒーローアクションもの。「デアデビル」のスピンオフ。

伝説的な殺し屋のエレクトラ(ジェニファー・ガーナー)は、殺しの依頼を受け、湖畔の一軒家へ。その隣に住む13歳の少女アビー・ミラー(キルステン・プラウト)と、父親のマーク・ミラー(ゴラン・ビシュニック)と知り合いとなる。ところがエレクトラの殺害依頼の標的がその親子だった。エレクトラは実行をためらい、親子を連れて逃走。アビーは特殊な戦闘能力を持っており、悪の組織「ザ・ハンド」に狙われていた。少女でありながら超人的な力を持つアビーに、自分の過去を重ねたエレクトラは、ザ・ハンドの組織を死闘の末、壊滅させる。アビーに自分と同じ思いはさせないと考えるエレクトラだったが、エレクトラの師匠のスティック(テレンス・スタンプ)は、それはアビーの決めることだと語るのだった。

ザ・ハンドの五人衆のうち、入れ墨に描かれた鷹や狼、蛇などの動物を実体化させ、相手を襲うタトゥー(クリス・アッカーマン)と、毒の気を吐き相手を無力化するタイフォイド(ナターシャ・マルテ)はそこそこ楽しいのだが、残りは今ひとつだし、敵が弱い。銃弾や刀身を受け付けない鋼の体を持つストーンは、ボブ・サップが演じているが、倒れた木の下敷きになって死んでしまう。金属には無敵なのに木より弱いんかい。そしてアビーとマークに倒されるキンコウ(エディソン・T・リベイロ)に至っては、何が得意技かも分からないまま。ボスのキリギ(ウィル・ユン・リー)は、エレクトラも歯の立たない剣術と瞬間移動の達人だったのに、エレクトラとの一騎打ちのさなか、突然、瞬間移動の瞬間にエレクトラのサイ(ψの形の刀)の餌食となり、井戸に落とされて死ぬ。タトゥーとタイフォイドも、エレクトラのサイ一閃で死んでしまう。
序盤かったるく、中盤以降の戦闘シーンは楽しいものの主人公が突然無敵になって連続勝利して終わるので、アメコミヒーローものとして名作とは呼びがたい内容だった。

【5段階評価】2

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2020年4月 8日 (水)

(2047) TAXi4

【監督】ジェラール・クラブジック
【出演】サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、エマ・シェーベルイ、ベルナール・ファルシー、ジャン=リュック・クシャール
【制作】2007年、フランス

凶悪犯の逮捕に挑む警察と、それに協力するタクシードライバーの活躍を描いたコメディ。「TAXi3」の続編。

どじな警察官、エミリアン(フレデリック・ディーファンタル)の勤める警察署が、ベルギーの凶悪犯バンデンボッシュ(ジャン=リュック・クシャール)の護送を依頼されるが、エミリアンはバンデンボッシュの一味に騙され、彼を解放してしまう。エミリアンは親友のタクシードライバー、ダニエル(サミー・ナセリ)と協力し、バンデンボッシュの一味を追跡。エミリアンは彼らのアジトへの潜入を失敗して捕まるが、中にいたのは潜入捜査中の妻のペトラ(エマ・シェーベルイ)。応援に駆けつけた署長のジベール(ベルナール・ファルシー)と大乱闘の末、犯人を逮捕する。

カーアクションや格闘の見せ場はほとんどなくなり、部屋の中を乱射する銃撃シーンとドタバタコメディのシーンの連続。出だしのサッカーシーンやバンデンボッシュを解放するまでのやりとりなどはかったるく、映画の続編がつまらなっていくさまをまざまざと見せつけられた作品だった。

【5段階評価】2

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2020年4月 7日 (火)

(2046) TAXi3

【監督】ジェラール・クラブジック
【出演】サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、ベルナール・ファルシー、バイ・リン
【制作】2003年、フランス

サンタクロース姿の窃盗団を相手に奮闘する警察とタクシードライバーを描いたアクションコメディ。「TAXi2」の続編。

タクシードライバーのダニエル(サミー・ナセリ)は、仕事に熱を入れすぎ、同棲していたリリー(マリオン・コティヤール)は怒って実家に戻ってしまう。ダニエルは彼女が残した妊娠検査キットから、リリーが妊娠しているらしいことを知る。サンタ姿の連続強盗事件に手を焼いている警察官のエミリアン(フレデリック・ディーファンタル)もまた、妻のペトラ(エマ・シェーベルイ)から妊娠の知らせを受け、喜ぶ。二人は協力して盗賊団の居場所を突き止め、雪山でのカーチェイスの末、彼らを逮捕する。

前作に続き、ドタバタコメディ。序盤にシルベスター・スタローンが登場。本人の声でフランス語を話していたが、本当に本人の声なのか、似た人の吹き替えなのか。雪山のカーチェイスは、珍しい映像ではあるが、面白いかというとそうでもなかった。

【5段階評価】3

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2020年4月 4日 (土)

(2045) TAXi2

【監督】ジェラール・クラブジック
【出演】サミー・ナセリ、フレデリック・ディーファンタル、マリオン・コティヤール、エマ・シェーベルイ
【制作】2000年、フランス

超絶ドライビングテクニックを持つタクシー運転手の活躍を描いたアクションコメディ。「TAXi」の続編。

ロードラリーの競技車を追い抜かすほどの運転技術を持つタクシー運転手、ダニエル・モラレースが、フランスにやってきた防衛庁長官(平田晴彦)対応にかり出される。長官は日本のヤクザに誘拐されてしまうが、ダニエルの相棒となっている警官のジベール(フレデリック・ディーファンタル)、女性警官のペトラ(エマ・シェーベルイ)、日本の女性捜査官ユリ(ツユ・シミズ)とともに一味を倒す。

お調子者で口達者の主人公が、ベラベラと適当なことをしゃべりながら、コミカルな騒動に巻き込まれ、逃げ惑いながらも敵を倒してしまうという展開を、派手なカーチェイスや格闘シーンを織り交ぜながら描くという作風は、ジャッキー・チェンの作品を彷彿とさせる。終始ばかばかしくてナンセンスな作品。一番の見所は、ペトラとユリのパンチラありの格闘シーンだろうか。ペトラはトイレでパンティを下ろした状態で誘拐されたためにノーパン状態という設定なので、世のお父さんは大興奮である。

【5段階評価】3

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2020年4月 3日 (金)

(2044) OK牧場の決斗

【監督】ジョン・スタージェス
【出演】バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ジョー・バン・フリート、ロンダ・フレミング
【制作】1957年、アメリカ

実在の保安官の活躍を描いた西部劇。ガッツ石松は出演していない。

ドッジシティの保安官となったワイアット・アープ(バート・ランカスター)は、元歯科医の賭博師ドク・ホリデイ(カーク・ダグラス)がリンチに遭いそうになっているところを助け、二人に友情が芽生える。ワイアットに恨みを持つアイク・クラントン(ライル・ベトガー)は、仲間とともに闇討ちを仕掛け、ワイアットの弟ジェームズ(マーティン・ミルナー)を殺害。ワイアットは兄弟とともにOKコレル(牧場というよりは囲い)に向かう。病気を煩っていたドクも彼らに協力してクラントン側と銃撃戦を行い、彼らを全滅させる。

ワイアットとローラ(ロンダ・フレミング)、ドクとケート(ジョー・バン・フリート)の恋のすれ違いも織り交ぜた西部劇。毎度思うことだが、銃撃戦で互いに特段の工夫もなく撃ち合い、敵の側が撃たれて敗れ、主人公は勝って終わるというクライマックスには、どうも興奮しない。本作は西部劇の中では最も有名な作品の一つだと思い、期待をして鑑賞したが、掘り出し物とは言えなかった。

【5段階評価】2

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2020年4月 2日 (木)

(2043) ブラック・ジャック 劇場版

【監督】出崎統
【出演】大塚明夫(声)、涼風真世(声)、水谷優子(声)、近藤玲子(声)、星野充昭(声)、井上喜久子(声)
【制作】1996年、日本

手塚治虫の漫画が原作のアニメ作品。無免許の天才外科医が、超人的な能力を発揮したのちに急死するという症状の解明に挑む。

オリンピックで世界記録が次々と更新され、選手達は超人類ともてはやされる。ところが彼らはその後、急速に老化し、死んでいった。
天才外科医のブラック・ジャック(大塚明夫)のもとに、ジョー・キャロル・ブレーン(涼風真世)という女性から連絡が入る。彼女は自分の研究センターに超人類を入院させており、彼らの症状の原因の究明をブラック・ジャックに依頼する。ピノコ(水谷優子)を誘拐されてしまったため、やむなく引き受けることにしたブラック・ジャックは、研究センターのエリック(星野充昭)やベティ(井上喜久子)らとともに、診察を進める。
彼らはエンドルフィンの大量分泌により体が活性化し、超人的な活動を行う代償に、肉体や精神が酷使され、命を落としていた。ブラック・ジャックは脳下垂体に異常があると仮説を立て、患者の脳手術を敢行。そこに異常な箇所を発見し、切除に成功する。実はジョーは、エンドルフィンの大量分泌を起こす物質を開発し、その人体実験を行っていたのだった。しかもその物質は感染性を持っていた。ブラック・ジャックは、自分が治療した少女リサ・シーゲル(近藤玲子)も彼女の人体実験により死んだことを知り、ジョーを問い詰める。ジョーは、美しい少女リサに自分の過去を見いだし、彼女の能力の開花を夢見て彼女に新薬を盛ったのだ。ジョーはその新薬を入れたワインをブラック・ジャックとともに飲む。
ジョーもブラック・ジャックも症状が現れ、ジョーは血を吐いて倒れてしまう。ブラック・ジャックは彼女を手術し、脳下垂体に救う物質を切除する。ジョーの暴走を見かねたブレーン製薬は彼女の研究施設を爆破。ブラック・ジャックはジョーを抱えて研究施設を脱出する。ジョーはブラック・ジャックを砂漠のある場所に誘う。そこは、かつてジョーが新薬の元となる物質を発見した場所だった。ジョーはブレーン製薬の放った部隊に撃ち殺され、ブラック・ジャックも症状が悪化し、砂漠の中で倒れてしまう。
彼を救ったのは砂漠の民だった。外界との接触を断って暮らすその砂漠の民は、新薬の元となる物質を含む植物と共存しており、その効力を無害化する抗体を知っていた。彼らはそれをブラック・ジャックに飲ませたのだった。エリックとベティはブラック・ジャックに研究施設への残留を打診するが、ブラック・ジャックはピノコとともに街の喧騒に消えていくのだった。

なんとなくそんな物質がありそうで、巧みな設定だとは思った。北斗の拳のアミバの研究のようでもあるが。本作はMONDO TVの無料放送で観たのだが、折しも新型コロナウィルスの流行が話題となっている中での放送だったわけで、放送局側に何か、ウィルス感染拡大への人々の関心拡大の動きに合わせて放送する意図があったのかもしれない。

【5段階評価】3

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2020年4月 1日 (水)

(2042) マネー・ショート 華麗なる大逆転

【監督】アダム・マッケイ
【出演】クリスチャン・ベール、ブラッド・ピット、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル
【制作】2015年、アメリカ

サブプライムローンによる経済破綻の裏で一攫千金を掴んだ人々を描いた作品。

サブプライムローンの危うさに気づいたマイケル・バーリは、その破綻に賭けた契約を銀行に持ちかける。同様の賭けを行ったファンド運用者達が、周囲の無理解や銀行の過信などに苦しみながらも、最後には大金を手にする。

正直言って、出てくる用語が難解で、なぜサブプライムローンの陰でお金が儲けることができたのか、そのからくりはよく分からなかった。でも、金融理論の説明を、実際の経済学者や芸能人が登場して例を出しながら行ったり、登場人物が突如、本来は御法度であるカメラ目線を行い、内容の解説を行うという工夫が面白く、なんとなく理解したような気にさせてくれる。
ちなみに和食レストランのシーンでは、バックに徳永英明の「最後の言い訳」が流れており、エンドロールの使用曲にも登場していた。今回はBS12の「土曜洋画劇場」で観たが、エンドロールまで流してくれたのが嬉しかった。

【5段階評価】3

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